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コロナ離婚を引き起こす「衛生感覚」の食い違い。(シン・時事恋愛)

これから「コロナ離婚」が増えるのでは、と言われています。

外出自粛により、終始顔をつきあわせることになったことが原因。

家にいるくせに家事をやってくれない。

ひとりの時間が欲しい。

普段の仕事ぶりが垣間見えて、幻滅。などなど。

おしどり夫婦でならしたふたりの間にも不協和音が響き始め、各家庭のパートナーシップの強度が試されています。

さて、今回のシン・時事恋愛、テーマは衛生観念。

これだってまさに、それまで夫婦の間である程度の妥協点というか、共通認識ができていたはずなのに、新たな敵・コロナを迎えて、問題は一段とシビアに。

「ウィルスを持ち込まないで」

「神経質になりすぎだ」

と、新たな衝突が生まれているはず。

「ウィルス観」もまた近くないと、一緒にやっていけない、ということでしょうか。

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みなさん、こんにちは! 働き女子の”恋のすれ違い”をあぶり出す「時事恋愛」、今回のテーマは「結婚生活と衛生観念」です。
 
 先日、「恋と仕事のキャリアカフェ」を訪れた新婚女性が、「夫が外で地面に置いたカバンを、そのまま部屋の中に持ち込むのが耐えられない」と嘆いていました。
 
 彼女にしてみれば、屋外のほこりや汚れはなるべく持ち込まないで欲しいし、ましてや地面につけたものをそのまま家の床に置くなんて信じられないとのこと。いっぽう夫は、「別に泥や砂がついてるわけじゃないし、そこまで神経質にならなくても」と文句を言ってくるのだとか。
 
 新婚夫婦に、「初めて一緒に住んでみて、お互いの生活スタイルの違いで何が気になった?」と尋ねると、「食べ物の嗜好や味付け」と並んで、もっとも多い答えがこの「きれい・汚い」問題です。
 
 「バスタオルは何回使ってから洗うか?」というテーマは一時期よく話題になりましたが、それ以外にも、
 
 「濡れたタオルをそのまま床にポイッとするのが、信じられない」(夫)
 
 「料理をしてくれるのは嬉しいけど、泥がついた野菜をそのまま調理するのがイヤ。でも、悪くて言えない」(妻)
 
 「リビングの掃除が月にたった1回程度。だからつい自分でやってしまう」(夫)
 
 「洗ってくれた食器を見ると必ず泡が残ってる。実家ではありえないことでした」(妻)
 
 「床に落ちた箸をそのまま平気で使うので、びっくりする」(夫)
 
 などなど、次々と出てきます。
 
 一般に、人の「きれい・汚い」意識は大きくふたつのタイプに分かれるというのが、僕の持論です。
 
 ひとつは、「”散らかっている”のは気にならないけれど、”汚い”のはイヤ」という”衛生重視派”。整理整頓が苦手で、部屋はいつも散らかってるけれど、カビや菌の繁殖は大の苦手。焼き肉を焦げる寸前まで丁寧に焼いたり、野菜に虫や泥がついていると耐えられなかったりするタイプです。
 
 もうひとつはその逆で「”汚れ”は平気だけど、ごちゃごちゃと”散らかっている”のは苦手」という”整頓重視派”。食器は洗剤を使わずに水洗いで済ますことも多く、床に落ちたものでも「3秒ルール」で平気で食べられる。けれども、部屋が散らかっているとイライラするし、リモコンの位置はいつも決まった場所に置きたい。冷蔵庫の整理を始めると止まらないのもこのタイプです。
  
 「価値観が一緒」というのは、オトナ女子が重視する恋愛・結婚相手の条件のひとつですよね。ところが、デートを重ねる中で見えてくる食べ物やお酒の好み、自然と話題にのぼるお金の使い方や人生観に比べて、この「衛生感覚の違い」というのは、どれだけつきあってもなかなか浮き彫りになりません。どちらも実家暮らしのカップルであればなおさらでしょう。
 
 そのくせ、「食」や「性」と同じぐらい日々の生活に根ざした生理的な問題なので、食い違うと大変。小さいころからの習慣や常識によってがっちりと固まってしまった価値観の溝を乗り越えるのは、なかなか困難なようです。

 みなさんの「きれい・汚い」感覚はどちらのタイプですか? 好きな人や彼氏はどっちですか? もし逆のタイプだったとして、一緒に生活できる自信はありますか?



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