プレゼント
「おばあちゃんから着物をプレゼントしてもらったので、着物を着た姿を撮ってほしいんです。」と、ご依頼いただきました。
ご自身の記念に撮っておきたいのかなと思っていたら、
「着物のお礼に、写真をおばあちゃんにプレゼントしたいんです。」とのこと。
それならばと、私の方から、画像データでの納品以外に、
「今、和紙に写真をプリントすることを、いろいろ試しているので、よかったらプリントさせてもらえない?」と提案しました。結果は快諾。
クリスマスに合わせて、何枚かのプリントを送らせていただきました。
写真の鮮明さは液晶画面で見るのがいいかもしれませんが、目にやさしく、日を追うごとにインクと紙が馴染んでいく和紙のプリントが、おばあちゃまに似合うのではと思いました。
これは、ただただ、私がプリントという実物にしたくて、そして彼女にプレゼントしたくてやっただけでしたが、
彼女は、「お正月休みに家族が全員揃うので、その時に和紙の写真をおばあちゃんにプレゼントする!」と、とても喜んでくれました。
この和紙の写真は、まぎれもなく、彼女からおばあちゃんへのプレゼントだけれども、私から彼女へのプレゼントでもあり、私からおばあちゃまへのプレゼントでもあります。
そして、そこには、おばあちゃまから彼女へプレゼントした着物が写っている。
プレゼントの重なり合いと、往復、循環は、
誰が誰に贈ったのかわからなくなるほど、いいなと思ったのでした。
よきホリデーシーズンを。
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