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君は名作漫画「うしおととら」で腹ァいっぱいになれ

毎度毎度、言い訳から入るのもどうかと思うが、ほぼ3か月ぶりの更新である。おいおい。
この間に、娘は小学校に入学したし。
息子はマジンガーにハマったし。(今マジンガーに!?)
新しいゲーム「フェイファーム」「百英雄伝」は出たし。
「stardew valley」の大型アプデも来たし。
MTGの新パック「サンダー・ジャンクションの無法者」でも遊んだし。
仕事のことで言いたい愚痴だってあるし。
つまり、書けるネタは色々あったんだが、
…ただ単に、noteを書くのをサボっておりました。心からお詫び申し上げます。
もう、1カ月に1回の更新もできないってどういうことですかね!!!!
ゴールデンウィークも明けたことですし、ちょっと頑張って連続更新したいね。(※絶対にするとは言ってない)

さて先日のこと、うちの奥さんが「U-NEXT」って動画配信サブスクを契約しました。
彼女は彼女なりに、見たい俳優さんやドラマがあるらしい。
毎日メチャメチャ楽しそうに、韓国ドラマを見ておられる。
なんだっけな、「何かを背負って走る」みたいなタイトルの韓国ドラマにドハマりしているようだぜ。
いやあ、とにかく何かを楽しめるのはいいことだ。
彼女は趣味にエネルギーを費やすのが苦手だから、こうやってお手軽に娯楽を摂取できる時代に生まれたのはラッキーだったね。
一方、俺はというと、見たい最新アニメ等は概ねアマゾンプライムで見れるため、U-NEXTの有無にかかわらず満足していたのだった。
※ただ、「異修羅」はディズニープラス限定なんだよな。どうにかしてくれ。

だが、
だが、だ。
「U-NEXTでは何が見れるんだろー」と古いアニメを適当に検索していたら、なんと!
あの名作漫画「うしおととら」のアニメ版が見れるじゃねえか!
「うしおととら」…!!!!
ご存じのとおり、主人公、「蒼月 潮(あおつき うしお)」が、全ての妖怪を滅する最強の器物「獣の槍」を手に、凶悪な大妖怪「とら」と共に妖怪変化と戦っていく冒険活劇だ。

俺の小学生時代後半は、常にこの漫画と共にあったと言っても過言ではない。
何と言っても、好きすぎて小学校卒業時のタイムカプセルに最終巻を封入し、20歳になった日に読もう!などと息巻いていたが、そのうち我慢できなくなって最終巻を買いなおしたくらいだからな。(なので今最終巻だけ2冊持ってる)

イラストだっていっぱい描いた。
俺の推しはカマイタチ兄妹の長兄、雷信(らいしん)兄さんでした。
うーん、素直な気持ちで男キャラを推してたころがあったんだよなあ俺も!

雷信兄さんが、西のカマイタチとの戦いで見せた極限の「速さ」…!そのカッコよさと言ったら!
正直な話、雷信兄さんの話だけで一本noteが書けちゃいそうなのだが、ここはグッと我慢して本題に戻ろう。

…本題、それは、

「うしおととら」好きな話トップ10の発表だぜーッ!!!
どんどんぱふぱふ!ぱらっぱぱらっぱ!

さて、先ほど確認したら、「うしおととら」本編は全56章から成っているようだ。
この56章から、好きな章を10個に絞って…選び、ご紹介する!
これは難しい試みですよ!
だってうしおととらは、端から端まで餡子たっぷりで美味しいからなぁ~!!!
うめえうめえ!
しかしそれでも、特に美味しいところってのはある。
それをざくざくと以下に記させてもらうぜ!



10位

まず第10位「風が吹く前」!
ここ、何度読んでも、
いやーキツイっす!心がね、痛む!!!
藤田漫画ではおなじみの、中盤でどん底に落とすお話なんですね!!!!!
これがあるから終盤の盛り返しがすっごい効く!ってことはわかっているんだが、やっぱり読むと凹むんだぜーっ!

