2023年筑波大日本史第1問答案例

6世紀、ヤマト政権は氏姓制度などの政治制度を整備した。ヤマト政権の豪族は大王によってに編制され、を単位にヤマト政権の特定の職務を世襲し、自らの拠点である宅で職務を行った。大王はに姓を与えて統制する一方、は大王への奉仕と引き換えに私有地・私有民の田荘・の保有が認められた。中央では臣・連の姓を持つ豪族が大王とともに中枢を担い、地方では国造を世襲した地方豪族が従来の支配権を認められる一方、その領域内に大王の拠点である屯倉が設けられ、大王への奉仕を義務付けられた。8世紀、律令政府は官人に昇進可能な位階を与えて序列化し、その位階に応じて官職を与えた。中央では太政官の公卿会議が政策を審議し、天皇の最終決裁を経て、八省を通じて実施され、中央の官人は都城の役所に勤務した。地方では、全ての土地・人民を天皇のものとする公地公民制を採用し、中央から派遣された国司が旧国造層の郡司を通じ、統治を行った。(399字)

太字は指定語句。部は部曲でもよいだろう。

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