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崖っぷちの、ポニョ

崖の上の、ではない。

🐠

彼氏いない歴6年(多分)
この彼がいなかったら、「=年齢」になってた。

中学は暗黒時代で、
高校はその分を取り戻すトレーニングで
大学は女子大で。
社会人になって、転勤族で、
地方で結婚することは想像できず
「彼氏興味ない」になってた。仕事バカ。

これでモテてたら話は変わったかもしれないが
当然のことながら、モテた記憶は一切ない。
崖の上の人生を無邪気に謳歌していた。
そう、ポニョである。


そんな彼とのきっかけは、
よくある「共通の友人からの紹介」
私の何を気に入ったのか分からないが、
どうやら一目惚れに近かったらしい。
ところが私は「友人として超面白い人」と
ずっと思っていたという、、、

鈍感。

せっかく彼が
崖を這い上がってきてくれたっていうのに
私はラプンツェルのように自らの髪でサポートするわけでもなく、
崖を素直に降りるわけでもなく。
「わあ、面白い人が来た!」なノリ。
ポニョ、なのだ。

とまぁ、
ロマンティックなことは一切ない
出会いだったわけで。
そのあとも、
デートはファミレスで
家でカレー作って
近場で遊んで。

今思うと、
私がポニョでい続けられたら
良かったのかもしれない。
ふと、この人との将来を想像した時、
ありとあらゆる面で不安が降ってきた。
ぬいぐるみを持ち歩き会話する変人である。
夢追い人で金もない。
※私より年上なのが...何とも。

愛してくれたらなんでもオッケーは
恋愛中ならよしとしても、
将来を...となると、無理無茶無謀。
私はポニョでい続けられなかった。
いや、ポニョなんだけど、
崖っぷちに立ってることを理解してた。

私がそんな心配をしていることなんて
彼はわかっちゃいなかっただろう。多分。
心配は、日を追うごとに不安になって
不安は日を追うごとに
風船のように膨らみ続けた。
ここまで来ると、彼に対する心配なのか
自分に対する不安なのか、ごちゃごちゃだった。
そして。
好きの感情を疑うまでになってしまった。

そこまで行くと、あっけなかった。
疑いは、風船を割る針だったっだなぁって。
心配も不安も抱擁できるほど
私はオトナじゃなかったし、
疑いを信頼に変換できるほど器用でなかった。
多分、それだけなんだと思う。

というわけで。
そのあとからいわゆる恋愛っていうものに
苦手意識を持ってるわけで。
所謂恋愛結婚は、私にはできないんだろうなぁと
薄らボケっと思っている次第。

あ。そうそう。
本家のポニョは宗介が大好きだけど、
実際この後
ポニョは宗介と結婚するかという疑問。
なんとなく、
...違うだろうなぁと思っている点も
「恋愛結婚は無理じゃ」派閥所属として
明言しておこう、うん。

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