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北アイルランドに旅をするといつもインフラに不満をおぼえてしまう

こんにちは、アイルランド在住つぐみです。

今日はアイルランド在住民の、英国領北アイルランドというマイナーエリアに関するマイナーな考察。

最近の北アイルランド政権は南北アイルランド統一を目指しているらしいが、そんな現実感のない話をされても、と思いつつ今日も北アイルランドに思いを馳せる…


北アイルランド観光は好き

私は北アイルランドが割と好き。北アイルランドの首都ベルファストの悲しきIRA紛争の爪痕や美しい国立植物園、巨人が作り上げた壮大な自然世界遺産ジャイアンツコズウェイ、ゲームオブスローンズの舞台となったロケ地聖地巡礼、要塞に囲まれた都市ロンドンデリー等々。魅力的な場所がいっぱい。

これらの都市はダブリンからもバスツアーが出ており、移動も楽だしおすすめ。
念のために言っておきますが、観光地は以下に述べるような不便はあまりなく、アイルランドからの北アイルランド旅行はとても快適。楽しいです。

しかし今日はそんな観光案内ではありません。アイルランド島という小さな島が、2国に分かれている不便を語る回です。

ここ数年、私は仕事で北アイルランドによく行くようになり、アイルランドと北アイルランドを行き来することの不便さを感じることが非常に多くなりました。

英国のEU離脱以前から、アイルランドと北アイルランドには特別の協定があり、パスポートチェック等はありませんし、人の移動や物流には様々な緩和規制があります。しかしそんな対応策では賄い切れない、瑣末な不便がたくさんあります。

不便な理由① 通貨が違うしなぜかあまりキャッシュレスが進んでいない

英国通貨はポンド、アイルランド通貨はユーロ。カード主流の世の中で、通貨の違いなど大したことはないと思うでしょう、しかし北アイルランドもアイルランドも、主要な交通機関であるバスは原則現金払い。

北アイルランドに至っては、タクシーも現金のみの車両がかなりある。
タクシーやバスに乗るためだけに、ポンド換金して、その後どうすればいいのか。毎回面倒でコインがどこかいってしまうので、寄付しちゃう。

北アイルランドバスアプリがあるけど、使いたい路線はアプリ内でチケット買えなかった。もう笑うしかない。

駅員やバス待ちの北アイルランド人に、バスでカード使えないのか聞いてみるも、撃沈。わりとテクノロジーに詳しそうな若者に聞いたんだけどなぁ。ちなみに会社の同僚等は、空港でレンタカーで北アイルランド周遊します。いまだにドライブ練習中の私だけ、いつも移動手段に悪戦苦闘しているのです。

ちなみにバスアプリは以下。次回訪れるときには、もっと使いやすくなっているだろうか。(評価1.9だった)
こんな小さな島なのに、南北でバスやタクシーアプリの互換性がないの不便。


不便な理由②高速バスにトイレがない

ダブリンからベルファストまでのバスは2時間半。トイレがなくても我慢できるギリギリの時間でしょうか?

私はトイレが近いので死活問題。水分を取らないように気をつけて、到着と共にトイレに駆け込む。
駅の公衆トイレは、無慈悲にも清掃中で立ち入り禁止だったりする。

もう嫌だ、高速バスには乗りたくない。電車で行こう!電車の方が快適だ!酔いづらいから移動時間に作業できるし!

不便な理由③電車内の掲示板表示が不親切

電車の方がやはり快適。Wi-Fiもあるし、充電器もある。新幹線みたいに車内販売もあるし、もちろんトイレもある。

でも旅行者にとって不親切なのが、どこ行きであるか、次の停留所がどこか、などが車内の電光掲示板に表示されないことなんです。

運転中に表示されるのは、以下の2文だけ。

「次の駅まで31.2キロ。」

「この車両はコーチFです。」

そんな情報不要なんですが。次の駅が何駅かの方が知りたいんですが。
到着5分前くらいには、さすがに音声アナウンスで次の停車駅を教えてくれますが、周りを無視して作業に集中したい私にはストレス。みんなは大丈夫なんでしょうか?


そんな感じでいつもバタバタしてしまう北アイルランド出張。でも天気も良く桜は綺麗でした。

北アイルランド観光も北アイルランド人も好きなんですが、インフラがなんかイマイチ。次行く時までには長距離運転できるようになっていよう。
あまり多くの人に役立つ情報ではなさそうですが、南北アイルランド移動にはこんな不便があるんですよというお話でした。

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