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母音強化!でも何で「母音」?

3/14、京都FLYレンタルスタジオでのiquボイトレワークショップ、無事終了しました!

こんな時期なので開催するか迷ったのですが、

知り合い限定でやらせていただきました。

結果、やって良かった!

楽しかった、免疫力上がった!との声をいただきました。

どんなことをやったのか、内容を少しかいつまみ、

かつ、ちょっとしつこめにお伝えしたいと思います!

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「母音」に重点を置いてやりました。

母音を意識することによって、

歌の響き(表現)が全然違ってくるのです。

日本語はあまり口を開かなくても発音出来てしまう言語。

舌の動きだけで発音できるので(全部じゃないけど)、

口を動かす筋肉が弱い、もしくはあまり口を動かしていない人が多いです。

そうなると、口の中の空間も小さくなる。

つまり声が響きにくい状態

英語だと、口を縦に開いたり、横にイーっと引っ張ったり、すぼませたりするので、

日本語よりも響きが豊富です。


英語の「a」が付く単語をみてみましょう。

æ → ask /ˈæsk/
ɑ → father /ˈfɑðɚ/
ə → about /əˈbaʊt/

このように同じ「a」でも「æ、ɑ、ə」と3つあります(アメリカ式です)。
・æ

 唇を自然に開いた状態
 舌の最も高い位置が舌先付近にくるようにする
 舌と上あごの感覚を広めにとる

・ɑ

 唇を自然に開いた状態
 舌の最も高い位置が舌の付け根付近にくるようにする
 舌と上あごの感覚を最も広くする

・ə

 唇を自然に開いた状態
 舌の最も高い位置が舌の真ん中にくるようにする
 舌と上あごの感覚を中くらいにする

この微妙な変化が、音の響きに影響してきます。

しかし、日本語だと「アスク」、「ファザー」、「アバウト」という風に、同じ「あ(ア)」で表記せざるを得ません。

そのため、本当は口の中の形(舌の位置や声を響かせる部分)は違うのに

同じような「あ」の発音(口の形や舌の形も同じ)になってしまう。

ところが、同じ「あ」の表記である日本語でも、発音が違うことが結構あります。

日本語の「ありがとう」の「あ」をみてみましょう。

2パターンの発音が考えられると思います。

①喉の奥から、パッと音を出す「ありがとう」
②「お」の口で「あ」と言う「ありがとう」

あなたはどちらですか?

多分、状況や気分によって、パターン①か②かで使い分けていると思います。

歌でも同じ。

はっきりとパターン1のように「あ」と歌うときもあれば、

「お」の口で「あ」と歌うときもあります。

音程や、言葉の持つ雰囲気によって、はっきりさせたり、させなかったりする。

こういう部分を意識することで、歌の響きが変わり、表現が全然変わってきます。

なので、唇に入れる力加減や、口の中の形や広さって、

とても大切なんです〜。


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と、めちゃくちゃに長くなりましたね。。。伝わっとるのかなw

ワークショップでは、もっと体感的に発声練習しつつやっておりましたので、

動画はこちらからチェックしてみて下さい〜!



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