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一杯のラーメンから社会貢献したい!「一期一会のラーメン会」in 一風堂大名本店

2021年5月末、新型コロナウイルス感染者拡大を受け、感染者数の多い地域では「緊急事態宣言」の最中です。

昨今の政府からの要請により、飲食店は時短営業や一時休業などを余儀なくされ、取り巻く環境は厳しさを増しています。街に目を向けると、繁華街は灯りが消え、人通りはまばら。閉店される店舗も見受けられます。

緊急事態宣言下で一風堂が出来ること、とは?

一風堂は、同じ飲食業として心を痛めながら、「私たちに出来ることはなんだろう」という議論を、社内で繰り返し行うようになりました。

私たちに出来る表現をしながら、周りへの感謝を伝えたい。周りの飲食店・飲食業全体を元気にしたい。次世代を担う子供たちに貢献していきたい。売上だけを求めずラーメンを通して喜んでもらいたい。そして、もし私たちの活動に共感・賛同していただけるのならば、「子どもたちの為に寄付金を募ろう」との答えを導き出しました。

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一風堂のこれまでの社会貢献活動

一風堂は社会貢献活動を継続して行っています。新型コロナウイルスの影響で、2020年・2021年の2年間は休止しておりますが、店舗から小学校に出向いて「ラーメン作り」を体験する「ワークショップ」は2000年から活動を開始し、延べ750校を超えました。

また、福岡市博多区山王(さんのう)にある「チャイルドキッチン」は常設の施設として、「ラーメン作り体験」をレッスンとして行っています。営業は2002年から開始し、下は3歳のお子さまから大人の方まで、そして海外の方まで多くの皆さんにお越しいただき、同じように食の大切さや楽しさを体験いただいています。

2016年に熊本・大分で発生した地震の際には、営業を再開した「熊本十禅寺店」で炊き出しを行い、地域の皆様へ温かいラーメンをお届けしました。そのときそのときに、一風堂が社会にできることは何かを考え行動しています。

そして今年からはキッチンカーを製作し、「こども食堂」へ一風堂のラーメンを提供させていただいています。

次世代を担う子どもたちに
一風堂が出来ること

近年日本国内では、家庭の事情などで満足な食事ができない、孤食化が進み一人で食事をする子どもたちのために、「こども食堂」という活動が広がりを見せています。

私達一風堂も、特に「子どもたちへ」という強い想いがあり、活動を続けています。今後の日本を、世界を担う子どもたちを、誰一人取り残したくないという気持ちがありながら、私たちに出来ることは、ほんとうにわずかなことかもしれません。しかし今、出来ることを精一杯やることが、社会貢献への一助となることと信じています。

「飲食店、ラーメン店の灯(ともしび)を消さないんだ!」

今回、一風堂は「子どもたちのために寄付金を募ろう」と考えた際、特別イベントを開催する選択をしました。私たちは、もう一つの目的があると考えました。それは飲食店・ラーメン業界に思いを伝えることです。一般のお客様だけではなく、福岡の飲食店を営む方、ラーメン店主にもお声かけをし、社会貢献活動への賛同を募ることにいたしました。

「なんで飲食店だけに?」「みんな苦しいこの時期にどうして?」そんな声が聞こえてきそうですが、一飲食店、福岡で始まった店として「この時期だからできる一風堂のメッセージ」を込めたかったのです。

飲食業、ラーメン店は繰り返される規制の中で窮地に立たされています。そんな時に一風堂は「まだまだ負けないんだ!まだまだ立ち上がるんだ!一風堂はまだ元気だぞ!みんなも一緒に頑張ろう!」という創業者・河原成美はじめとした一風堂のメッセージを、イベントで提供するラーメンに、店内の元気で活気溢れる営業に、精一杯の思いを、ひとつひとつ込める。そうやって、少しでも飲食店に灯をかかげることができればと考えました。

一風堂 大名本店
2日間だけの「一期一会のラーメン会」レポート

思いは形になり、2021年5月27日(木)・28日(金)の二日間、一風堂の創業の地である「一風堂大名本店」でイベントを開催しました。このイベントでは、前述の飲食店の皆様をはじめ、福岡県の店舗にご登録のプレミアム会員様・バリスゴ会員様に、一風堂アプリ上でご案内をお送りしました。

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この日のために作った限定ラーメン、その名も「黄金に煌(きら)めく超絶 ~コンソメヌードル~」

丸鶏に鶏ガラ、牛のスネ肉、数種類の野菜を5時間煮込んだブイヨンに、牛ミンチと野菜、牛スジ、アキレスを加えさらに5時間煮込み、黄金食に輝くコンソメスープのラーメンです。合わせる麺は、フランス産のフランスパン専用粉と国産小麦をミックスしたもちもち触感としっかりしたコシが同居した特製麺。一風堂の豚骨ラーメンのイメージとは異なる表現でお客様に楽しんでいただきました。お気付きかと思いますが、このラーメンはベント限定の特別なもので、手間も時間も、そして原材料も多くかかります。

当イベントでは、無料でラーメンの提供を行いました。そのかわり、開催趣旨である「お気持ち」の募金をいただき、これからの「こども食堂」の活動資金に加えております。

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一風堂の創業者・河原も、このイベントの企画から参加し、当日も厨房や店頭で皆様をお迎えしました。

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2日間の特別イベントを終えて

熱い気持ちを込めて開催した2日間の特別イベント。終わってみればお客様・飲食店・ラーメン店の皆さんから、逆に私たちが励まされ、たくさんの「笑顔」と「ありがとう」をいただきました。私たちが元気をもらい、これからの活力が倍増できたと確信しています。一風堂は創業して35年を迎えますが、これからも長く愛されるお店を目指し、地域の皆さんと手を取り合って、この時代を乗り越えていきます。

暗い気持ちになるようなニュースが毎日流れますが、「一風堂で元気もらえた!」「今日の時間が次への活力になった!」と思っていただけたら、それこそ一風堂に出来る表現であり社会貢献になるのではないでしょうか。どうか皆さんも負けずに一緒に乗り越えましょう。私たちも負けません!

「みんなの笑顔が力の源だ!」
ありがとう!

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