アイルランド フーリガンによる暴動発生
昨夜、ダブリン市街地のオコンネル通りで、フーリガンによる暴動が発生した。
バス、パトカー、路面電車等が燃やされ、警官を殴り、デパートに強奪に入るなど、傍若無人にふるまうフーリガン達…
事の発端は、昨日昼に起きた刺傷事件。通り魔により、子供3人を含む5人がナイフで刺され、内2人が重症です。
この犯人が移民だったため、「移民排斥」を掲げる右翼派が今回の暴動を引き起こしたとされています。
もちろんこの暴動は全く正当化できるものではないのですが、私は移民だから、移民排斥の暴動が起きると悲しくなる。
こういう事件が起きると、移民に嫌がらせをする人が出てくる(卵投げたり、呪いの言葉をかけたりとか)。
もちろんほとんどのアイルランド人は良識があり、こんな暴動に加担したりしないのだが、一部の人はただお祭りのように暴動に参加する。
そもそも「移民排斥」をスローガンにしているものの、刺傷事件の犯人は長年アイルランドに在住し、アイルランド国籍も保有しており、移民排斥の主張が妥当とも思えない。さらに刺傷事件発生時に、すぐに被害者を助けに入ったのは、これもまた移民だった。(参考サイト)
暴動はSNSで煽動され、特に思想を持たない若者達も暴動に参加し、暴力を振るい、金品強奪した。これはもはや「移民排斥」を掲げるプロテストとは呼べない。ただの暴力行為。
それにしても、いつもは安全で比較的治安の良いアイルランドにて、こんな激しい暴動が起きるなんて予想もしていなかった。
人間の抑圧されたストレスというか、隠された悪意を感じ、気持ちが塞いでしまいました。
昨夜ちょうど外出し、タクシーを拾おうとしたら全く拾えないので何事かと思ったら、こんな事態が生じていたとは。
今日の交通機関は一応回復しているようですが、市街地を迂回するルートを取るなど完全復旧には至っていないようです。
昨夜、友人の1人が市街地のレストランにおり、レストランの安全対策によって、騒ぎが収まるまで外に出ることができなかったらしい。緊急下の素晴らしい対応。
その後、多くの警察が到着したため、安全な場所まで移動することができたらしい。
今日は在宅勤務推奨している会社も多いようです。
ダブリンにお住まいの方は安全情報の更新に努め、引き続き気をつけてくださいね。
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