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岡山で陸ゴミを拾ってみた話

拾っても、拾っても、なかなか減らない海ごみ。 海洋ごみのおよそ8割が、街で発生したプラスチックごみ等が河川を伝って海に流出したものだと言われています。今回は、現在開発中のうみごみ対策ワークショップのテストバージョンを11月に岡山市の皆さんと一緒に実施しました。

うみごみに関心のある老若男女20名ほどが集合

このワークショップでは、小学生からオーバー60の方までが集い、岡山のうみごみについて語らいました。参加者のみなさんは、団体や個人でゴミ拾い活動をされているような、いわば「プロ」の方々。ということで、基礎的なうみごみ発生の話は置いておきつつ、どうして今回のプログラムをつくったのか、その企画づくりの経緯からお話していきます。

小学生、高校生、大人たちが集いました。自己紹介タイムの様子

私たちも小豆島でのフィールドワークや各地でのヒアリングを通じ、「SDGsの浸透や市民活動の活性化により、ゴミ拾い活動は活性化している。でも、投棄されるゴミの量は減っていない」そして、「悪意を持って捨てている人が大半なのではなく、無意識的にゴミを捨てている、もしくは、構造的にゴミを生み出す、生み出してしまう状況にあるのではないか」という課題意識を持ちました。

そこで、「ごみを生み出すという行為を誘い出している資本主義の闇・消費社会の罠・日本人の弱さを可視化する」ワークショッププログラムを開発しています。今回は、このプログラムを実際にやってみて、みなさんからご意見をいただき、よりよいプログラムにしていくために実施しました。

今回は90分で4つのステップでワークを行いました。

5班に分かれてスタート

男女、年齢がまざるよう5グループに分かれ、プログラムを進行します。会場近辺を往復10分程度の距離で5分割し、担当エリア内を歩き、写真を撮影、ごみを拾います。チームの中では以下の3つの役割に分かれていただき、ワークシートとトングを手にごみを拾います。

3つの役割を班の中で分担します。

どんな状況の誰が、ゴミをだしているのか

ごみを拾いながら、「どんな状況の誰が、ゴミをだしているのか」を話し合います。ハンターはハンティング精神が刺激されたのか次々ごみを集めます。レポーターとリサーチャーは、ハンターに置いてかれないように忙しそうです。

話し合いながらゴミを記述、収集していきます。

たくさんのゴミを手に、続々と会場に再集合。分別しつつ、どうしてゴミがでるのか、どうしたら根本的な解決に結びつくのか話し合います。
今回やってみて、90分はやはり短い!しっかりやるなら3時間コースかなぁとは思いましたが、とても勉強になったテストワークショップでした。ご参加いただいたみなさんの志の高さに救われました。ありがとうございました。

issue+designでは今回の成果を踏まえ、企画をブラッシュアップ中です。現在のプロジェクトの様子はこちらからもご確認いただけますのでぜひに。


本事業は日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて運用しております。

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