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【MTGアリーナ】ゾラリーネちゃんを愛でる会 奮闘記 最終回

8月6日より始まった俺のチャレンジ。
それは、《星界を呼ぶもの、ゾラリーネ》お嬢様を軸としたデッキでランクマッチに挑み、ブロンズティア―からミシックまで駆け上がるというものだ。

俺がMTGを始めたのは「ゼンディカー」(初代)の頃だが、それからずっと、「サンダー・ジャンクションの無法者」まで、カジュアルにしかMTGを楽しんでこなかった。
そんな俺が最新セット「ブルームバロウ」にて、強さと可愛さを兼ね備えた神秘のコウモリ、ゾラリーネちゃんと出会ったことで、
俺はこいつと戦いたい!
と強く思わされ、初めて「ガチ」で頭を悩まし、デッキを組んでランクマに挑み始めたというわけだ。

このミシックチャレンジにて、自分に課した枷は以下の3つ。

① 当然、《星界を呼ぶもの、ゾラリーネちゃん》は4枚積む。彼女のためのデッキだから当然である。
伝説なので複数枚引いて腐ることも覚悟のうえだ。

② デッキには、ゾラリーネちゃんの友達である、コウモリ以外のクリーチャーを採用しない。
例えば《血滾りの福音者》なんかは名誉コウモリ面しているが、本体は変なおっさんである。
入れればそれなりに強いのかもしれないが、イメージに合わないので入れない。

③ ミシックに上がるまで、何度負けてもあきらめない。
勝率が5割を少しでも上回っていれば、理論上いつかはミシックに到達できる計算だ。
めげない!しょげない!泣いちゃダメ!

そんなこんなで、俺とゾラリーネちゃんの戦いは始まったのだ。
毎日、仕事と家事の合間の空き時間は、全てMTGアリーナに費やした。(でも健康のために12時には寝た)
実際にどんな戦いを繰り広げ、どんな風にデッキを調整してきたのか、それは前に書いたnote記事(奮闘記①~④)をお読みください。

そして、今回は奮闘記の最終回です。

つまり、

俺とゾラリーネちゃんは、

昨日の夜、ついに、

ミシックに到達いたしましたァーッ!!!!!

苦節2週間弱!
プラチナまではともかく、ダイヤ帯の戦いが本当に辛かったよー!
一度調子よくダイヤ1に上がったと思ったら、連敗に次ぐ連敗でまたダイヤ3に落ちたり!
心が何度折れようとしたかわからんよ。
でも、あきらめずに戦い続けてよかった!
今はとても心が安らかです。

さて、最終的にミシックに上がった際の、ダイヤ帯終盤を戦い抜いたデッキレシピを紹介します。

デッキ名「ゾラリーネ・ザ・スタァ」

【土地】(22)

4 《コイロスの洞窟》
4 《秘密の中庭》
2 《眠らずの城塞》
2 《薄暗い裏通り》
2 《魂の洞窟》
2 《スランの門》
4 《平地》
2 《沼》

【クリーチャー】(21)

4 《遺跡潜みのコウモリ》
4 《大洞窟のコウモリ》
4 《本質の媒介者》
2 《星景の僧侶》
4 《星界を呼ぶもの、ゾラリーネちゃん》
3 《暗黒星の占い師》

【呪文】(17)

3 《手つかずの饗宴の事件》
2 《切り崩し》
2 《没収の強行》
3 《月の集会》
3 《お別れの突風》
2 《再稼働》
2 《存在の封印》

●土地についての雑感

だいぶ初期の段階で、全てのカードのマナコストが3マナ以下と低いことと、《月の集会》《暗黒星の占い師》というドローエンジンがあることから、土地枚数を22枚に切り詰めることを決定しました。
この選択は間違ってなかったと思います。土地が足りなくて困ることはほとんどありませんでした。極論、土地が2枚しか出てなくても、引きによっては勝てた試合もあります。

また、最初の3ターンはテンポよく動きたかったので、極力タップイン土地は投入したくなかったのですが、諜報ランドの《薄暗い裏通り》がゾラリーネちゃんと相性が良すぎることから途中で投入し、助けられたり困らされたりしました。しかしプラスの方が大きかったかな。

