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「落語と講談」開催のワケ①~なぜ、紙芝居の一座が落語や講談の会を開催するのか?

『いっぷく座』という紙芝居の一座を立ち上げてから5年が経ちました。

もともと『小学5年生の外で遊ぶ派』の子たちを、夢中にさせる目的で作り始めた紙芝居。
落語の絵本も本屋でチラホラしか見かけなかった頃、落語の前座噺を紙芝居にしたら息子のクラスで子どもたち大喜びするんで、せっせと作っては小学校の朝の読み聞かせの時間、笑わせに行ってました。

子どもたちの口コミのおかげで他のクラスにもお呼ばれされるようになって、元演劇部のおばさんは嬉々として紙芝居制作に励むようになったわけです。

その後、息子が小学校を卒業して、朝の読み聞かせをする権利を失ってからは、小学校の隣にある築150年の古民家が『みんなの古民家』というレンタルスペースになっていることを知り、『紙芝居いっぷく座』としての定期公演がスタートしたというわけです。

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定期公演は紙芝居を四席。
昔話と落語を紙芝居で。
年月を経た腰の強い話の力は絶大で、紙芝居に仕立てても老若男女に楽しんで頂ける。
お孫さんとおじいちゃん、おばあちゃん。
お母さんと子どもたち。

これはこれで良かったのです。
良かったのですが、ここでまた新しい欲が出る。

「ここに来てくれる人たちに、本物の落語を聞かせたい。」

情熱というのは、多少の迷惑を「よろしく!」と笑顔で配って回る勇気すら与えてくれるもので。
『みんなの古民家』の石川さん。
地元の落語家、柳家小はぜさん。
紙芝居いっぷく座の面々。

皆さん、この情熱に取り憑かれたおばさんに、半ば引き摺られるようにして、新しい落語会が始まりました。

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かくして紙芝居いっぷく座のお客様たちは、紙芝居に加えて生の落語を楽しむようになって行ったのでございます。

→②に続く

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