エムディエヌコーポレーション
1992年のインプレスグループ創設当初から、グループのデザインセグメントとして、時代に合わせた情報を発信してきた株式会社エムディエヌコーポレーション。近年はデザイン以外の分野にも進出しています。
エディトリアルからWebまで
デザインをテーマに発信を続ける
株式会社エムディエヌコーポレーション
DTPの黎明期から関連情報を発信してきたエムディエヌコーポレーション。デザインを巡る環境が目まぐるしく変化するなかで、アプリケーションからWebなどにテーマを広げながら、グラフィックデザインの面白さを伝え続けている。
時代に合わせてクリエイターに知識を提供
創業者の猪股裕一氏がプロのデザイナー向けDTP専門誌『MdN』（Macintosh designers Network）の発行を開始したのは1989年。雑誌1冊を丸ごとDTPでデザインするという、当時としては画期的な試みでもあった。
エムディエヌコーポレーションは1992年にインプレスグループの立ち上げに参画し、グループ初の刊行物となった色見本とフォントのカタログ集『マッキントッシュの色と文字』を発行。それ以来、時代の変遷とともに、DTP、グラフィックデザイン、Webデザインに役立つ情報や技術をクリエイターへ届け続けてきた。
「『MdN』は当初、〝DTPはどうやるのか、本当に導入できるのか？〞を確かめながら作っていたから実験的な記事も多かったですし、内容も核心だけをついていればよかった。その後、〝DTPソフトをどうやって使うのか〞〝ソフトで何をしたらほかの人と差がつくのか〞〝ソフトでデザインに差がつかなくなったらどうするのか〞という具合に、読者のニーズもどんどん変わるので、それに応えながら『MdN』も変わっていきました」（藤岡功／元・エムディエヌコーポレーション代表取締役社長）
2007年には、デザイン学校［MdNスクール・オブ・デザイン］を開設して、Web制作の現場で実際に使われている技術やその応用手法、体系的な知識を伝えるなど、出版の形にこだわらない情報提供を続けてきたが、時代の移り変わりとともに紙の雑誌としての『MdN』はその役割を終え、現在はオフィシャルWebサイト上で、引き続きクリエイターに向けて最新の情報を届けている。
『MdN』のWebサイトでは、デザインやアート、Web制作などをテーマにした多彩な記事のほか、プロダクトレビューやセミナ―紹介も掲載している。
新しいジャンルや文房具の世界にも挑戦
『MdN』がWebに舞台を移した一方で、エムディエヌコーポレーションからは、デザイン関連を中心に数多くの書籍が発行されている。代表的なヒット作のひとつ『なるほどデザイン』（2015年）をはじめ、スクラッチアートブームに乗って好評を博した［スクラッチアートブック］、さらに、デザイン以外の分野でも『すごいストレッチ』（2017年）が累計発行部数10万部を突破した。2020年にはノンフィクションの新書シリーズ［MdN新書］、2021年にはオリジナル文房具［静寂文具］シリーズを発売開始。これまで培ってきたノウハウを生かしながら、常に新しい試みに挑戦している。
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『インプレスグループ30年史～面白いことを創造し、知恵と感動を共有する～』は、オンラインストアで印刷書籍（POD）版，電子書籍版を販売しています。
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