クリエイターズギルド
インプレスグループは30年の間に様々な会社を設立してきました。そのなかでも20年以上の歴史を誇る株式会社クリエイターズギルドは、時流に合わせて業態を変化させながら、チャレンジを続けています。
Web開発のエキスパートが活躍する
クリエイターズギルド
株式会社クリエイターズギルド
まだインターネット上のマッチングサービスが一般的ではない時代に、デジタルクリエイターと企業をマッチングするサービスとしてスタートしたクリエイターズギルドは、電子出版やアプリ開発などを経たのち、DX時代の制作系デジタルエージェンシーとして、新たな歩みを進めている。
人材マッチングサービスの黎明期
2000年4月、インプレスは株式会社ビー・エヌ・エヌと合弁でクリエイターズギルドを設立した。当初は、DTPデザイナー、Webデザイナー、フラッシャー、イラストレーターといったデジタルクリエイターと企業を結ぶマッチングサービスとしてスタート。当時はまだこの分野では人材派遣がメインで、企業と個人を直接結び付けるアイディアは画期的だったが、そのための苦労も多かった。
「今のマッチングサービスのような単なるプラットフォームではなく、納品責任なども担っていたので、スケジュールやクオリティ管理にかなり労力を取られてしまっていました」(熊切康知/クリエイターズギルド取締役副社長)
まだ、ネットだけですべてのやりとりを完結させるのが難しかった時代でもあったことや、グループの経営状況悪化により早期の黒字化を求められたこともあり、マッチングサービスから、受託制作事業やオリジナルコンテンツの開発に舵を切った。
しばらくは紙のカタログがメインだったが、徐々にWeb 制作や映像・音楽配信システムの構築など、技術的な進化に対応していった。
「スマホが出てきたときは、スマホのアプリをしこたま作りました。それから、絵本のデジタル化など電子書籍の可能性を探っていた時期もありました」(熊切)
日本出版販売グループ傘下で2016年にクリエイターズギルドから会社分割の形で設立された株式会社ファンギルドも、同社の電子書籍事業から生まれている。ファンギルドは現在も多種多様なジャンルの漫画コンテンツを、電子・紙、日本のみならず海外にも幅広く発行している。
システム開発や運用が今後の事業を支える
クリエイターズギルドは2011年から一時期日販グループ傘下に入っていたが、2017 年4月にインプレスグループに復帰。従来の案件に加えて、リットーミュージックなどグループ会社の案件を受託するほか、グループ内のDXを推進するプロジェクトを手掛けるなど、これまでの実績を生かして存在感を発揮している。
「リットーミュージックと連携して、芸能事務所やアーティストのWebサービスなどを手掛ける案件が増えています」(有田健二/クリエイターズギルド代表取締役社長)
近年は、大手人材紹介会社のWebサイトの開発運用を受託するなど、グループ外の案件も重要な収益源となっている。システム開発に関わる案件は単発の受注だけでなく、運用や定期的な更新業務にも携わるため、安定的な収益に結び付きやすい。
「今後はさらに広くグループ内外を問わずデジタル推進のハブ役として、社会に貢献していきたいと考えています」(有田)
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