2023年を振り返って(前編:1~6月)

 昨年10月に人材開発担当のグループリーダーになってからというもの、内省に基づく経験学習が大事だと言いながら、自分自身はできていたのかという点を鑑みて、今年の年末年始はしっかりと振り返ってみました。
 こちらの文章は個人の振り返りの域を超えるものでなく、大変稚拙な文章ですが、お読みになった方からご指導・ご鞭撻を頂戴できると幸いです。

1月

 大失敗を経験した後、飛躍を約束した2023年。
 新年最初の仕事は、1月4日の就業時間前から、社長と労組の委員長のあいさつを引き合わせること。改めて、JTCに勤める大変さと影響力の大きさを実感した仕事でした。
 また、人材版伊藤レポートにもある「動的なポートフォリオ」を軸にして、ジョブ型人事制度をさらに発展させる形で、スキル・ベースド・マネジメントの実践に向けたトライアル準備をリードしていました。
 当時、チームリードを担っていたので、コーチング研修や寛容力、レジリエンスといったスキルを高めていましたが、年の途中に開始したキャリアコンサルタントの資格取得に向けた勉強の中でロールプレイを通じて、自分はまだまだであることを痛感しました。
 元々、定期診断上の値は良くなかったのですが、年始のタイミングで痛風の発作が人生で初めて起こりました。想像以上の激痛で、移動もままならないくらいの痛みでしたし、飲酒を含めた健康管理は2023年の重要事項の一つになりました。そんな痛みの中、かつて通っていた「人事リーダーズスクール」の新年会に参加。同期での参加は少なかったものの、マーサージャパンの白井さんの講演やスクールの先輩との交流で新しい発見や出会いがありました。こういった、ご縁は大事にしていきたいなと思いましたし、痛風の中、足を引きずって言った甲斐がありました。

 プライベートでは、息子の園で開催された餅つき大会に参加し、子どもたちのヒーローになることができました。また、5歳になる息子の七五三の写真を撮りました。改めて家族の大切さや、区切りのタイミングで一つひとつ大切にしていくことが大事だと思えるイベントでした。

2月

 昨年から進めているスキル・ベースド・マネジメントのトライアルに向けた部門との議論を進めていました。1日に多くの打合せを並行して進めるあまり、資料作成や資料の事前送付が直前になっていたことを改めて反省すべきと改めました。今のHRBPの立場から見ると、その態度だけで、重要度を判断され得るので、一層の注意が必要と感じました。そんな中、一部の部門での先行トライアルが開始になりました。
 労組担当においては、コロナ後に初の労使懇親会を開催しました。それをキックにして、インフレの流れを受けた賃金改善交渉がスタートしました。
 当社の外部PRもあり、タレントマネジメント関連のヒアリングを外部の企業から受けました。これも「人事リーダーズスクール」でのご縁があって話が進んだ件でした。
 部で行った合宿では、2次会まで参加したものの、同年代のメンバーと考えが合わない部分も多く、あまり楽しくなかったのをよく覚えています。これらを前向きにとらえ直せるように、前部署のメンバーとの交流会も設けてみたいと思います。

3月

 賃金改善交渉の大詰めにおいて、取締役クラスへの上申を完遂。自身のリードで年次の労使交渉を進めたのは2015年~2017年の時以来でした。今回はとても前向きな案件でやる気も出ました。当社の労使関係は新たなフェーズに移行する段階に来ており、前向きに進めることができました。
 3月は、社内のHRBPへの異動内示がありました。当社は、まだHRBPという組織が立ち上がっていないため、人事改革の推進の最前線でコーポレート人事とのつながりを活かした動きをしていきたいと思ったのを覚えています。まだまだ、十分なつながりは作れていませんが、少しずつ築いたリレーションとだんだん高まるプレゼンスを活かしていきたいです。
 はたらく未来コンソーシアムの活動も3月で一旦の区切りを迎えました。リード企業としてチームをリードしたことが一つの成果として形になったことは非常に充実した1年になりました。また、コーポレート人事を横断したプロジェクトを1年間リードできたことも改めて充実感を感じられる経験でした。できなかったことにも目を向けつつ、反省しながら、できたことにもしっかり目を向けて、自分を認めようと思います。

