こっちの方が好きなのに

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皆さんこんばんは
フリックフラックのいっぽです。

いつも僕の記事をお読みいただき
ありがとうございます。

さて今日はね、
最近あった出来事を
書いていきます。

僕ね、今
アルバイトを掛け持ちしてるんですね。

コンビニとトンカツ屋さんなんですけども

コンビニは去年の４月からやってるんで
もしかしたら
知ってくださってる方もいると思うんですけど
トンカツ屋さんはね
去年の年末にはじめたんですね。

トンカツ屋さんで働きはじめた経緯については
この記事に書いてあるんで
良ければまたお読みください

これは、数日前
トンカツ屋さんに出勤した時の
話なんですけども

いつも１０時から１５時半くらいまで
働いて
そこから賄いが出るんですね。

その賄いね、
メインのおかずが毎回色んなものを
出してくださって

一番多いのがまあトンカツなんですね

余ったトンカツとかメンチカツ、
ロースカツやヒレカツ

他にも生姜焼きが出たり
野菜炒めが出たりもするんですけど

それにキャベツの千切りがついて
ご飯と豚汁がついて
ワンセットなんですね。

ご飯と豚汁はいくらでもおかわりして良いという
システムで

毎回お腹いっぱいになるまで
食べさせてもらってるんですけども

その日は
シンプルなトンカツが出まして

他のアルバイトの方々と
一緒に食べてましたらね

僕の母親と同じくらいの年齢の
女性の方が

豚汁を飲みながら

「あれ？これなんか焦げてない？」

って言いはじめたわけですよ。

そしたら
他の方も

「ホントだ。この豚汁焦げてるね」

って口々に言いはじめまして

ベテランアルバイトの方が厨房に
その事を報告しに行ったんですね。

で、その時僕ね
正直ちょっとソワソワしてまして

というのもね

僕その時もう既に
豚汁は口にしてて

バイト中に味付けとか味見とか
何度もしてるんで

ちょっと焦げてるかも
なんかいつもの味とは違う
ってのはハッキリ分かってたんですけど

正直ね、

こっちの方が好きやな
と思ってたんですね。

白米のね
おこげが好きな人っているじゃないですか

その感覚に似てるんですけど

普通の豚汁よりも
ちょっと香ばしくて
こっちの方が僕的には好みやなぁ
と密かに思っていたわけですよ。

でも周りが騒ぎはじめたもんですから

ちょっとヤキモキしてしまいまして

しばらくしたらね
厨房から社員さんが出てきて

「ごめんごめん！
焦げてたか！
教えてくれてありがとう
一旦みんなの回収させてもらうわな」

って言いはじめたんですよ。

マジか！
と思いまして

この職場ね

僕以外の全員が５０代前後でして

僕が最年少かつ
久しぶりに入ってきた２０代らしいんですよ。

更に働きはじめたばっかりですし

発言権は皆無に等しいんですね。

皆さん優しくて
可愛がってもらってて
色々意見言えるように促してはくれるんですけど

もちろん全てハッキリ言えるわけもないんですね。

そうこうしているうちに

「髙橋くん
焦げててごめんね
それもらうねぇ」

って回収に来まして

「いや、僕はこのままで大丈夫ですよ」

って言ったんですけど

「いやいや、賄いとは言え
そんなもん食べさせるわけにはいかんからね」

ってね
完全に僕が気遣って言うてるだけだと
思われてるんですよ。

どないしたもんかなぁ
と思いまして

このまま食い下がっても
気遣ってるだけだと
更に思われるだけですからね

別にね

僕はちょっと焦げてる豚汁の方が
好みではありましたけど

普通の豚汁も
もちろん美味しいんですよ。

だから、今手元にある
焦げてる豚汁にそこまで執着する理由は
無いんですけど

レアな分
手放したく無いんですよ。

次いつ出会えるかわからないですし
もう２度と出会えない可能性も
あるじゃないですか

だから、

「自分でやるんで大丈夫ですよ〜」

って言ってね
なんとか誤魔化して
納得してもらって

その焦げてる豚汁を
平らげたんですけど

焦げてない方の豚汁に
取り替えた他の方々がね

「いやぁ、さっきの焦げてたからなぁ
こっちの方がやっぱり美味いよ」

みたいなん言い出して

焦げてる方が美味かったなんて
とてもじゃないけど
言える雰囲気では無いんですよ。

別に言わんでええんですけどね

その後、おかわりの時に

違う場所に避けてあった
焦げてる方の豚汁を
こっそり器に入れに行ったんですけど

その時に
思っていた以上に
自分が焦げてる方の豚汁に魅了されているのに
気がつきまして

余ってもうてるんですよ

誰も飲まんやろなぁ

もったいないなぁ

と思いながら

でも食べてるのバレたら

気遣ってるねんな可哀想に
と思われるか

焦げてる方が好きなんて大丈夫？
と不審がられるか
ですからね

もし１人でも
僕と同じ
焦げた豚汁の方が好き派がいてくれれば
楽だったんですけどね

人と違うものを好きになった時って
難しいですね

ではまた明日