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ヨーロッパにおけるビジネスは魅力的なのか?

日本人が、ヨーロッパにビジネスとして進出するのは果たして魅力的なのか?

私もアイルランドでビジネスをしている立場として、これはちょくちょく聞かれます。
私の答えとしては、一般的に、ビジネスを最優先で考えるならヨーロッパではない、です。

ドイツや英国はまだ市場も比較的大きいですが、やはりそうは言ってもビジネスならアメリカ、将来の伸び代ならアジア・アフリカなのではないでしょうか。

EUの合計GDPはアメリカ・中国に匹敵する規模ですが、EUには様々な経済上、取引上のメリットがあるとはいえ、結局は別々の国です。

ヨーロッパ内でも一つ一つの国に、税法があり、会社法があり、求められるコンプライアンスが異なり、文化も慣習も違うのです。規模の経済が働きにくい市場がヨーロッパです。

もちろんヨーロッパが最先端の業種もありますが(再生可能エネルギー、ファッションなど)、どうしてもヨーロッパでなければならないビジネス上の理由は少ない気がします。

ヨーロッパに住む理由は、むしろQuality Of Lifeを上げることにあると思います。美しい自然と奥深い文化に日常的に触れることができ、(日米に比し)短時間労働で、人生を謳歌できるのではないでしょうか。

国土としてそこまで大きくないヨーロッパ地方に、多くの国がそれぞれ個性的な文化や民族を持ちながら混在している様も魅力的です。

人生で何を重視するか、で住む場所を決めるのも良いですね。

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