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〇〇禁止

⭐️⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


日常生活を送っていると
予期せぬところで
思わぬ行動を禁止されてしまうことが
たまにある。


例えば「禁煙」もそうだろう。



最近は本当に禁煙の場所が
増えてしまった。


我々喫煙者にとっては
非常に辛いところではあるが
時代の流れとともに
法律も改正され、
受け入れるしかなくなってしまった。


僕は幸いにも
そこまでヘビースモーカーではないため
我慢できないということはない。



このレベルの禁止ならば
まだ耐えることができる。






しかし最近、今までで一番厳しいというか
最も困難な禁止を目の当たりにした。



今日はその時の話を
書いていこうと思う。




数ヶ月前のある日、
僕はアルバイトの帰り
家にまっすぐ帰ることなく
途中にあった喫茶店に
ふらっと立ち寄った。



そこは初めて入る店だった。



店内にはおそらく80年代の洋楽が
割と大きめのボリュームで
BGMとして流れており、
店内に客はおらず
店長と思しき僕の母より少し年上くらいの
お上品な女性が1人


カウンターには所狭しと
コーヒーを煎れるための機械が並んでいる。




第一印象で
居心地が良い店だなと思った。




端の席に腰掛け、
コーヒーを注文する。


鞄の中からノートを取り出し広げる。

何かを思いついたら書くためだ。



数分も経たぬうちに、
コーヒーが運ばれてきた。



一口飲む。



ブラックにも関わらず
苦味がほとんどなく、
飲みやすい味だった。



ノートの文字列に落としていた視線を
ふと上にあげた。



そこには棚があり、
いくつもの皿と一セットになった
コーヒーカップが並んでいる。



その隣に一際目立つ
その場所にはそぐわないある物が
飾っていた。



それは1枚のサイン色紙だった。



その店に飾っていた色紙は
その1枚だけ



たった1枚のその色紙を
書いたのが驚くべき人物だったのだ。


あまりハッキリ名前を書くのも
憚られるので
少しフワッとしたイメージだけで言うと


誰もが知っている某有名政治家





ここに来たのか?


正直驚いた。


色紙はまだ白く、
書かれてからあまり時間が
経過していない様子だった。


絶対にここ数年は忙しかったはずだ。



あの有名人が大阪のこの小さな喫茶店に
訪れたと言うのか?



僕は正直、
すごいなという感情よりも先に
ホンマかいなという感情がきた。


信じられない。



しかし、細かい文字や雰囲気を見る限り
ホンモノっぽいのだ。


僕はその方にお会いしたことは
もちろん無いし、
そもそも、もう会う機会もないと思うのだが
イメージだけでいうと
ピッタリな文字のバランスであり
添えられた言葉も
その人物を簡潔に
表しているような気がした。



すごい店に来てしまった。



コーヒーの最後の一口を飲み干すと
僕はトイレの位置を
マスターらしき女性に聞き
店内奥の扉を開いた。


開けた瞬間、今度は
驚くべき貼り紙を見つけた。



それは僕の正面に貼ってあった。



一言一句覚えているわけではないので
内容だけ合致しているように書くと
そこにはこんなことが書かれていた。


大便禁止!

もし大便をどうしてもしたい
お客様がいらっしゃれば
地下にもう1つトイレがございますので
そちらをお使いください。
もう何度も詰まっています。
ご協力よろしくお願いします。」




ここまでキツい禁止を僕は今まで
見たことがなかった。



大便禁止???




そんな人間の生理現象を
果たして禁止することなど
可能なのだろうか。


禁止て


僕らだってしたくて
大便してるわけではないのだ。


出したくなくても
出るもんだから
嫌々出しているだけであって


別にこちらから願って出している
わけではない。



それをなぜ禁止されないといけないんだ?




僕は更に恐ろしいことに
気がついてしまった。


もし僕がいま大便をしたかったとして
何も知らずこのトイレに入ったとする。


するとどうだろう。


紙が貼ってあり、
大便はダメだと指摘される。


しょうがない


僕はそのトイレから出て
わざわざ地下へと足を運ぶだろう


なぜなら人間は
大便から逃げることができないから。



しかしそんなことをすれば
どうなる?


僕大便しまっせー

と大声で言いながら
店内を歩くようなものではないか。



ほかにお客さんがいればどう思うだろう。



大便しにいきよったで
と思うかもしれないし


小学生同士で来ていたら
イジメられるかもしれない。




小便でよかったと
ここまで思った日も
なかなかないだろう。



よかった。

小便で良かった。







これが僕が体験した話である。






ここまで書いてきて
少し怖くなってきた。



有名人のサインと言い、
トイレの件と言い
もしかしたら好き勝手に
書きすぎたかもしれない。



この喫茶店の店長が
この記事をたまたま読んだらどうしよう



そう考えると怖くなってきた


バレたくない。




この記事を読んでくれた皆さん

どうか、この事を口外しないでください。




代弁禁止でお願いします。

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