読書ログ:いますぐ書けの文章法
この本を手に取ったのは、イタリア在住のイラストレーターのワダシノブさんが絶賛していたからです。
ところが検索すると紙の本しかなく、私は電子書籍しか基本読まないので買いたくない…
しかし、私はその時ちょうど日本にいて紙の本が入手できる状態だったため、なんとなく読んだほうがいいサインを感じ購入。
書くことを生業にしている方がお勧めする文章法の本だけあって、アマチュアライターにも得るものの多い良書でした。
要旨は、うまく書くことを目指さないこと。
この本の1番の趣旨は、うまく書きたいとの気持ちを取り除くこと。それがこの本の目指していること。だからとりあえず書けと言っているのです。
著者は、美しい日本語を否定しているわけではないのですが、それを習得するのを待っていては、いつまでたっても文字が書けない。また、そこを目指す必要もない、と厳しいお言葉。
例えばお茶の世界で言えば、美しい日本語と言うのは茶道であり、そしてブログや新聞なので日常的に目にするようなのは、会議で出されるお茶だと言っています。
茶道の美しさや優雅さを否定するのものはないし、うらやましい存在ではあるが、日常の用を足すのに茶道は必要ない。会議中に発言者の喉をうるおすには、その辺で買ってきた茶葉で淹れたお茶で充分なのです。
具体的に目指すこと
会議のお茶が果たす役割は、喉をうるおすこと。一方で日常的な文章が果たすべき身近な役割は、①具体的な読者を想定し、②その行動を変える文章てあること。
①具体的な読者想定
誰に読んでもらうかを意識するのが重要。
筆者は、「毎日通勤電車で会う20代前半の黒髪美少女の〇〇ちゃんが笑ってくれる文章」位の細かさで対象を決めているらしい。万人に刺さる文章と言うのは、結局つまらない、否定を恐れている無難な文章に収まってしまうというのは、わかる気がします。
そしてその対象者にわかりやすいことを意識する。不明箇所があると読むのをやめる読者を想定してわかりやすく書く。難しい言葉を使わない。
インテリな言葉を使いたがるのは、自己顕示欲の1種なのでやめた方がいいとのこと…。かっこいい言葉使いたがってしまうので反省します。
②人の行動を変える文章
行動を変えるためには、わかりやすい文体で、仮説を持って書くこと。
自分のことを売り込むのは嫌だという人もいるけど、文章とは自分を売るためのものなので、オリジナル箇所はひとつでいいから、読者の行動を変えるためのアイデアを含めよ、と。
何か変だなと思うストックを貯めておき、その仮説をもとに、読者に行動を起こさせることを目標とする。
この本で言えば、おそらく仮説は、「うまく書きたいと思っているから筆が進まない人が多い」だと予想します。それを打破してとりあえず書くにはどうするかを説明し、人に書かせることを目標とした本なのでしょうね。
本読了後、1ヶ月ほど経ってからですが読書ログ書けたので、著者の意図は汲み取った!ということにしておきます。
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