簡単にどんな展開か説明しますと、
主人公のうしおが、これまで会った人全員から、忘れられてしまうんですよね。
かんっぺきに。みんなの記憶が無くなっちゃう。
これ、全33巻中の27巻目くらいの話なんだけども、27巻分紡いできた絆が一瞬で無になる。
クラスメートからも、仲良くなった妖怪たちからも、想いを寄せるヒロインからすら。
うしおが涙をこぼしながら、仲良しのおっちゃん(もちろんおっちゃんもうしおのことを忘れてる)とこでラーメン食うコマはたまらねえよ。

もちろんこれは敵の策略なんですが、ひどいことするよなあ!

『人はいつ死ぬと思う?人に、忘れられた時さ』

うしおは徹底的にズタズタに殺されたも同然だ。

…でも、でもだぜ。
ずっといっしょに戦ってきた「とら」だけはさ。

このガッツポーズと笑顔。読んでるこっちもニンマリだ。
と、とら~!!!!!

9位

はい、9位「ブランコをこいだ日」。
この話はなー、選びたくはなかったんですよ。
なんかうしおととらと言えばこの話推しとけばいいみたいな感じあるじゃん!
でもなー、多くの人からそう言われるだけはあって、マッジでいい話、なんだよなー!!!!

あらすじ。嘘が嫌いなうしおが、最終的に嘘をついてしまう話です。おしまい。
詳細についてはもう、読んでくれとしか言えねえんだ!
読んで、そして泣いてくれ。

ところでこの話に出てくる「さとり」って妖怪なんだけど、結構怖いデザインしててやったことも実際残虐なのに、最後には優しい、素敵な顔に見えてくるんだよなあ。

ここらへんはからくりサーカスの「パンタローネ」にも通じるところがあるよ。
藤田先生のキャラデザとストーリー繰りの妙だよなあ、とつくづく思います。

8位

第8位「降下停止、浮上」。
最終盤の、うしおが白面の者への反撃に転じる話ですね。
ここまで徹底的に、作者の藤田先生はうしおと読者を痛めつけてきた。
それをようやく、ひっくり返してくれる!
希望が見えはじめる!涙が滲む!

10位に挙げた「風が吹く前」と対になっていると言ってもいい。
あの時は、急にぶわっと吹いた風が、うしおから全てを奪っていったが。
今度は、獣の槍の破片がその風を、風が呼んだ暗雲を全て吹き飛ばし、みんなが「うしおととら」のことをついに思い出すんだ。
もちろん、ヒロインである麻子がうしおの記憶を取り戻すシーンもいい。
しかし俺がいちばん好きなシーンは、味方の妖怪たちが記憶を取り戻すとこなんだよな。

「我らは…何をしていたのだ?」
「白面の者を…倒す?」
「あの槍持つ人間と、黄金の妖抜きでか!?」

そして、妖怪たちはそろってうしおに謝るんだ。「すまぬ…」と。
それに対するうしおの返しが、また最高なんだよ。

「いいさ、いこうぜ!」

ってな!

7位

7位「HIGH SPEED EATER」!
俺が好きなこの話、アニメになってないんだよな。
なってないんだよな!!!!
これに出てくる敵妖怪の「一角(いっかく)」も、メジャーな方の敵「一鬼(ひとつき)」とごっちゃになってるのか、なかなか検索でひっかからないし!
不遇な話なんだよ。

ところで、俺はこの漫画で一番「とら」というキャラクターが好きだ。
2000年以上生きる最凶・最悪の大妖怪で、雷と炎を操る化生。空を凄まじい速度で駆けることから「長飛丸」とも呼ばれる。
そして愛嬌があって可愛くて。
経験に基づく知識も豊富で意外にも考え深い。
そして、やっぱり可愛くて。
何より、とてもとても強いのだ。

なので、とらが活躍する話は大好きなんですよ。よだれが出ちゃう。
とらのことを知らないか、年寄り扱いしてナメてかかってくるザコ妖怪に、とらの強さを「わからせる」展開が特に好ましいですね。
この話はそれが多量に摂取できて満腹になれるのよ!

