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心の灯に。「仏画曼荼羅アート」 To the light of the heart.

仏画曼荼羅アート教室がスタートしたのが、2年ほど前からである。有難いことに決まった場所で定期的に開催できるようになってきた。ひとえに参加いただいている方たちのお陰である。



その方たちこの講座に向かう姿勢をみて、心が揺さぶられる。私が想いを抱いた"アート"という概念を超えていることに気づかされる。
それは、日々の苦楽を体験し乗り越え、必死に生きておられる方たちの気持ちが、この写仏写経作品の中に反映されているのが伝わってくるからである。



そしてもう一つが、自分を見つめる機会になっているような気がする。ただ単に仏画を描きお経を書くのではなく、自分のこと、自分の身近な人のことを考えるキッカケになっているようだ。


それは、お経の中に、お経以外の、思いを寄せたい思いや人、場所、そして自分の名前など様々な重要な言葉を挟みこむことでお経と一体化していく。つまり自身の心が、その中に溶け込んでいくような気持ちになっていくのだろう。



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仏画の線は波打ち、線は太くなり細くなって、目や鼻、口も思うようにひけない。"あ、失敗しちゃった"という呟きが聞こえてくるが、仕上がりには、何かを超えた"心の灯火"のようなものが見えている。
参加していただく方たちの心の支えになる、自分だけの「心経」になっていく。

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レポート & 写真 / 渡邉雄二 トップ作品/ 生徒 他は渡邉雄二制作

よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。