Impress Business Media

2022年10月19日 20:00

インプレスが提供しているWebメディアは、一般ユーザー向けに留まらず、ビジネスユーザー向けにも拡大しています。今回はビジネスユーザー向けにどのような情報を提供しているのかをご紹介します。

BtoBマーケティングを推進する
Impress Business Media

株式会社インプレス／株式会社インプレスビジネスメディア

一般ユーザー向けの『Impress Watch』に対して、法人向けの『Impress Business Media』は、社会におけるITビジネスの発展に貢献すべく、メディア事業やマーケティング支援サービスを展開している。

蓄積されたデータをWebサービスに活用

　インプレスグループのなかでも、珍しいBtoB事業を展開する『Impress Business Media』の歴史は、2002年にインプレス内に発足したネットビジネスカンパニーに遡る。2008年から2014年まで、分社化されたインプレスビジネスメディアの代表取締役社長も務めた中村照明（現・インプレス取締役副社長）は、当時をこう振り返る。

　「私は2005年からネットビジネス営業企画部と新メディア準備室で、のちの［完全ガイド］シリーズの立ち上げに関わっていました。当時、ネットビジネスカンパニーでは、データベースを使った新しいビジネスモデルを作るというテーマに取り組んでいて、データセンターやレンタルサーバーなどのIT関連サービスを提供する企業と利用者を結び付ける仕組みを、紙とWebを使ってできないかと考えていました」（中村）

　グループの象徴的な存在だった『iNTERNET magazine』の巻末にレンタルサーバー一覧が付いていたことから、2005年5月に『レンタルサーバー完全ガイド』を創刊。雑誌で蓄積したデータを活用して新しいメディアを展開するというビジネスモデルが実現した。紙のメディアではレンタルサーバーの活用法を紹介し、Webでは条件を指定して自分にあったレンタルサーバーを検索、比較できるというクロスメディア展開も特徴だった。

分社化でビジネスメディア事業を本格展開

　2006年2 月、インプレスは、ICT（情報コミュニケーション技術）に関する専門性を高め、メディア開発力を培うことを目的としてインプレスR＆Dを設立。ネットビジネスカンパニーの事業も同社に引き継がれた。同年7月には企業のWeb担当者のための実践情報メディア［Web担当者Forum］がプレオープン。グループによる法人向け事業が着々と形になっていく。

　迎えた2008年。インプレスR&Dから分社化するかたちで、コントロールドサーキュレーション方式でメディア事業を展開するインプレスビジネスメディアを設立。法人向けメディア事業が本格的に動き出した。

　同年8月に企業内の情報コミュニケーション技術を利活用する担当者向けに特化した月刊誌『IT Leaders』を創刊。10月にはWebマーケティングの専門イベント［Web担当者Forumミーティング WAIS JAPAN 2008］を開催。さらに、2012年12月にはEC事業者を対象とした専門イベント［ネットショップ担当者フォーラム］を開催し、のちにメディアとしても展開するなど、分社化したことによる意思決定プロセスのスムーズさを生かして、矢継ぎ早に施策を打ち出していった。

　なかでも、ITに関する製品・サービスの提供者と利用者を結び付ける［Find-IT］は、リードジェネレーションビジネスを象徴する存在。サービスとして、『IT Leaders』によってセグメントされた利用者（企業の情報システム部門などの責任者）とITベンダーを結び付けることで双方のビジネスを成功に導いている。ITベンダーにマーケティング活動に役立つリード情報を有料で提供するこの仕組みは、［Impress Business Library］に引き継がれ、製品・サービスの検索や資料のダウンロードのみならず、特集記事やVR動画によるオンライン見学会などを通じて、今日のBtoBマーケティングにとって必須となっているリード情報の提供を実現している。

多彩なアプローチでマーケティングを支援

　『Impress Business Media』は、こうした実績を積み重ねながら、企業の情報システム部門やマーケティング責任者など、対象を細分化させた各種メディアを運営するほか、法人向けにセミナーなどを提供する［インプレスアカデミー］、調査報告、データ分析などを手掛ける「インプレス総合研究所」など、さまざまなアプローチでBtoBマーケティング支援事業を展開している。