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就職活動【派遣就業 /一気には届かない。それでもベクトルは前】


 これじゃいかん、就活しよう! 腰を手術をしたから元の職場の医療現場に戻るのはよそう、かといって今まで事務仕事をしたことない。じゃあ、どうする? しばらく引きこもっていたが、世の中に着いていってない自分に焦りを感じだした時だった。

 先ずは派遣登録した。しかしながら、事務経験のない者に事務のお仕事が廻ってくるはずもない。先ずは何でもいい、短期・単発の来るもの拒まず受けた。ボディシャンプーの実演販売、法務局で紙地図を電子保存するためのスキャン作業、検定/国家試験の試験監督、商業施設でクレジットカード入会の勧誘、テレオペ、などなど。

 イメージする事務仕事とはかけ離れていたが心は折れなかった。将来絶対に役に立つ、ここで学べることは全部持ち帰ってやる!という気持ちだった。実演販売は、一つ買ってみようと思うであろう文言を試行錯誤しながら言ってみる。スキャン作業は、効率良い手順を頭で組み立てる。テレオペは、対話とPC作業の同時進行なのでマルチ作業を鍛えることができる。

 クレジットカード勧誘はノルマを課せられた。通りすがりの人に声を掛けるが、スルーされる。しかし、途中で分かった、商品を選んだりして止まっている人に声を掛けなきゃ、それも1人でいる人。性別、年齢、地元民か否かなどで対応を変え試行錯誤しながら成功率を高める策略を探った。ノルマのストレスできつかったが、将来の為、将来の為、私はここで終わらない、呪文のように言い聞かせていた。

 一気には思うところに届かない。でも常にベクトルは前、だから心も折れない。短期・単発だと仕事覚えたらまた次の仕事を覚えんといけん。心が折れる暇がない。とにかく前に進んで行くのだ。そうやって私の就活はなされていった。

 


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