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指ペロ

⭐️⭐️
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僕には最近、
ふと思い出した人がいる。


常にその人が頭の中にいたわけでは
決してないのだが

頭の片隅の更に端の端にいた
その人の記憶が
ふと呼び起こされたのだ。


その人の名前はM


皆さんの周りにもMさんと
同じようなある一つの特徴を携えている人が
いるのではないだろうか。


Mさんは僕が中学生の頃の
家庭科の教師だった。


なのでMさんと言うよりも
M先生と呼ぶ方が正しいかもしれない。

その先生のことを
最近ふと思い出した。

しかし、こんな言い方をするのは
かなり失礼かもしれないが
家庭科の先生とは
通常そこまで交流があったわけではないので
思い出すことも普通はあまりない。


では、僕がその先生を今のタイミングで
思い出した理由について説明していこう。


一口に家庭科の授業と言っても
様々なパターンがある

調理実習や裁縫など
家庭科室で本格的に行うパターン

それに対して
普通の教室で授業をするパターン

M先生の特徴が現れるのは後者だ。


大抵、板書をして
それを皆がノートに写すか
テスト返却などが行われる。


こう言う時には
プリントが配られる事が多い。


その時、M先生は必ずと言っていいほど
指をペロッと舐めてから
プリントをめくり皆に配っていくのだ。


どうだろう


皆さんの周りにも
これに該当する人がいるのではないだろうか。


こういう人は誰の周りにも
存在しているし
もしかしたら
今日僕のこの記事を読んでいる人の中にも
存在しているかもしれない。


指が乾燥して
めくるという行為が
困難になってしまう為に
指を舐めるという作業を
いったん挟むわけだ。

では、なぜこの特徴を持った人を
今のタイミングで思い出したのか。


それはこのご時世だからだ。


このご時世、
あんな行動を
学校という公共の場で
みんなが見ている前で行えば
非難が殺到する事は目に見えている。


つまり、俗に言う
「指ペロ」を行う事が
出来ないわけだ。


これはM先生をはじめとする
指ペロ属性の人々にとって
大問題である。


めくれないのだ


何も


何一つめくる事さえ出来ない。


では、どうしてるんだ?


もはや
めくらず配布しているのか?


いやいや、それは配布とは言えない。


じゃあこれはどうだろう
まとめて誰か一人の生徒に渡し、
その生徒が代表して配るという方法


しかし、皆に同じ内容のプリントが
配られるパターンの日はいいが
テスト返却ではこれは出来ない。


人の点数を
その生徒1人が把握してしまう事に
繋がるからだ。


さて、M先生は一体どうしているのだろうか


もしかして僕がこの記事を
書いている今も
まだめくれずにいるのだろうか



めくる事ができずに終わる授業

教室に悲しく鳴り響くチャイムの音



想像するだけでゾッとする。

こんな事を考えはじめるとキリがないのだが
M先生のことが心配でしょうがないのだ。


どうかM先生が無事にプリントを
配布できている事を祈りつつ
筆を置く事にする。


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