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難病告知の日に決意表明?

前回は息子が抱えることになった難病についての記事を書いたところ、普段からお付き合いのある方から、まだお会いしたこともない方まで多くの方から応援メッセージを頂き、本当にありがとうございました。息子はもちろんのこと、私までこうして多くの方に支えて頂いていると思うと、本当に心強いです。

https://note.com/ippoippo123/n/na005b6d80199


今回、記事を上げるにあたってとても迷いました。大人が前を向いている姿を子どもたちに見せることによって、子どもたちが大人になることにワクワクするような社会にしたいという願いを込めて綴ってきたブログ。


それがどん底に突き落とされた瞬間、大人である私と子どもである息子の立場が逆転した。息子は難病の告知すらも受け入れて前を向いているのに対して、私は受け止められずどんよりと重い空気を漂わせていた。

もちろん、そんな簡単に受け入れられることではない。今でもまだ何かの間違いなんではないか、間違いであって!と願う私もいる。

そんな中、難病の診断を受けた日の夜に、息子が1枚の紙を見せてくれた。

A3のコピー用紙に描かれていたのは、なんと家の設計図だった。「僕が大人になったら、○○になって、こんな家を建てたいんよ!」と設計図を見せながら細かい点まで説明してくれた。現行の商品の中からではあるものの、浴室はこんなのとかネットで調べて寸法まで考えて描き起こしていた。それはそれは夢のような家だった。

「それにしてもこれ、いつ描いたの?」
「ゴールデンウィークに描いた」

ゴールデンウィークと言えば、私は大学のスクーリングで東京へ行き、娘も自分の夢を叶えるための合宿で不在だった。そんな中、昼間は主人とテニスをし、夜は自分の部屋で黙々とこんな設計図を描いてたと思うと、私がここ数年自分の夢ややりたいことに向かって進んでいる姿を少しは見ていてくれたのかなと思う。

そしで今度は難病を抱えながらも、夢に向かって進んでいこうとする息子に私が背中を押してもらっている。親だからっていつでも子どものお手本でいられるわけじゃないし、毎日明るくご機嫌なお母さんでいられるわけじゃない。落ち込むことだってある。

でもそんな時、ふと隣を見た時、夢に向かっていきいきしている人がいたら、少しだけでも前向けるよね。大人子ども関係なくお互いがそんな存在になることによって社会全体が明るくなる。

まさかの難病告知の日にこんな壮大な夢を語られるなんて思ってもいなかったけど、これは息子の中でも一つの決意表明なのかもしれない。

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