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電気ケトルが終わった

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つい3日ほど前の朝、


いつものように目覚めた僕は
電気ケトルに水を入れ
横についてあるレバーを下におろした。


うちの電気ケトルは
ボタンがついているわけでは無く
側面に短いレバーがついており
それをカチッと音が鳴るように
下に向けると
加熱がはじまり、
数分経つと沸騰する。

沸騰しおわると
レバーが自動で元の位置に戻る。

それによって加熱が止まるのだ。




僕は朝、コーヒーか
温かい緑茶を飲むので

このように
起きると真っ先に
電気ケトルのレバーをいじって

トイレやらなんやらを済ませると

ちょうどお湯が沸いているというのが
習慣になっているのだ。





その日も同じようにトイレに行き、
帰ってくると
ケトルがコトコトと
音を立てているのだが
レバーが下がったままだった。


つまりまだ沸いていない。


今回は時間がかかるのだろうか





僕はタバコを1本吸うことにした。





吸い終わる




まだケトルのレバーは上がっていない。




まだか




そう思いながら顔を洗ったり
髪の毛を濡らしたり
なんやらしている時に
異常に気がついた。




さすがに長すぎる。



コップ1杯の水を沸かすのに
どれだけ時間がかかるんだ



確かにコップ1杯分よりは
余分に注いだが


こんなにかかるなら鍋で沸かすし!


こんなにかかるなら
コーヒー要らなくなっちゃうよ!


ていうかもう使わなくなっちゃうよ!






しかしこんな呑気なことを
言っている場合では無かった。



ケトルに近づくと様子がおかしい。


取っ手を握ると
明らかにいつもの熱さではない。



ちょっと手で握り締めることが
困難なくらいには熱くなっている。




ケトルを持ち上げてみる。



軽い。




怖くなった僕はコンセントを引き抜いた。



ケトルの蓋を開け中身を見る




すると水はほぼ一滴も残っていなかった。




よーくケトルを観察してみる。



その瞬間、僕は全てを悟った。




このケトル、
なんらかのセンサーで
沸騰して数秒経つと
レバーが上がり自動で加熱が止まるように
なっているはずなのだ。


しかし、その機能が完全に壊れてしまい
沸騰し終わっても加熱し続け、
全ての水が蒸発してしまったのだ。




おそろしい



あともう少し遅かったら
火事になっていたかもしれない。





どうしよう



諦めて買い替えるか?



でももうすぐ
引っ越しするし


せっかくなら新居に移った時に
新しく買い替えた方が
いいのではないだろうか



僕が迷うのには1つ大きな理由があった。



このケトル、
たちの悪いことに
使えないことはないのだ。



湯沸かしをスタートして
そのまま見張っておけば
今まで通り使える。



しかし、忘れると大惨事になる。






壊れかけのケトル






昔誰かが言っていた。


壊れかけのRadioってなんやねんと



何も聞こえへんのやったら
それはもう壊れてるやろと



しかし僕の家にあるこのケトルは


壊れてはいない


沸かしてはくれる



壊れかけのケトル




まあいいか



沸かしっぱなしで家を出ることなんか
ないだろう



家でゆっくりしてるからこそ
使う機械だ






しかしこれから
コーヒーを飲む時、毎回



よし!今回もちゃんと沸騰止めれたぞ!


危なかったー!


これでもし止めれてなかったら
火事なってたかも!


安心して飲もう!

いやーしかし
ホンマに危なかったなぁ




となるため、全く安らげない


壊れかけるならむしろ壊れて欲しかった。


中途半端に壊れるくらいなら


もういっそ完全に壊れてよ!



危険な行為だとは思いながらも
僕は今日もまた
壊れかけのケトルで湯を沸かすのであった。

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