《眠らずの城塞》についても、全体除去の返しのライフ詰めや、回復トリガーとなってくれるカードであるため、お守りとして投入されています。でも相手の《解体爆破場》で割られることがめちゃめちゃ多かったですね。みんな警戒しすぎだよなあ。

あと、最後まで悩んだのは《コイロスの洞窟》及び《スランの門》のペインランドの枚数です。最初は4枚ずつフル投入していたのですが、ペインランドばっかり引いた時のダメージが案外痛く、特に《スランの門》は無色マナすらタダでは出ないので、この1点ダメージに泣かされることがありました。
でもこれがないと、《月の集会》と《本質の媒介者》のトリガーが無くて困るんだよね。特に《本質の媒介者》は、ライフを失わないと飛行を得られないので、飛行クリーチャーを防御する必要がある時は、ペインランドを立てたまま相手ターンに回さないといけないよね。忘れがち。

《魂の洞窟》はねー、やっぱり青相手に強すぎるよね。青単とかアゾリウスコントロールとかが《解体爆破場》積む気持ちはよくわかる。絶対に割りたい強力な土地だよね。
ただ、クリーチャー以外には無色マナしか出らんので、白ダブルシンボル呪文の《お別れの突風》が撃てなくて負ける、はよくあった。

●クリーチャーについての雑感

クリーチャーの構成については、最初にデッキを組んだ時からほぼいじっていません。

《遺跡潜みのコウモリ》は、初手で出したいから4枚。2ターン目にペインランドから《月の集会》出せればさっそくコウモリトークン追加だ。この流れ、何回見たかわからない。どう考えてもすごい強い流れだと思う。

《大洞窟のコウモリ》は、除去を切らせるのと相手の手札をピーピングできるので4枚。手札にいいカードがある相手はこいつに除去を切らざるを得ないし、3ターン目にゾラリーネちゃんを出すための安全確認役として大活躍でした。もちろん生き残れば飛行絆魂で回復トリガーにもなれます。やっぱり強すぎるカードだよなあ。

《本質の媒介者》は4枚入れてるけど、1人ではお仕事できないので、正直3枚にするか迷ったことがあります。ただやっぱり稼働し始めたときの爆発力はすさまじく、相手に強い圧をかけられるので、抜きませんでした。
相手からしたら、カウンターがたまる前に早めに除去しなきゃまずいけど、除去してもどうせゾラリーネちゃんが墓地から蘇生してくるといういやーなクリーチャーですよね。
俺が《お別れの突風》を除去として採用しているのは、ミラーマッチの際のこいつを意識しているところもあります。
それから、土地の欄でも書いたけど、自分がライフを失わないと飛行・警戒を得られないので、攻撃前にはちゃんとペインランドからマナを出そうね!(忘れて負けたこと多々あり)

《星景の僧侶》このデッキで最も扱いが難しいクリーチャーです。なので2枚採用が限界。基本的には序盤であんまり引きたくなくて、諜報土地とかで墓地に送れたりすると最高ですね。《山賊の才能》とか出されたら、よっしゃあ!とばかりにこいつを墓地に投げてました。逆に2ターン目にこいつを素出しするとか、ムーブとして弱すぎるので絶対にやりたくない。そんな手札ならマリガンだよマリガン。
もちろん、場が整った後に出すと凄まじい強さを発揮します。なのでこいつは《手つかずの饗宴の事件》やゾラリーネちゃんがいる場に、最後の詰めとして5マナで新生して2体出すか、ゾラリーネちゃんが暇なときに墓地から釣ってあげるか、その2択かなあ。

《暗黒星の占い師》は本当に偉いやつです。マナコスト高いカードを引いて大ダメージ受けて負ける、いわゆる「ボブ死」をしたことはほとんどないです。まあデッキ内のカードが全部3マナ以下だからなんだけども…。
運用上の注意としては、当然4マナで新生して出すのもいいんだけど、3マナしかない時にも割り切って素出ししても十分強いよ!ってこと。《切り崩し》圏内なのが残念だけど、タフネスが3もあるのが令和のカードだなあと思う。
それからこれはゾラリーネちゃんも同じなんだけど、《お別れの突風》《再稼働》《没収の強行》で+1カウンターを1つ乗せることで、《切り崩し》と《執念の徳目》の除去範囲を抜けるのが素晴らしい。《一時的封鎖》も効かないので、今一番強いのは3マナの高タフネスカードだと言ってもいいんじゃないかな。
ちなみに!覚えておいて!新生で出たトークンは本体のコピーなので、点数で見たマナコストも3扱いなの!トークンだから一時的封鎖で流せると思って撃ってくる相手の多いこと!ざまぁ~、みろ!!!!

