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ないものねだり

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


今週は何本か、最近僕が
気がついた事について書いてきたので

今日も同じ感じで書いていこうと思う。




つい2ヶ月ほど前、

その日は夜の18時からアルバイトの
シフトが入っていた。

はやめに家を出過ぎてしまったのか
バイト先の最寄駅に
着いたのは17時20分の事だった。



どうしよう



あと40分もある。



その時の僕は、小腹がすいていた。



僕は最寄駅とバイト先の中間地点にある、
マクドナルドに入った。



店内はわりと空いていた。


レジに向かい、
ポテトのMサイズを注文すると
すぐに出てきたので
それを持って
空いていたカウンター席に座った。


しばらく黙々と食べていると
隣におじさんが座った。


ん?



おじさんの
様子がおかしい。



明らかに挙動不審なのだ。



今の時期は席の間隔を開けるために
1席おきにプレートが置かれており
カウンター席では隣同士には
座れないようになっているはずなのだ。

それなのに隣に座ってきた。


プレートの上にトレーを置いて
おじさんはそのままポテトや
ハンバーガーを食べはじめた。




なにしてんのこの人




明らかにレジから見える席だったが
店員さんは誰も注意する様子はなかった。


僕自身が移動するのも
何か釈だし、

そんなに長居もしないので
僕はそのまま残り少ないポテトを
食べ切ることにした。


そして、せっかくなので
おじさんを観察してみることにした。



異常に食べるのがはやい。


あっという間に食べ終わると
今度はノートを広げて
ペンを使って絵を描きはじめた。



忙しない人やなぁ



この時点で17時35分


まあまだ時間はある。


もう少しおじさんを見守ってみよう。



このおじさん、
奇声を発しながら絵を描いているのだが
もちろん誰も注意しにこない。



10分ほど経つと
どうやら絵が完成したようだ。


よし、僕もそろそろバイトの時間だ。


おじさんの絵を拝んでそのまま
バイト先に向かおう。


トレーを持ち席を立つと
ゴミ箱に向かうついでに
おじさんの絵をチラッと見た。




めちゃくちゃ下手くそだった。



しかも、抽象的であるとか
下手なりの味がある
とかでも全くない



ただただ真っ直ぐに
ただ純粋に
真っ正面からのド下手


いやいや、
この手の人はだいたい上手いやろ!


天才タイプ違うんかい!


なんで下手やねん




一体なんの時間だったんだ



歩きながら僕は

そういえば

と、あることを思い出していた。



そういえば、
マクドナルドを食べるの
久しぶりだったなぁ



よく考えてみると
3ヶ月ぶりくらいのマクドナルドだった。



そこで僕は思ったのだ。



僕に限らず今日この記事を
読んでくださっている
皆さんにも当てはまるかもしれないが


僕は幼少期、
信じられないほど
マクドナルドが好きだった。


僕の母は食生活には全く厳しくなかったが
ジュースやジャンクフードに関してだけは
制限がきつかった。


マクドナルドに行きたくてしょうがないのに
なかなか連れて行ってもらえない
という場面など
何度あったかわからない。



しかし、今の僕は
行こうと思えば毎日だって
マクドナルドに行くことが出来るのだ。


それなのに行かない。


というか最近は
マクドナルドに行きたいと思うことなんて
月に1回もないかもしれない。


昔はあんなに行きたくても
行けなかったのに

今はいつでも行けるのに
行こうと思わない。


結局人間はないものねだり
してしまう生き物なのだと
改めて気がつかされた。



僕が今
心から欲している物も
いずれはどうでもいい物に
なるのだろうか



そう考えると少し寂しくなった。




(絵描くおじいさんの話いる???)










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