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見てはいけない物


⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


皆さんはないだろうか


家族の見てはいけない場面を
見てしまった経験が




僕の家族、親戚は
4親等くらいの範囲までほぼ全員が
車で30分圏内の近くに住んでおり、

僕には昔から
遠い親戚という概念があまりなかった。

正月などのイベント以外でも
親戚が集まることが頻繁にあり、
久しぶりに田舎のおばあちゃん家に行く
などという他の人には
恒例のイベントを味わったことがなかった。





これは僕が小学校に行く前、
幼稚園児の頃の話である。


僕はその日、いとこの家にいた。


伯母(母の姉)と2人きり



3人のいとこと伯父は
その時何故か家にいなかった。


学校やら仕事やらに行っていたのだろう。


「買い物行こか」


伯母が僕に向かって言った。



車に乗り、
伯母の車で近くのスーパーへと行く。



この頃の僕はとにかく出かけるのが好きで
スーパーであろうとどこであろうと
嬉しかった。


スーパーを走り回って怒られ
勝手にカゴにお菓子を入れて怒られ
なんやらしたあとレジに行く。




会計を済ませたあと
袋に商品を詰めるための机が
あるところに移動し
伯母が袋詰めするのを見守る

そのつもりだった。




伯母は商品が入った買い物カゴをそのまま
カートに載せて
店を出て車に向かったのだ。



「袋入れへんの?」


「うん、このまま持って帰る。」





伯母はそのスーパーの真っ赤なカゴをそのまま
車のトランクに乗せた。


「よーし、カートだけ元戻しに行こか」


よーしやあらへんがな。
持っていっていいのか?


「持って行っていいの?」


「うん、返すからええねん」



そんな制度あんの?



反対虚しく、
僕はそのまま車に乗せられ、家に帰った。






数年後、僕は小学生になっていた。


夏休みに毎年
いとこの家族と僕でキャンプに行くのが
恒例行事になっており、
その日も準備のため
朝早くからいとこの家で
荷物を積み込んでいた。


キャンプ場で飲むための水を入れた
野球部などが使う大きなジャグを
両手で持ち、えっちらおっちら運ぶ。


車のトランクの前まで来た。


ん?



そこには見覚えのある物があった。



真っ赤な買い物カゴ。



何かにぶつかったのだろうか

ところどころ傷がついている。



え!!!

返してないやん!


パクってるやん!





見てはいけないものを見てしまった。



僕はその時心の底からそう思った。

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