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【第10回同時通訳演習】振り返りT&K

こんばんは
今回は第10回同時通訳演習の振り返りブログです 
今回はペアを組んだTとKが振り返りを行います。今回の同時通訳演習では、受講生のMさんがFUndamentals of Software Engineeringという題でプレゼンを行い、英語から日本語に同時通訳を行いました。

うまくいったこと


T 1ターン目は情報を落としたところ、間があまりなかったと思います。そして声にも自信があって大きな声を出せていたと思います。また、相方のKさんに指摘していただいた点としては、判断が冷静だったと言っていただきました。わからない単語に遭遇しても話者に遅れをとっても声に動揺があまり現れないらしく、それは自分では気付かなかったところでした。声に抑揚がなく覇気がないので自分の声には良いところがないと思っていましたが、声に冷静さがある点は良さとして捉えられるのかもしれないと思えました。



K
・沈黙してしまった回数が減った

・スライドを少しだけ使うことができた

・わからない単語でも「とりあえず丸ごと抜かしてしまうより、カタカナででも出しておこう!」と開き直って訳出することができた
と、
できたことが増えました..!

うまくいかなかったこと


T
・全体として言えることは、語尾がことあるごとに上がってしまい大変聞きにくいことです。これは当初から指摘されていることですが、まだまだ直る気配がないです。「はぁ↗️」「がぁ↗️」「をぉ↗️」「とぉ↗️」「にぃ↗️」 といった感じで節の切れ目ごとに上がるので耳馴染みが悪く、すごく幼稚な印象を与えています。

・事前の打ち合わせで聞いていないところ(自分の知識にない情報)が出てくると一気に訳せなくなります。今回は特にプログラミング言語のところで予測していなかった情報が出てきました。現発言を聞いて訳したいと思ったのですが、何を言ってるかを頭を巡らせている間にも話者は先にいってしまうので「ああ遅れてしまう」となって、うまく網を広げることもできず結局取りこぼしてしまいました。

K
①語尾が冗長

特にスライドや話が切り替わった時、「これから〜について話します」という最初の1文目の語尾を非常に長々と話すことが多いです。スピーカーがそこに時間をかけていない時でも、優しくいえば丁寧すぎる言葉選びをしており、それが原因でスピーカーに遅れる、ということが起きています。

また、今回も実際に起きたことですが、元発言より長く話している間その後の話の進め方が想定外だった場合、早く言い終わらなくては、内容を覚えていなくてはという焦りもでて、結果早口になり、その後沈黙からの雪崩とバタバタした訳になっていました。


②私の感情が全て声に出ている

スピーカーではなく私の感情が声にでていました。相変わらずの課題です。特に、十分に理解できていないところを訳出する時「今!私は!やっとの思いで訳しています!すみません!」という今にも溺れそうな余裕の無さが本当によく分かります。


③フィラーが非常に多かった。

想定外の流れだった時や思ってもみない発言の際に特にフィラーを連発していました。また、元発言になんとか追いついているという時でも、沈黙を恐れ次の訳出を考える一瞬の間に、「えー、」と何度も言っていました。「時々はフィラーがあったほうが自然です」と先生が話されていましたが、よくよく考えてみれば、普段話をする時も話の節々で少し間が開くということはあるわけで。むしろ止まることなく話しているということも、フィラー
が一切ないのと同じように、聞いていて違和感を覚えるのかもしれません。難しいです。

④元発言の英語を言ってしまった
用語意外の箇所で3度、元発言の英語をそのまま言ってしまいました。特にsomebodyのsomeを1度そのまま言ってしまった瞬間、自分の頭と口が信じられず動揺し、動揺のあまり再びsomeと言ってしまいました。スタミナ切れが原因だと思われます。

⑤「が」「で」「に」「は」「も」等切れ目の音を、八分音符かスタッカートがついたように話していることが多く、かつ半音上がるというのが気になりました。

今後について


T
同時通訳演習では事前打ち合わせで情報共有をしていただいていますが、もちろん全ての情報を事前に得られるわけではありません。初めて聞く情報、そして英日の場合は知らない英単語、表現も出てきます。今までの演習ではそんな時にうまく対応できないまま沈黙してしまうことが多々ありました。実際の現場でも知らない情報というものは絶対出てくると思うのでこういった時に沈黙したり誤訳しない回避、対応方法をうまく身に付けたいと思います。そのためにはやはり事前準備の徹底、一般的な知識を幅広く持つ、純粋に英語運用能力を上げることが必要だと思います。私にとって同通演習は次回が最後となりますが、知識が怪しくても網を広げながらメインメッセージを伝えられるようになりたいです。

K
今回うまくいかなかったことを意識することに加えて、想定外の発言があった時や話の進み方が想定外だったとき、そして単語が聞き取れなかった時「ここはメインメッセージか?」と頭を切り替えて処理することを意識したいです。
柘さんと振り返りをしていて、単語の場合は普段の読み方も原因の1つなのではないか?という話をしました。英語で書かれたものを読んでいると、もちろん知らない単語が出てきます。その時つい気になって立ち止まり、前後の文脈等を手がかりにその意味を推察してしまいます。その癖が出ているのではないか?と。

K. Q. 通訳者が「すみません」?
明らかにある単語を誤訳したのに気づきそれを言い直す際、つい「すみません」を挟んでから訳出してしまいました。ただ、スピーカーは言い間違いはもちろん謝罪もしていないのに、誤訳した私が「すみません」と言ってもいいのでしょうか。しかし、誤訳と訂正の間に何も言わずに「A...Bは〜」と言った場合、聞く側は混乱してしまうのではないでしょうか。
それとも、そこは聞き手に任せその後きちんと訳出できるよう頭を切り替えることにキャパシティを割く方がいいのでしょう、か。その単語がその状況でどれだけ重要かというところにもよると思うので、やはりケースバイケースなのかもしれません。

T、Kによる振り返りは以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
引き続き通訳塾ブログをよろしくお願いします!

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