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「ユニクロ女子」に込めた本当の意味。(シン・時事恋愛)

GUが、身のまわりの30代・40代女性からここへきてぐぐっと支持されている印象です。

以前は「安いユニクロ」でしたが、いまは「かわいいユニクロ」みたいな位置づけなのでしょうか。コラボタレント・CMキャラクターも、お金がかかっていて豪華。

ユニクロと言えば、10年ほど前「ユニクロ女子」という言葉を提唱しまして、メディアでもそこそこ取り上げられました。

本来は、ユニクロを着てる女子ってことではなく、「ユニクロのように、カジュアルで合わせやすい、一緒にいやすい女性を目指そうよ(背伸びしていい女を目指す時代は終わったよ)」というメッセージだったのですが、そんな込み入ったメッセージが完全に理解されるわけもなく、実際、ファッション誌の企画で「ユニクロを着る、ユニクロ女子」みたいな感じで取り上げられたりもしたものです(まあ、趣旨として違わなくはないのでいいのですが)。

ユニクロをはじめとするファストファッション(っていう言い方も古いな)を、普段の装いに取り入れるのは普通になりましたし、むしろプチプラ(これはまだだいじょうぶか?)ファッションブランドの中でも、熾烈な生き残り競争が起きたり、と、大変なことに(フォーエバー 21の撤退!)。

そうねー、昔は、ユニクロを着るって、少し、違和感のあることだったかもねー、と懐かしがりながら、お読みください!

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みなさん、こんにちは! 働き女子の”恋愛ブランディング”をレクチャーする「時事恋愛」、今回のテーマは「ユニクロ」です。
 
「恋と仕事のキャリアカフェ」を訪れる男性・女性たちの話を聞いていると、現代のオトナ男子が支持する女子像として、大きく3つの特徴が挙げられるように思います。
  
 その1:自立している
 現代型男子はとにかく臆病で冒険を嫌がります。恋愛や結婚に対して負担やリスクを感じるとすぐに「重い」だの「面倒」だのと言いだして、逃げ腰になりがち。その結果、経済的および精神的(こちらのほうがより重要ですが)に自立している女性が、「一緒にいやすい」「デートしていて落ち着く」「結婚生活のイメージが湧く」と支持される傾向にあるようです。
   
 その2:明るく健康
 このコラムでもたびたび指摘してきたように、心身ともに健康で、明るくタフな女性は根強い人気を誇ります。逆に、線が細くか弱い女性や繊細で傷つきやすい女性は、「つきあう分にはいいけれど、結婚となると・・・」と株を落としている印象です。
 
 その3:こだわりを表に出さない
 オトナ女子ともなれば、自分のスタイルやこだわりを持っているのは当然のこと。ところが、「私、~~は食べないから」「私、~~は~~に決めてるの」と強くアピールされるとつい、「えー、どうでもいいじゃん、気楽に行こうよ」と引き気味になってしまう男性が多いようです。こだわりはこだわりとして自分の中に秘めておきつつ、アウトプットとしてはどんな相手ともうまくやっていける。そういう柔軟さがあるかどうかを、男性たちは敏感に感じ取っています。
 
 相手にとって負担にならず、親しみやすく仲良くなりやすい。性格は明るく体は丈夫で、気分の上下動・ブレが少ない。踏み込んで干渉することもなければ、陰になって支えるというのでもなく、どんな相手や状況にもフィットして自然にうまくやっていけるしなやかさーー。

 このイメージをファッションに例えるならば、ずばり「ユニクロ」だと思うのですが、いかがでしょうか?
  
 これはもちろん、全身をユニクロでコーディネートしようということでもなく、ましてや、男性から安く見られよう、安売りしていこうことではありません!!
  
 気軽に手に取ることができて、丈夫で長持ち。ファッション性が高すぎず、どんなスタイルにも合わせやすい。便利なのでついつい買ってしまい、いつのまにか手放せなくなり、気づくとしっかりと生活の一部に根付いているユニクロのアイテムたち。目指したいのはそのイメージ、ということです。最近では、洗練されながらも親しみのもてるCMも話題ですよね。
  
 トレンド要素が強すぎて次の年には着れなかったり、奇抜すぎて他の服に合わせにくかったりして、気づくとタンスの肥やしになってしまうファッションアイテムに比べて、ユニクロのファッションには安定した強さがあります。
 
 現代の恋愛社会はいわばデフレ状態。男性たちは一様に結婚や恋愛に対する活動を控え、様子見の状態。なにかと手のかかる女性や、自分を大きく見せようと背伸びする女性たちに気疲れしてしまい、それよりは、はずしのない確かな相手、気楽に会えて毎日が楽しく、気づくといつも横にいて長く愛したくなるような女性を求めていると言えます。
 
 恋に仕事に一生懸命な自分のライフスタイルに疲れ、つい「どうせ男の人は、守ってあげたくなるような女性を選ぶんだ、ふんっ!」と挫けたくなる時もあるでしょう。そんなときにはぜひ、デフレ社会の勝ち組・ユニクロのことを心に思い浮かべて、「よし、もうちょっとがんばるか!」と元気を出してほしいと思います。
 
 みなさんの健闘と幸せを心より祈っています!! 

【告知】

6月12日(金)、21日(日)、WRITER×WRITER、やります。

6月12日(金) ライター&コラムニスト 佐藤友美さん

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6月21日(日) ビジネス数学教育家 深沢真太郎さん

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