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人には「役割性格」というものがあってですね。

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人づきあいのコツとして、長らく注目しているのが「演じる」というキーワードです。鴻上尚史、平田オリザらの演劇論から着想を得ることが多々あります。

心理学にも「役割性格」という言葉があって、これは、ある役割を与えられると、人はそれに応じた行動や発言をするようになる、つまり、その役割を「演じる」ようになるという現象のことです。スタンフォードの監獄実験とか、有名ですよね。

ここでいう「演じる」とは「本音」とか「本来の自分」とかいうものは一旦置いておいて、とりあえず与えられた役割を演じていれば、次第にその役になじんでいくし、逆に、それぐらいの意識で十分という考え方です。

職場では理解のある上司を、家庭では口うるさい父を、SNSでは毒舌キャラを、など、人によってはたくさんの役を演じ分けなくてはいけませんし、慣れないうちはイライラしてしまうでしょう。また「演じる」というと「自分を偽っている」「ウソをついている」と罪悪感を感じるかもしれません。
 
ですが、これだけ複雑化した現代社会では、場面ごとにふさわしい自分を「演じる」のは避けられないこと。若い世代は「キャラ設定」が上手で、コミュニティごとに違う自分を自然に演じ分けています。
 
「演じる」という心構えは、ストレスから身を守る意味でも有効。たとえば職場では「職場用の自分」を演じておけば、たとえ上司から理不尽な理由で叱られても「本来の自分」は傷つくことがありません。

逆に「つねに全力投球=素の自分で勝負」していたら、あぶなっかしくて仕方ないとすら言えるでしょう。
 
苦手な人に対しては、仮面をかぶったままでかまわないので話を合わせておく。

大事なのはそっぽを向かないこと。

とりあえずはそれぐらいでOKなのです。



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