2023振り返り:面白かった本ベスト5
こんにちは、アイルランド在住会計士のツグミです。
2023年に読んだ本のベスト5です。毎年年始すぐに投稿しようと思いつつ、1月末に投稿するのが私の特性を物語っております。でもbetter late than never!
① 習得への情熱
今年はベスト1が明らか過ぎて、検討の余地なし。自分のパフォーマンス分析から、自分のパフォーマンスを高水準で保つ方法、そのトリガーを見つける方法など、学びが好きな人に響く最高の一冊。
チェス世界選手権、太極拳世界選手権という、知能でも体力でも世界一を極めた男の学習術。
具体的なこの人の学習法を説明しているだけでなく、自分に合った学習法を確立する方法を説明しているところが、万人に再現性を持たせた学習法であり、学ぶことが多い。
強いメンタル、安定したパフォーマンスを発揮するための学習法確立を可能にする、素晴らしい一冊。
② 体はゆく
人間が「できる」ようになるのを手助けする、解明する、最新テクノロジーの紹介本。科学やテクノロジー好きな方に、大変お勧めの一冊です。
テクノロジーってすごい!今ってこんなことまでできるんだ〜と純粋な驚きを感じると共に、テクノロジーの利用って鶏と卵的な部分があるんだなと納得させられる一冊。
③ RANGE
何事においても、人は深く何かを追求するプロフェッショナルの道か、浅く広く知識を吸収していくゼネラリストの道かを選択することになります。
題名の通り、この本は、後者の浅く広く知識を持つ方が強いと主張している。著者は、多くの成功者が寄り道をしながら、自分の実験を重ね、自分にマッチする職業やアイデアを見つけていること、そしてその方がより持続可能な成功をもたらすことを主張しています。
自分の仕事や趣味に行き詰まりを感じた時に読むと力になりそうな本。
④ 人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか
実生活にすぐ役立つわけではないのですが、気候変動の歴史をストーリーとして学べてとっても面白いです。 本の目的は、人はどの程度の頻度の災害に備えるべきか、というもの。
人生をより良くする科学やハウツー本も面白いけど、こういう直接的に人生を向上させない知識蓄積系の本も、人生を豊かにしてくれると実感させてくれた本。
⑤ すぐ死ぬんだから
内舘牧子さんの小説です。最初に読んだ時は面白いなぁ程度だったんですけど、1年経って2023年の読書を振り返ったときに、この本からのメッセージが心に残りました。
人は老いると、ナチュラルや楽、自然体などを免罪符にして、どんどん外見にだらしなくなっていく。
主人公に言わせると、老人たちは、みんな同じ格好をしている虫のようだと。
どうせ死ぬんだからと諦めるのではなく、小綺麗である毎日を送りたいものです。
⑥ となりのアルゴリズム
ベストファイブと言いながらもう一つどうしても入れたかったこの本、となりのアルゴリズム。
博報堂のデータサイエンティストである著者が、真面目に人生の課題にデータサイエンスを適応しているエッセイ。このセンスがツボすぎて、すっかり著者のファンになりました。
20章立てで現実問題とそのアルゴリズムが紹介されていますが、その問題とは、「異性に思いを告げる問題」、「場の空気に対応できない問題」、「自分の内面を出さない問題」など、すぐに自分の人生に応用できるアルゴリズムが紹介されてます。