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お金は真剣度を測る尺度

最近の夫、何やら忙しそう。
ただ、充実している忙しさとでも言うのかな?
楽しそうです。

白谷家では毎日、夫が帰って来ると1日の報告を
してもらいます。これは、夫が問題を後回しに
していないかの確認。あと私が急に助っ人を
頼まれたりした時に直ぐ対応出来るように。

油断すると、突然切羽詰まった状況に
駆り出されますからね。自己防衛です。

その報告を聞く限り、忙しさの中身は
本業の弁当業にプラスして最近多い
『レシピ開発』の依頼
企業さんや異業種の店舗さんなど依頼主は
様々ですが自分達とは違う視点が
入る分、難しさや発見があるそうです。
成る程、毎回新鮮だから飽き性の夫も
楽しみながらやれている訳だ。

もちろん、楽しいだけではありません。
レシピ作成、試作、全ての作業に
料金を頂いてやっているし期限もある。
相手も夫も真剣勝負です。

とは言え、実はつい最近までこの
『お金をとる』というのが苦手だった夫。
形のある商品では無くスキルやアイデアを
提供する場合。レシピの相談や起業・経営の
相談は以前からあったのですが結果的に無償。

そんな夫が何故、最近は料金を設定して
話しを受けるようになったのか。
不思議に思い、聞いてみました。

夫によると、例えば知り合いの経営者さんが
『この食材を活かした商品が欲しい。』
『何か良い案はないかなぁ?』
と言ったとします。夫は興味を持って話しを
聞き、その場は非常に盛り上がる。最終、
『出来る事なら何でもやりますよ!』
と爽やか(?)に引き受けて帰って来る。

そして、実際直ぐに情報収集や試作をします。
大事なのはこの時点で会話の中に
料金の話しは一切出ていない場合がある。
あ、ちなみに情報収集するのは私ですけどね…

そして商品の案が完成し、相手に提案。
とても、喜んで貰える…とは限らない
もちろん喜んでくれる人もいますが提案を
受け入れてくれたはずなのに、いくら待っても
リリースされなかったりリリースしたとしても
販促に勢いがなかったり。
下手すると、提案した時点で相手が戸惑って
しまう。そうなると役に立てていない以上
材料費を請求する事すら気が引ける…

正直、妻としては本業を押し退けて時間も
材料も使ったのだから最低限貰って欲しい
のが本音でしたが。こういう時の夫は頑なです。

ただ、夫自身もお金が貰える貰えないの
前に本業を後回しにしてまで真剣に考えた
結果がふんわり流されるのは悲しいし
中には、ちゃんと向き合ってスピーディに
商品化してくれた相手もいる。

出来れば、そういう相手を優先したい。

じゃあスムーズに進む話しと、進まない話しは
何が違うのか?と考えた結果、最初から
料金を含めて話しをしてくる相手との作業は
スムーズだ!と気が付いた。
逆に言えばお金の話しをしない相手の
言葉は本人に自覚があるかどうかは別として
相談であって依頼では無いのではないか。
だから夫が、どんどん事を進めてしまうと
気持ちが追いつかずに戸惑うのだ。

つまり両者の真剣度が違う

夫は、その真剣度を測る尺度として『お金』
を使う事にしたらしい。金額というよりも
『お金を払ってでも頼みたい』案件なのか
が大事らしい。そういう相手はレシピの
イメージもハッキリしているし
商品を売る事に対しての意識も高い。
この事に気付いてからは料金を設定する事に。
相手の本気度が高い(と思われる)案件を
優先的にうけるようになったとの事。夫曰く、

『お金を払うのも貰うのも覚悟と責任の表現』

え。なんかカッコいい?!と思ったら

『自分もお金貰ってるから締め切り
破ったり、忘れたりしにくいしね〜』

うん。それはお金貰ってなくても守ろうか。
そして貰っても『しにくい』なんだね…
取引先の皆様ごめんなさい。
遠慮なく急かして下さい。

そんなわけで、夫は今日も楽しく真剣に
お仕事をしています。
皆さんは『お金を貰う、お金を払う』
どんな風に考えてますか?











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