ザコの一角「なんで、なんで俺が負けるんだぁ~!!!」

とらちゃん「わかんねえかなあ?」

6位

6位は「時限鉄道」です。
敵妖怪「山魚」は、暗黒のどーもくんと言った様相で不気味可愛い良デザインです。たしか読者投稿の妖怪だったかな?上手だねえ。
タイトル通り、電車にとりついた山魚を、トンネルを出る前にやっつけなければ大爆発する!というタイムリミットが設けられており、サスペンス・アクションのドキハラ感を味わえます。

ここでのキーキャラクターは「凶羅」!邪悪なお坊さんです。
到底読者の人気なんか出なさそうなビジュアルなんだけど、この人が持ってくる最強武器「穿心角(せんしんかく)」はマジでカッコいい!
剣なのか槍なのか斬るのか刺すのか殴るのかわっかんねえ武器なんだけど、「強そう!」って説得力はなぜかあるんだよね。不思議。
この暗黒坊主と協力して、「穿心角」の超必殺技を発動する…!これは燃えるぜ!

そして何より、うしおの父親が語るトンネルの話。
直系弟子である金色のガッシュ!の作者さんも、この話が印象深かったんだろうな、劇中で似たような話をしてたよ。

『嫌な時ってさ、トンネルの中みたいだよな』

『でもな』

5位

5位に持ってきたのは、うしおととらの外伝より「雷の舞」!
すみません!本編外から持ってきてしまいました!
でも本当に好きなんです!勘弁してください!
本編しか読んでない人とか、アニメだけ履修した人とか、外伝もいいぞ!読んでくれよ~!!!

「雷の舞」この話は外伝も外伝で、歴史上の人物「巴御前」の視点で語られる物語です。
当然うしおは出てきません。
ですが、やっぱりとらがカッコいい!カワイイ!
とらは人間に化ける能力を持っているんですが、効果的に使われてましたね~!!!
これもやっぱり、とらをナメてるザコ妖怪が盛大にぶっとばされるシリーズの一つですね。

「いくら長飛丸と言えど、これだけの奴らに勝てるかよ~!」←当然次のページで死ぬ

そして、とらの語る人生観。

『待ってたっていいことなんかねえよ』

俺もとらみたいに気持ちよく生きていきたいよ…!!!

4位

4位、「約束の夜へ」。
これも泣ける回として評価が高いですよなー!
そして燃えるバトル回としても素晴らしい出来だと思っております。

この話では、ある復讐者の決着が描かれます。
かつて家族を奪われた復讐者は、奪いし者である大悪党「紅蓮」に全力で挑みます。
しかし紅蓮は強い。
これまで身につけた全てを使っても、まだ届かない。
それでも。
家族の復讐のためにも。
今を生きる人々のためにも。
彼は、肉を切らせて骨を断つ、どころか、目玉と腕を喰わせて。
ハイフォン、
レイシャ、
今こそ、

『禁』

そして成し遂げた復讐者は、いったい何処へ行くのでしょう。
天国か、地獄か、いや…。

もうね、子供の頃もカッコいい話だと思っていたけどさ、
妻子がいる今読むと5割増しで涙がで、出ますよ。
特に、この話でたまたま戦いの場にいただけの親子、この2人の存在がこんなに大切だとは。

『なあ、子供は、いいだろう…?』

3位

さあ、ここからはトップ3の発表です。
俺がさんざん「とら」が好き!とアピールしたことから、俺が何をトップ3に選んだのか、ぜひ予想してみてください!

さあいくぞ、まず第3位!ドン!
「愚か者は宴に集う」!!!

