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贅沢は尽きないが............

ヨーロッパや北欧の伝統に良いものを長く使う、というものがあります。

ヨーロッパ諸国の国民に多く見られるのが、付加価値税(消費税)の高さにともなう倹約精神。

イギリスでもドイツでも、人々は古いモノを大事に使いますし、多大な消費に走ったりはしないと言います。

わたしが素晴らしいと思ったのは「贅沢は尽きないが、無ければ無いでやっていける」というドイツの言葉ですが、とても良い言葉です。

日本語でいうところの「足るを知る」といったところだと思いますが、無ければ無いでそのつど身近にあるもので代用する、という発想こそ倹約の第一歩ではないでしょうか。

わたしの生活は年収200万円にも満たない暮らしですが、充分満足しておりますし、そもそも貧しいことを「恥ずかしいこと」だとも思いません。

たしかに、貧しいことは名誉なことではありませんが、「足るを知る」という節約精神があるなら大して不自由はしない。

いちばん貧しいのは心に無限の欲があり、「もっと、もっと」と切りの無い欲望に踊らされて消費に突っ走ることです。

しかし、なにより素晴らしいのは、我々が、貧しくとも充分生活していけるだけの社会的インフラが整った日本国に生まれたというアドバンテージ。

たとえ、買うにしてもAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングを閲覧して欲しいと思った品物がメルカリやラクマで新品や未使用品で売られていて、しかも価格は半額以下などという、夢のようなサービスすら日本にはあるのです。

庶民の暮らしというものは「足るを知る」というところから始まり、「無ければ無いでやっていける」ということに尽きます。

毎年、年末年始に暴力的に消費を煽る広告の渦(うず)を見る度にそんなふうに思います。

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