見出し画像

アイルランドに来てから知った、3つのクリスマスのお楽しみ

こんにちは、アイルランド在住のつぐみです。
街はすっかりクリスマス一色ですね。アイルランドでは、今週からグッと冷え込み、街はうっすら雪化粧に。

さて、クリスマスは日本でも一大イベントになっていますが、クリスマス本場のヨーロッパには、たくさんの面白い伝統や慣習があります。今日は、日本にいるときは知らなかった、3つの楽しい慣習をご紹介します。

①トナカイの魔法の餌

12月24日の夜、サンタが世界中の子供達にプレゼントを届けます。
サンタはしっかり予習し、どこの家の子供が何がほしいのかをしっかりリサーチしていますが、大忙しのサンタは、もしかしたら子供たちの家の住所を忘れてしまうかも…。

もしもうっかりサンタが子供たちの家の住所を忘れてしまったときに備え、子供たちは「Magical Reindeer Food - トナカイの魔法の餌」をイブの夜に家の庭に撒き、トナカイを引き寄せるのです。

キラキラ光るその魔法の餌を目がけて、トナカイは子供たちの家にやってきて、サンタが子供たちの枕元にプレゼントを置いている間に、一休みしながらこの餌を食べるのです。

この時期、トナカイの魔法の餌のレシピや、手作りの餌がクリスマスマーケットなどで見られます。

しかし、子供たちに実際に魔法の餌を作ってもらう、体験型イベントが1番のおすすめ!オーツを小さじ2杯、ナッツ2粒、魔法の粉(食用グリッター)大さじ1杯など、エルフやサンタの格好をしたお姉さんが、レシピを教えてくれ、その通りに配合していきます。
あまりにも可愛いコンセプトで、私まで年甲斐もなく夢中になってしまいました。

ちなみに、実際にトナカイが食べるものではなく、野鳥やリスなどに食べられることになります…


②家の中でかくれんぼするエルフ

最後はThe Elf on the Shelf。エルフが毎日、家の違う場所から現れる、なんとも親泣かせな12月のイベント。

良い子にしている子供にだけ、サンタさんはプレゼントをくれるのですが、それではサンタさんはどうやって子供たちが良い子か悪い子かを判断するのでしょうか?

その答えがエルフ。
12月の間、サンタの使いとしてエルフは子供たちの家に忍び込み、子供たちが良いことをしているか悪いことをしているかを毎日チェックし、サンタさんに報告するのです。

毎日、家の中の居場所を変えて、ありとあらゆることをチェックするエルフ。子供たちにとっては毎朝エルフを探すのが楽しいのですが、親は毎晩エルフの隠し場所を変えなければならないのでけっこう大変ですよね。

最近ではAlexaにも、エルフの声が搭載されていて、「良い子にしないとサンタに言いつけちゃうぞ〜」とか、言ってくれるらしい。
Google Homeには今のところその機能はないらしいです。我が家はGoogle Homeなので、残念ながらしばらくはエルフの声は使えなそう。

③クリスキンドル(シークレット・サンタ)

クリスマスパーティに次いで、会社で最も盛り上がるクリスマスイベントは、クリスキンドル!
これはプレゼント交換のようなもので、同僚の誰かがあなたにプレゼントを用意してくれ、あなたも誰かにプレゼントを用意するもの。面白いポイントは、お互いに誰が自分のシークレットサンタなのかはわからないところ!

誰にプレゼントを用意するかはランダムに決められます。昔は、紙でくじ引きして決めていましたが、最近はクリスキンドル専用のウェブサイト等経由で、結果がメール配信されるようなものが多いですね。

仲良い人や冗談好きな人がプレゼントの送り先になると、何を選ぶかは比較的簡単で、相手の好きなものやパーティジョークグッズなどを選ぶ人が多いです。

嫌いな上司や同僚に、わざと皮肉っぽく「上手にチームをリードする方法」とか、「人の話を聞く方法」などの本を送るのもアイリッシュらしいブラックユーモアです。

会社内のクリスマスツリーの下に、何十個ものクリスマスプレゼンが並べられる様子は、見ていて圧巻。みんなでプレゼントを開ける時が、これまた楽しいんですよね〜。自分があげた相手がプレゼントを開ける様子を、こっそり見たりして。

私がもらったプレゼントで1番面白かったのは、「Anti bullsh*t spray」(嫌なやつ撃退スプレー、中身はただの消臭剤)でした。
当時、とある同僚とよく言い争いになっており、それが社内の冗談としてよく取り上げられていたので、For your work enemy とのメッセージ付きで送られてきました…笑。

12月のヨーロッパの会社って、毎日何らかのイベントがあって、ホットワインが飲めたり、クリスマスのお菓子があったり、、、
みんな浮かれて全然働く気がないように思えます…。

クリスマスってやはり何かが特別ですよね。みんなが幸せそうにしているこの独特のムード。もはや宗教を超えた、素敵なイベントだと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?