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#90 自分だけの魅力を磨くとブランドになる

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https://stand.fm/episodes/607409518271d646f2569d1d

皆さんは「地域ブランド」と聞くと、
どんなことを思い浮かべますか?

もしかしたら、「北海道」とか「京都」とか、
地域そのもののブランド力のことをイメージされる方が多いかもしれません。

あるいは、農産物にしても、
ついつい規模の大きな自治体が取り組む事業なのではないかと、
思ってしまいますよね。

★人口わずか426人でオンリーワンの「地域ブランド」

ところが、人口わずか426人、世帯数262世帯の村が、
オンリーワンの地域ブランドを育てていて、
2018年には年間3億4千万円も売り上げたと聞くと、
ちょっと驚きませんか?
(令和2年度末時点)

その村が「和歌山県北山村」です。
三重県と奈良県に囲まれた、
日本で唯一の飛び地の村として有名ですが、
それが地域ブランドというわけではありません。

日本でこの北山村でしか栽培されていなかった
柑橘系の果物である「じゃばら」が、
全国から注目を集めているんですね。

「じゃばら」という名前は、
"邪気を払う"ほどに酸っぱいことが由来で、
村人たちからは縁起物として
親しまれてきたようです。

この「じゃばら」の何がすごいかと言うと、
花粉症に効果があると言われている
ナリルチン」を含んでいる点です。
「花粉症に効く幻の柑橘」として、
ニュースなどで取り上げられて、
話題になったんですね。

★苦難の時代

ところがこの「じゃばら」
最初から事業がうまくいったわけではありません。

知名度がないために販路が狭く
常に余剰在庫を抱えて、生産調整をするほどでした。

村内や近隣に卸売りするものの、
村の97%は山林で、
しかも飛び地ということもあり、
交通の便が悪いことがネックとなり、
なかなか販売に繋げられなかったのですね。

★転機

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