帰国4日前に衝撃すぎて泣きました。

こんにちは。現在大学4回生を休学してワーキングホリデーとしてカナダに住んでいますAKIです。


はい今回はですね、明々後日に日本へ帰国するのですが、昨日、ある方から衝撃的な話を直接聞かせていただき、非常に刺激を受けたので、それを皆さんにもぜひ共有したいと思い、記事として書かせていただきました。


この話は、本当にあなたにとって、いやすべての人間にとって大事な話で、これから自分が、あるいは他人がそのような状態になった時、必ず役に立つ話です。



まず、衝撃的な話とは


「うつ病にかかってしまった話」



その話をしてくださったのは、僕の6つほど年上の語学学校の方です。

実はその方とは、語学学校の入学式も一緒で、ずっと卒業まで一緒にいたのですが、当時からいつも笑顔で誰に対しても優しく接していた方でした。


そんな方から、帰国4日前に

「実はおれ、ここに来る前うつ病にかかっていたんだ」と言われました。


えっ!って思いました。

まずうつ病ってテレビでしか聞いたことがなかったため、しかもうつ病って実際はどんな病気なのかも詳しくわかっていなかったため、一瞬息をのみました。


そして、僕はこう質問します。

自分:「うつ病ってどんな病気なんですか?」

彼:「孤独になっていき死に追いやられる病気だよ」

自分:「どうしてうつ病になってしまったんですか?」

彼:「仕事がつらかったんだ」

自分:「1日何時間くらい働いていていたんですか?」

彼:「平均14時間で月に3,4回は30時間働かなければならない」


僕はそのとき思いました。

まだそんな企業があったのかと、、、


さらに疑問に思ったことがありました。


なぜ彼は仕事を辞めなかったのか。


彼に言うと、こう答えました。

彼:「辞めるという選択肢がなかった。仕事に行くか死ぬか。この2つしか考えることができなかった。」

つまり、うつ病になると、とにかく一旦仕事を休むこと、仕事を辞めること、などの一般人では普通に考えることができる選択肢が消えていくんです。


「自分がいなかったら仕事が回らない、休憩しているとノルマが達成できない、だったら仕事に行かなければならない」


彼にとっての思考はこれに留まっていました。

なので、仕事も辞めずにただひたすらに仕事をこなしていました。


さらに彼はこうも言いました。

彼:「こんなんでへこたれていたら、弱い人間だと思われるから休みたくない、周りから弱い人間だと思われたくないから休みたくなかった」

そんなある日、彼は自分自身でうつ病なんじゃないかと気づくきっかけがありました。

いつも通り朝8時に起き、朝食を食べようとしたとき、たまたま机の白いしみが気になって、少しの間見つめていました。

その時、職場から電話がかかってきて、今忙しいから助けてほしいと連絡が入ったので、彼は「お昼に向かいます」と言い、電話を切り、時計を見ました。

昼の1時でした。

どういう状況か理解できますか?

つまり、机の白いしみを8時から1時まで約5時間眺めていたんです。

彼にとっては時が飛んでいたんです。

それに気づいた彼はすぐに病院へ行き、診断してもらうと重度のうつ病と診断されました。

仕事のことはドクターストップがかかり、行くことを止められましたが、彼の考えは「仕事に行かないと仕事が終わらない」というような考えにしかならなかったため、ストップがかかってからも2週間ほど社長にもそのことを言わずに仕事に行っていました。


そんなある日、彼はある行動に出ました。それは「仕事によるうつ病」のことで同僚の先輩に相談しました。

彼:「今の仕事が辛すぎてうつ病になってしまいました。」

先輩:「うつ病なんかみんななってるようなもんやで、みんなそれくらいしんどいながらも頑張ってるんやからもっとがんばり!」


彼は、ボロボロになった体をまるでナイフで刺されたかのような傷を負いました。


「大丈夫か? もうお前は十分頑張ったから、もう休んでいいやぞ。」


この一言が欲しかっただけなのに、、、


もう誰も自分のことなんかわかってくれない。そう思った彼は本気で死ぬことを覚悟しました。


その数日後、彼は家族旅行に行きます。旅行が終わると、彼は一人暮らしなので、家族とさよならをし、自分の家に帰りました。


またあの地獄が明日から始まる、、、


そう思うと、彼は本気で死にたくなりました。


しかし、その時手に取ったのは、携帯電話でした。このことをずっと親に言っていなかったのですが、彼は勇気を出し、父にうつ病のことについて話しました。


彼の父親はこう言いました。

彼の父:「わかった。今すぐお前の家に行くから、一歩も外に出るな!わかったか?」

その瞬間彼は涙を流しました。

そして、それは彼にとって改めて父親の優しさが身に沁みた瞬間でもありました。

そして母にも言うと、母は号泣して彼を抱きしめました。


それから彼は仕事を辞め、しばらく病院に通い、薬ももらいながら少しずづうつ病を治療していくことができました。


もしもあの時、彼が親に電話していなかったら、もしもあの時、父がすぐに家に来てくれなかったら自殺していたかもしれない。彼は僕にそう言いました。


この話で彼が僕に一番強く主張したのが、

本当につらいときは逃げていい。逃げることは弱いことではない。


うつ病になってしまうとそれを気づくことすらできなくなってしまいます。さらに、それは他人も気づくことができません。

ということはだんだん一人になっていき、最終的には自ら命を絶ってしまうということになりかねないのです。


なので本気で逃げたくなったら、逃げていいんです。


そして、もう一つ彼から僕に言いたかったこと。


それは、

もしうつ病の人を見つけたら、あるいは相談されたら、

「君はもう十分頑張った、とにかく今は休むことの方が大事だからゆっくり休んで」

こういってあげることが一番その人が楽になるということです。


「そんなつらいなら仕事辞めれないいじゃん、なんで辞めないの?」

これは絶対ダメです。辞めるという選択肢を持てないほど追い込まれている人にそんなことを言えば、自分は弱い人間だとさらに自覚させてしまうことになり、傷を負わせることになります。


つまり、ちゃんと相手の立場になって「寄り添う」ことが大事です。

ただ相談されて自分の意見をぶつけるだけでは、それは相談をのっていることにはなりません。ただの自己満足です。


なので、しっかり相手の立場になって、相手が本当に求めていることに答える。

それが本当の意味での「寄り添う」ということなのかなと思いました。



この話は実話です。

僕はこの話を直接聞いて涙を流しました。

なぜ僕がこの話をわざわざ書いたというのも、もっといろんな人にこの現状を知ってもらいたかったからです。

未だうつ病をふざけて言う人も中にはいます。そんな人にもこの現状を知ってもらい、共感していただきたい。

そして何より、少しでも多くの人が、うつ病にならないように、またうつ病の人を救えるように、という願いをこめてこの記事を書きました。


この記事がいつか誰かのためであればと心から願っております。


今日はここまでにしたいと思います。

次回もよろしくお願いいたします。











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