2024年一橋大日本史第1問答案例

答案例①…問4は無回答のパターン。
1町人地には、商人・手工業者などが居住した。町内に町屋敷を持つ家持の他、宅地の一部や全体を借り自分で家屋を建てて住む地借、家屋の全てや長屋の一部を借りて商工業を営む店借などが存在した。18世紀後半以降、村における階層分化を背景に、村から都市部に流入する人々が増加した。彼らは無宿と呼ばれ、零細な長屋に住み、棒手振・日用稼ぎをはじめとする雑業に従事した。2町人地は両側町に分かれ、町単位で自治が行われた。町において正規の町人身分として認められるためには、町内に町屋敷を持ち、上下水道の整備や防火・防災・治安など都市機能を支えるために必要な町人足役を負担することの2つが求められ、これら2つの条件を満たした町人の自治により、町は運営された。運営は町人から選ばれた町役人が中心を担い、町法に基づき運営された。3大岡忠相。広小路・火除地などの防火施設を設けるとともに、町人地の火消隊として町火消を組織させた。
(399字)

答案例②…問4も回答
1町人地には、商人・手工業者などが居住した。町内に町屋敷を持つ家持の他、土地を借り自分で家屋を建てて住む地借、土地・家屋の双方を借りて商工業を営む店借などが存在した。18世紀後半以降、村における階層分化を背景に、村から都市部に流入する人々が増加した。彼らは無宿と呼ばれ、零細な長屋に住み、日用稼ぎなどに従事した。2町人地は両側町に分かれ、町単位で自治が行われた。町内に町屋敷を持ち、上下水道の整備や防火・防災・治安など都市機能を支えるために必要な町人足役を負担する2つの条件を満たした町人の自治により、町は運営された。運営は町人から選ばれた町役人が中心を担い、町法に基づき運営された。3大岡忠相。広小路・火除地など防火施設を設けるとともに、町人地の火消隊として町火消を組織させた。4窮民救済を富裕な町人の果すべき役割として位置付けることで、窮民による打ちこわしを防ぎ、町人地の秩序を維持しようとした。
(400字)

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