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自律神経について

皆さんは自律神経乱れていませんか?

自律神経が乱れると病院に行っても 「異常はない」と言われ、でも何となく体がだるい、睡眠がうまく取れない、お腹の調子が悪い、気持ちの浮き沈みがあるといったような症状を呈します。
特に春は新生活や寒暖差の影響で自律神経が乱れやすくなってしまいます。

そこで今回は自律神経について、自律神経そのものや乱れないためのセルフケア方法をお伝えしていきます。

自律神経とは?

自律神経とは?

まず、 自律神経とは何かを説明していきます。
自律神経とは、生体にとって最も基本的な呼吸、消化、代謝、体温維持、排泄などをコントロールしている神経です。自分の意志とは関係なく働く神経です。

例えば物を取る、立つといったような手足を動かす神経は自分の意志で行うことができますね。
しかし、心臓を動かす、消化を促すといったことは自分の意志で行うことはできませんよね。命に関わる機能は自分の意志で行うと危険ですので自律神経が働き、ちょうど良くコントロールしてくれています。

自律神経とは?

そして自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。
ヒトは元々自分の命を守るために闘う生き物です。 闘わなければいけない時にリラックスしていると、倒されてしまいますよね。
そこで戦闘態勢の時に働くのが交感神経、 反対に休息時に働くのが副交感神経となっています。

それぞれの神経の各器官に作用する働きは下の図をご参照ください。

交感神経と副交感神経

自律神経について何となく理解していただけたでしょうか?
次になぜ自律神経が乱れるのか、そしてそのセルフケア方法をお伝えしていきます。

自律神経が乱れる原因

自律神経が乱れる原因は大きく分けて4つあります。

○ストレス
常に興奮状態にあり交感神経が優位に働き、副交感神経が働かずリラックスできない状態になります。
考え事や心配事が多く、うまく眠れないといった方はストレスが原因と考えられます。

○季節の変わり目
寒暖差や気圧の変化が大きい季節の変わり目は、体温や血圧などを調節するために自律神経の働きが強くなります。
あまりにも寒暖差や気圧の変化が大きかったり、頻度が多いと自律神経も疲れてしまい乱れに繋がります。

○不規則な生活
基本的に交感神経は日中に働き身体を活動的に動かし、副交感神経は夜に働き身体を休ませてくれます。
しかし、昼夜逆転の生活など不規則な生活を送ると、生体リズムが崩れ自律神経の働きも乱れてしまいます。

○何かしらの病気
何かしらの病気によって自律神経は乱れてしまいます。
特に多いのが更年期障害。ホットフラッシュのように急に暑くなったり、イライラしたり、やる気が起きなかったり、うまく眠れ なかったり... 更年期障害のこれらの症状は自律神経の乱れからきていることが多いです。

次は自律神経の乱れのセルフケア方法としておすすめのツボをお伝えしていきます。

自律神経の乱れに対するおすすめのツボ

自律神経の乱れのセルフケア方法としておすすめのツボを3つお伝えしていきます。

「神門」
部位:手のひら側の手首のシワ上で小指側

手首にあるツボです。気持ちの良い圧で押してあげると良いでしょう。

神門

「内関」
手のひら側で手首から指3本分上

腕にあるツボです。こちらも気持ちの良い圧で押してあげるか、温度が低めのお灸をしてあげると良いでしょう。

内関

「天柱」
頭と首の付け根で正中線より少し外側

頭と首の付け根にあるツボです。反対の眼の方向に気持ちの良い圧で押してあげると良いでしょう。

天柱

なんとなく体がだるい、よく眠れない、胃腸の調子が良くないなどといった方は、ぜひツボでケアをしてみてくださいね。

自律神経の乱れに対するおすすめの薬膳

自律神経の乱れに対するおすすめの薬膳

自律神経の乱れに対して、薬膳作用から見たおすすめの食材を3つ紹介していきます。

○米
日本人なら毎日食べる人がほとんどであろうお米。
お米は精神不安やイライラしている際に食べると、心を落ち着かせてくれます。

○ナツメ
中国や韓国で日常的に食べられているナツメ。
日本のお店でも目にすることが増えましたね。ナツメは、躁鬱、動悸、不眠、多夢、イライラの際に効果を期待できます。
また、胃腸の不調による身体の疲れの際にも食べると良いでしょう。

○ジャスミン
鬱状態、ため息が出る時など気持ちが落ち込んでいる際に効果を期待できます。また、爽やかな香りによるリラックス効果も期待できます。
脇・胃・お腹の張りなど気や血が滞っている際にも摂取すると良いでしょう。

おすすめの薬膳

自律神経の乱れでお困りの方は、日頃のお食事の参考にしてみてくださいね。

自律神経の乱れに対して日常生活で気を付けたいこと

自律神経の乱れに対して日常生活で気を付けたいこと

自律神経の乱れに対するセルフケア方法として日常生活上で気を付けて頂きたいことをお伝えしていきます。

〇規則正しい生活
〇適度な運動
〇湯船に浸かる

 シャキッとしたいときは温度高め
 リラックスしたいときは温度低め
〇香り効果
 シャキッとしたいときは柑橘系
 リラックスしたいときはラベンダー
〇笑う
 副交感神経ON
〇陽の光を浴びる
 交感神経ON

規則正しい生活・適度な運動などの基本的なことに加え、交感神経・副交感神経どちらのスイッチを入れたいかで分けてお伝えしているので、参考にしてみてくださいね。

最後に

自律神経について理解していただけたでしょうか?

GWが終わると、また日常が戻ってきます。5月は5月病という言葉があるようにまたまた体調を崩しやすい時期でもあります。
5月病も自律神経が絡んでくるため、早めの対策として実践するのも良いと思いますよ。

日頃の体調管理の参考にしてみてください。


鍼灸治療院一歩堂
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