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自動ドアが反応しない

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を五段階で評価しています)


僕はなぜか
自動ドアが反応しない。


反応しないと言ったら
少し語弊があるかもしれない。


正しくは
反応しにくいのだ。


なぜ急にこのような記事を
書きたくなったか



これは数日前の話である。


僕はライブ会場に向かうため
電車を降り、駅ビルに入っている商業施設と
駅部分の中間のような場所を
歩いていた。


片耳にイヤホンを入れ、
音楽を聴きながら
特に何も考えず
スタスタと歩いていると
僕の隣を小さな風が通り抜けた


なんだろう


ふと前を見ると
小学校低学年くらいだろうか
半袖短パンの少年が
僕に背中を向けて走っている。


再び小さな風


また違う少年が僕の隣を走り抜けた。


なるほど
追いかけっこをしているのだろうか。


あまり駅で走り回るのは
よろしくないことだが
このご時世に元気よく遊ぶ子供の姿を
見るのは久しぶりだったため
なんだか微笑ましく思えた。


先頭の少年が
商業施設の自動ドアを通り抜け
中に入った。


入る直前
少し自動ドアの前で
立ち止まったものの、
ある程度のスピードを保って
逃げていく。

数秒後
もう1人の少年も
中に入っていく。


うわぁ。


俺が逃げてる側やったら
自動ドアのところで
絶対捕まってるなぁ


しみじみ思った。


僕は
自動ドアが全然反応しない。

また少し歩いて

僕も少年たちと同じように
自動ドアの前に立った。

なかなか開かない。

ガラスの向こうで少年たちの背中が
どんどん小さくなって


最終的に消えた


なぜこんなにも
反応しないのだろうか

気になったので
自動ドアを作っている会社のサイトを
いくつか調べてみた。

どうやら
自動ドアのセンサーは
3種類くらいあるらしい。


温度に反応するもの
光の反射で反応するもの
超音波

などなど


そしてそこには
確実に開けるための
解決法も
しっかり明示されていた。


①服の色を変える

暗めの服や
真っ黒のスーツなどは
反応しにくいらしい

これはなんとなくわかる。

明るい色にした方が反応しやすいのだろう。

しかし僕の私服は
別に暗くない。

どちらかといえば
明るくカラフルな方である。


では服装をどう変えればいいのだ?


そもそもなぜ自動ドアのために
ファッションを考えないといけないんだ?

正直言ってそんなものに左右される筋合いはない


②ゆっくり近づく

走っていたり
急いで近づくと反応しないこともあるらしい

これもなんとなくわかる。

所詮機械だ。

誰か来そうなどの予測は不可能だろう

しかし
自動ドアのために
ゆっくり歩くというのは
本質的に違う気がする。


ゆっくり歩いて
ちゃんと開くのと

急いで歩いて
ちゃんと開かず
待つの

かかる時間は
ほぼ同じはずだ。

これもちゃんとした解決法になっていない。


サイトの下の方までスクロールする



以上



以上かえ!!

少ないなぁ。

他のサイトをよくよく探してみると
まだあった。


③故障かも 業者に点検をお願いしてみては


なんでワシがすんねん!

店の管理やろそれは



④体重が軽すぎる

軽すぎるわけあるか!



その他にも
歩きスマホをやめるなど
いくつか解決策はあったが
どれもピンとこなかった。



そんな時、
あることを思い出した。



これは僕がまだ小学校低学年の時の話


親戚で旅行に行くことになった

僕の家族と
父方の祖父母
父の弟家族

空港のロビーで出発まで
水を買ったりお菓子を買ったり
なんやらしていると

ある光景が
目に飛び込んできた。


おじいちゃんだ。


祖父が
何かしらの箱
(よく覚えていないがおそらく喫煙所)
の中から何かを僕に訴えている。

相当焦っている様子だった。

何をしているんだろう。


箱に近づいた。


すると自動ドアが開く。


安心した顔をして出てきた祖父が
僕に一言
ありがとう
と言って搭乗口まで2人で歩いて行った。


あの時
祖父は自動ドアが反応せず
箱から出れなくて困っていたのではないか


ということは祖父も
自動ドアが
反応しづらい人間の1人ということか


ということは


僕のこれって


遺伝?


隔世遺伝?


なるほど


僕のこの弱点は
遺伝として受け入れるしかないのか


正直このくらいなら全然いい


ハゲるとかより断然マシ

ダメな遺伝の中では
だいぶ軽い方


この謎の遺伝とともに
これからの人生を歩んでいくことを
僕は甘んじて受け入れた。

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