あー、やっぱりそれだね、という声が聞こえてきそうだ。
そうなのだ。
とらが好きな奴は、例外なくこの話も好きなんだよな!!!!(個人の偏見です)

ところで、この漫画には2人のヒロインが存在する。
大事なところでいつもうしおに力をくれる「麻子」と、いつもとらにハンバーガーをくれる「真由子」だ。
物語当初、麻子と真由子は共にうしおに想いを寄せる恋のライバルだったが、真由子は親友の麻子にうしおを譲って身を引く。
今の言葉で言うところの「負けヒロイン」のようなポジションに当たる…といいたいが、そうではない。
真由子は物語が進むにつれ、とらとの絆を育んでいくのだ。カップリング「とらまゆ」の誕生である。
そしてこの話は、とらまゆ大好き派閥にとっての聖典のようなもの、と言ってもいい。
ほとんどうしおは出てこず、ただただ、とらと真由子が可愛い、そして尊いのだ。
最終的にとらまゆは結婚式も挙げるし、永遠の愛だって誓うんだぜ。
そしてこの2人の絆が、最終章の
『とらちゃんの胸にもう、穴なんてあいてないよ!』
に繋がるってわけ。ううっ、書きながら場面を思い出して涙が滲んでくるわい。

さらに、この「愚か者は宴に集う」という回は、うしおととらという漫画の大切なテーマを示してくれる。(とらまゆ尊いだけの回ではないのだ。)
それこそが、
『泥なんて、なんだい!』
だ。
他人や他人の大切なもののために、なりふり構わず、泥にまみれることのできる「愚か者」。
そういう、まっすぐな「愚か者」のうしおと、いつしか感化され、最終的に同じ「愚か者」になる、とらとの物語。
うしおととらは、俺も「愚か者」でありたい!と思わせてくれる、素敵な漫画なのだ。

2位

勢いのまま第2位「うしおととら」に続こう。

このタイトルときたら、当然最終話ですよ!!!
正直、最終決戦編はまとめて1話、くらいの認識で全部分好きなんだよね。
でも、ここは一番最後のこの話をチョイスさせていただきました。

『お前たちの旅は、無駄ではなかった』

終章は、この言葉に象徴されるとおりである。
藤田漫画の真骨頂ともいうべきか。
これまで築いてきた絆が、縁が、連なって怒涛のラストに繋がっていく展開。
1巻から33巻まで、ずーっとうしおととらと共に歩んできた読者へ贈られる恩返しのようなものだ。
この漫画を読んでてよかったなあああああ!!!!
そう思わせてくれる瞬間が無限に連続する物語、その素晴らしさと言ったら!

全てが連なって、この最終章で「うしおととら」は2人で1体の妖となり、白面の者との「タイマン」に臨むのだ。
そして、有名な別れのシーン
『もう…喰ったさ。腹ァ、いっぱいだ…』を経て。
涙をぼろぼろ流した後。
それでもなお、妖怪変化は消滅しない、という希望のエピローグ。

何度でも言う。
うしおととらを読んでくれ。
俺ごときの言葉では、あの2人の物語を語りつくせないんだもの。
読んだことがない君は、この機会に読んでくれ。
読んだことがある君も、何度だって読み返してくれ。
あの2人が、いつだって騒がしく待っているからさ!



あれ、まだあったな。
すっかり終わった気になっちゃってたぜ。

1位 

えー、好きな話第1位は「とら 街へゆく」です。
意外かな?
そうでもないかな?
俺がうしおととらにがっつりハマったのは、この話が2巻という序盤にあったからですもん。


街に惑う、とらの可愛さ!
ハンバーガーから生まれる、とらまゆの萌芽!
そしてそして何より、
大妖怪とらの、圧倒的な強さよ!!!


『ああ~、兄者~!』
『い、一撃で~』

このやられ役の妖怪一家5人組(餓眠様)もいい味出してんだ!
ザコ敵のお手本だぜ!
ここで1人、一撃でやられてるのに、まだまだナメてくるのがたまらない。
残りの4人がいかにやっつけられるのか、爽快感たっぷりなので君も是非見てほしい!


いかがだっただろうか。
君の好きな話はランキングに入っていたかな?
入っていた君も、入っていなかった君も、そもそも読んだことのない君も、ここまでnoteを読んでくれた皆は等しく、うしおととらを最初から通して読むのだ。
そして、お気に入りの話をコメント等で教えてくれると、嬉しさで俺がそのままここでかわいていくだろう。

※ピッコマってサイトで読めるらしいぜ!
俺は紙書籍で持ってるから別にいいが「とら 街へゆく」も無料で読めちまうぞ!
https://piccoma.com/web/product/7289?etype=episode







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