《星界を呼ぶもの、ゾラリーネちゃん》。マイフェイバリットカード。いつでもねぼすけお嬢様コウモリ僧侶。属性がエロすぎる!!!!!
性能もすごい。すごいの一語に尽きる。伝説だから4枚投入はどうかと思うじゃん?いいのよどうせすぐ除去撃たれるから。強すぎてヘイト高いんだよこの子。
ちょっと前までは、除去を恐れて5マナ揃ってから出したいとか思ってたけど、最近はもう生き残れば勝ちじゃの勢いで3ターン目に叩きつけていますね。その後、墓地から出すパーマネントが何もないと悲しいので、2ターン目に《大洞窟のコウモリ》が出るなり除去されてるといいなあとか思います。そういう点でも諜報土地は大事だよなあ。《月の集会》なんかが墓地に落とせてたら最高だぜ。
ただ問題点として、ゾラリーネちゃんの能力は、戦場に出た後は攻撃時誘発なんだよね。相手に強い飛行持ちが立ってたら攻撃し辛いんだよなあ。《大天使エルズペス》とかちょっと苦手。ちょっとね。
あと、自分が追放除去を好んで使っている分際で何言ってんだこいつ、と思われるかもしれないけど、追放除去が苦手ですね。《塔の点火》とかマジやめてほしい。《稲妻のらせん》の方が全然マシ。

●呪文についての雑感

《手つかずの饗宴の事件》と《遺跡潜みのコウモリ》が初手に両方あったら、どっちを先に出すべきなんやろね?微妙に毎回迷うんだよな。
ちなみに、たいていコウモリを優先しています。
《手つかずの饗宴の事件》、やっぱりレアだけのことはある強さだよね。もちろん回復効果はこのデッキの各種ギミックトリガーになるし、事件解決もいつのまにか達成しちゃったりするよね。そしたら全体除去の後のリカバリに使えるし、総じて優良カードです。
ただ、逆転を賭けたドローで引くと最悪。《一時的封鎖》に巻き込まれちゃうのもご愛敬。

《切り崩し》なんだけど、本当に最後の最後で2枚だけ入れました。どうもね、対応してバフかけられたりすると対象不適正になっちゃうのが不安で、不確定除去だと思ってたんですよ。でも、使ってみたらたいていの場合は確定除去ですわな。そりゃそうですわな。
本来は赤単用に入れたんだけど、あんまり赤単に強くもなれませんでしたね。ただ、相手の《大洞窟のコウモリ》を即座に除去したり、緑系のだんだん大きくなるクリーチャーを小さいうちに除去したり、出番はそれなりにありました。
しかしこれがなきゃ困る!ってほどじゃないので、他の採用候補カードが出てきたら、入れ替えるのはここだと思います。

《没収の強行》。現環境にて最強のカードです。なんでみんな使わないのかね?
今、《世話人の才能》と《ウラブラスクの溶鉱炉》並べてくるボロス・トークンデッキが流行ってるじゃないですか。
《太陽降下》とか撃たれて、相手にトークン出た上にドローまでされたら腹立ちますよねー。
そんな貴方にこれ!《没収の強行》なら、わずか3マナでエンチャントとアーティファクトを両方破壊できます!しかもあと1マナ加えれば、自軍全体強化のオマケ付きよ!
もちろん低マナカードを並べるデッキにとって厄介な《一時的封鎖》も割れるし、同時にモード3の自軍全体強化も追加すると、
モード1で《一時的封鎖》を割る → 追放されてたカードが全部帰ってくる → モード3の自軍全体強化が発動する
って効果処理順なので、《一時的封鎖》でちょっと安心してた相手の心を粉砕することができるよ。
もちろん白青アーティファクトに対しては《身代わり合成機》を割ってやればいいし、ゴルガリなら《亭主の才能》を、ハンデスなら《山賊の才能》を、と、割る対象には困らない。今の環境、みんな置物使い過ぎだよ!
割る対象が無くても、1/1コウモリトークンがある程度ならんだタイミングで全体強化モード(たった2マナで!!!!)使うと、急にリーサル届いたりして相手はビビる。私もビビる。
どのタイミングでもほぼ腐ることない優良アンコモン、《没収の強行》を君も握ろう!

