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年一度の御開帳「如意輪観音坐像」への祈りが炎になってとどく 【神呪寺―如意輪観音坐像―】

一昨日の5月18日、午後からの仏画教室の前に、どうしても行ってみたい所があった。西宮にある甲山大師と呼ばれている「神呪寺(かんのうじ)」さん。甲山の山麓にある真言宗御室派の別格本山で、本尊が如意輪観音坐像(秘仏)の寺院。

神呪寺は、 “かんのうじ” と読むが、その昔は “しんじゅじ” と言われ、呪文、真言、マントラと同義で「仏の真の言葉」という意味をもつ寺院である。甲山を神の山とする信仰があり、この寺院を “神の寺(かんのじ)” と呼ばれるようになり、のち神呪寺となったという。

この神呪寺の歴史を、資料を参照しながらひも解くと、本尊 如意輪観音坐像は、弘法大師空海が彫ったとされる仏様である。その如意輪観音像は、平安時代の初期の淳和天皇の第四妃真名井御前(まないごぜん)をそのまま写し刻まれた仏像とされ、それを本尊として831年に神呪寺本堂は落慶された。それ以来、真名井御前は出家し僧名を「如意尼」と改め、弘法大師の弟子になったといわれている。

その如意輪観音坐像の年一度の開帳が18日だった。多くの参拝者が全国から参集。弘法大師自らが彫ったとされているこの秘仏如意輪観音坐像をひと目みようと朝から長蛇の列が続いた。
大師堂の「弘法大師坐像」をはじめ、「不動明王坐像」、「聖観音立像」、そして目当ての「如意輪観音座像」(すべて国の重要文化財)を目の前で観て回った。

本堂の正面内部には蝋燭の炎がゆらいでいた。この炎に守られながら如意輪観音様は多くの参拝者の祈りや願いを聞きとどけておられたように見えた。




右にあべのハルカスと左のビル群は大阪駅周辺



リポート&写真/ 渡邉雄二

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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。