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#559 素直になんてなれない
「素直」という言葉を辞書で引くと
[形動][文][ナリ]
1 ありのままで、飾り気のないさま。素朴。
「—なる山家 (やまが) 育ちのたのもしき所見えて」〈露伴・風流仏〉
2 性質・態度などが、穏やかでひねくれていないさま。従順。「—な性格」「—に答える」
3 物の形などが、まっすぐで、ねじ曲がっていないさま。「—な髪の毛」
4 技芸などにくせのないさま。「—な字を書く」
5 物事が支障なく、すんなり進行するさま。
「餌食を—に与へざれば、痩せおとろへてぞありける」〈仮・伊曽保・下〉
と出てきます。学校教育でその言葉が大切にされているのは、2番目の意味ゆえだと考えられるでしょう。
一方、私は「素直」という言葉があまり好きではありません。特に教育の場では、それはどこか、その言葉の本質を離れて、権威主義的な部分を醸し出すからかもしれない。
自分の意見を表現することは決して素直ではないことにはなりません。自分自身が生きていく上で大事なのは、自分自身の行動に「納得」して進むことであり、そのためには時として議論や衝突が必要です。
言われたことをやることが「素直」であると捉える風潮に懐疑的な私です。
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