《月の集会》についてはあんまり語ることはないです。ただ強カード。
ただ、他のカードの展開がある程度できていないと、トークン生成ができないのに注意。
ライフを失うのは自前の効果でできるけど、ライフ回復はね、ゼロから即座にできんのですよ。
2枚のカードを使う(手つかずの饗宴+クリーチャーとか)か、2ターンかける(このターン絆魂持ちを出し、次ターンから攻撃)か。
なので回復ギミック、大切にしていこうな。
ミラーマッチでは、割ってやりたいが、あとでゾラリーネちゃんに釣られるしな…という嫌なカード。トークンが安定して出る盤面が出来上がっているなら、除去した方がいいですね。
ちなみに、「このターン貴方がライフを得ていたら、相手はライフを1点失う」という隠された効果(隠されてない)があります。最後の最後、相手がこの効果を忘れてよく計算ミス(ブロックミス)をしますね。ニヤニヤしちゃう。

《お別れの突風》は現環境最強のクリーチャー単体除去ですよ。疑いようがない。だってサイズを問わないインスタント追放除去だぜ!?
白デッキのくせに《失せろ》使っている人たまに見るけど、正気か!?と思う。だって、《失せろ》は追放じゃなくてただの破壊ですよ?死亡時誘発や墓地からの再利用も許しちゃうじゃん!おまけに便利な地図トークンまで2個も与えちゃってさ…俺なんか最近《失せろ》撃たれたらラッキー!くらい思ってるわ。《お別れの突風》は1/1の魚を相手にあげちゃうけど、飛んでないので気にもなりませんね。《失せろ》の地図トークンで敵の《大洞窟のコウモリ》が3/3とかになって立ちふさがる方が嫌だわ。
加えて、中盤以降は《太陽降下》とかを回避するために使えますからね。《太陽降下》への対策は打ち消ししかない!とか言われますけど、いやいや突風があるだろうが!って話ですよ。パリィですよ。コウモリ使いが白2マナ構えたら用心せい。
もともとは《最深の裏切り、アグロゾズ》をどうにか復活させずに殺したい!という思いからの投入でした。もちろんその役目は十分に果たせています。

《再稼働》。いぶし銀。入れてよかったなあ、と使うたびに心から思うカードです。
本当は、ゾラリーネちゃんが除去られた時用のカードとして入れたんだけど、冷静に考えれば俺のデッキのクリーチャー全員これで蘇生できるからなあ。臨機応変に《大洞窟のコウモリ》や《暗黒星の占い師》、トドメの《星景の僧侶》を蘇生して戦っています。
今更ながら、諜報土地を4枚積んでもいいのかもしれんなあ。
でも《塔の点火》だけはカンベンな!

《存在の封印》は《没収の強行》と《お別れの突風》で対処できない、プレインズウォーカー対策として入れたカードです。
でも別になんでも除去できるので、便利に使わせてもらっています。
護法(3)が染みるよなあ。テキストあんまりよく読んでない相手が、エンチャント除去(《温厚な襞背》とかね)を雑に投げて弾かれてるの見るとほっこりするね。
《失せろ》で5マナ払って無理やり除去してくる相手もいるけどさあ、気づいてるのかなあ?
このエンチャント、3マナだから、ゾラリーネちゃんが蘇生できるんだぜ?
な、なんて完成されたデッキなんだ…!(自画自賛)
祝福された完成をとくと見よ…!

以上が純コウモリデッキ「ゾラリーネ・ザ・スタァ」の、使用者側の意見です。
あんまりネタをバラすのよくないかなあ、「わからん殺し」ができなくなっちゃうなあ、とか思いつつも、自己顕示欲が勝った形ですね。

君は、このnoteを読んで、コウモリデッキ対策に力を入れてもいい。
参考にしてより洗練されたコウモリデッキを組んでもいい。
いずれにしても、コウモリデッキの認知度が上がればいいな、と思っています。

そして可能なら、

ゾラリーネちゃんのエッチな絵を描いてください。

それが私の、最後の願いだ。

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