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夢発見の旅

先週、神戸で日本心理学会第87回大会が開催された。

昨年、心理学を学びたくなって大学に入学した私。当然、興味はある。

ただ学会なんて現役時代(薬学部)の時も、薬剤師となってからも参加したことはない。そんなの専門家の人が行くところでしょと言った感じで当時は興味すらなかった。
何なんだろう…この違いは。薬学部だって自分で決めて行ったし、他の学部と迷ったこともなかったのに…

薬学部を選択するにあたって、薬自体に興味があったかと言われるとそれほどでもなかった。子どもの時に薬剤師という職業を知り、憧れからなりたいと思って薬学部を選択しただけ。ぶっちゃけ薬学部で学んだ専門科目でめちゃくちゃ興味をもった科目なんて記憶にない。いや、加齢により記憶が怪しいのではなく、そんな科目はなかったと言い切れる。

とりあえず薬剤師になれればそれでいい。だから大学での勉強は必要最低限でいかに効率よくこなしていくか、他の時間はテニスと遊びに明け暮れていた。4年生で研究室を選択するのも興味がある分野なんてないから、テニスをさせてもらえるようにと教授がテニス部の顧問の研究室を選んだ私。

そんな大学生だったから学会に興味なんて湧くはずもない。

それが今回は心理士という資格ではなく、心理学そのものに興味が湧いて入学しているから勉強自体が楽しい。この歳になってようやく知らないことを知る楽しさを知った気がする。

我が子を見ていると娘はすでにその感覚に近い気がする。でも、息子はまだ大学受験のためには勉強しなければといった感覚だろう。

大学受験をする学生は忙しすぎて、興味のある分野をとことん突き詰める時間を確保するのが難しいのが現状かもしれないが、そんな中でも興味のある分野を見つけた子は強い。

今回、息子と2人で神戸に向かい、私が学会に参加している間、息子は一人で大阪や京都を観光していた。学会が終わって合流し、観光先の話を聞いていて共通点が見つかった。本人も気づいてはいなかったが、実はそこに興味があるんじゃない?と聞いてみると、驚くほどの勢いであれこれ話し始めた。

それまで将来自分が何がしたいのか、大学行くにしても何学部に行きたいのか、イマイチはっきりしなかったが、今回の旅で見つかったようだ。

受験のために勉強するのか、将来自分のやりたい仕事で活かせるから勉強するのかでモチベーションも違ってくるだろう。

自分のやりたいことが見つかり、それを興奮気味に語る息子の目は輝いていた。

今回、私が学会に参加することがなかったら、息子が一人観光するなんてことはなかった。私も学びたいことに没頭する時間を過ごし、息子は誰に付き合うでもなく、自分の興味があるがままに行動した。その行動によって息子の興味ある分野を見出すことができた。そしてそのワクワクについて語り合う最高の時間になった。

これこそが心理学を学んで私がやりたいこと「自分の未来に夢を抱いている子どもを増やすこと」だ。

どの子だって興味あることはある。
ただそれに気付いていないだけ。

大人も一緒だ。いくつになっても夢に向かっている大人の姿が子どもに夢を与えることになる。私自身そんな大人でありたい。

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