4月

 昨年4月には、コーポレート人事からHRBP組織に異動しました。
 初日に聞いた「皆さんの仕事は¥に換算してみてください。」が印象的でした。また、90日で成果を出すリーダーという書籍と出会いました。

『ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー』の書評とサクッと要約|最初の90日で成否が決まる - サクっと読書(サクどく)

(sakudoku.com)

※異動後は、オペレーション業務ではなく、プロジェクト関連の仕事に携わってきたが、
 プロジェクトの関連部門や検討状況によって、部門との接点にばらつきがあることやまだまだ事業の理解が十分でない点、入り方の反省が多くあります。これらは、今後のメンバーの人材育成に活かしていきたいです。
 コーポレートでも少し携わりましたが、DE&Iも現場で対応すると、とてもリアリティがあって、やりがいがあります。異動後、多くのことが初めてでできないことも多い中、少しでも自分がかかわってきた経験や知識から自分のできることを少しでもやってみることの大切さを学べた異動でした。
 事業方針説明では、改めて、事業の強さを知る機会になりました。ジブンゴトとして、人事では各施策を展開する際、PDCAを用いた基本行動をとれていないことを反省する機会となりました。特に「施策は展開して終わりではない。実際にやっているところを確認して、効果まで追いかけないと意味がない。」という言葉を聞いた際に、上記の反省に至ることができました。

 環境が大きく変わったので、プライベートの活動も変えてみました。
 かつて参加していた勉強会のメンバーに声をかけて、当時の学びの振り返り会を定期開催しました。
 プロティアン・キャリア協会の活動も知るきっかけができまして、HRプロティアンのイベントにも登壇させていただきました。その後、即日でプロティアン・キャリア協会のプロティアン基礎講座の受講を決めました。これによって、改めてキャリアに関して学ぶきっかけができるとともに、多くの社外の友人ができました。そこでは、タナケン先生との再会を果たし、大勢が参加していたはたらく未来コンソーシアムに参加してたことを覚えていただきとても感激したことを覚えています。
 事業部に異動したことを機に、事業の同年代のライン長と懇親をしましたが、若くしてラインを持っている同年代は優秀で刺激も多かったため、本当に異動して良かったと思っています。
 また、上記「人事リーダーズスクール」にて一緒だったチームメンバーとオンラインでの懇親会を開催しました。人って、知り合いになるよりも、知り合いであることを続ける方が努力が必要ですね。
 最後に、弟の結婚式のために家族で沖縄旅行に行きました。コロナもあり、なかなか行けなかった長期旅行に行くことができましたし、息子からも「僕、沖縄楽しかった、また行こうね」と言ってもらえ、とてもいい時間を過ごすことができました。改めて、ものではなく、経験にお金を使いたいと思えました。

5月

 私は部付という形で特定のグループに属さない形で仕事をしていましたので、人材育成・採用関連の集中討議会に参加しました。それ自体はブレスト会だったのですが、ライン長であってもそこに意思がなく、わからないなりに進めるという基本的な仕事の姿勢が欠けていることについて、問題認識を持ちました。逆に、自分がリードを担うプロジェクトメンバーに向けては、これまでの鄭理恵資料を活用した勉強会を実施した結果、このような勉強会はやる本人が一番勉強になることを実感しました。これらは、ソーシャルラーニングの一環として事業部内への展開に向けたトライアルの位置付けなので、昨年1年間継続することとしました。
 また、キャリア自律を支援するための社員面談に入ることで、これまで対応してこなかった社員一人ひとりに向き合うという人事として極めて基本的な仕事に向き合い直しました。

 プライベートでは、プロティアン・キャリア協会の基礎検定を受験しました。また、人事リーダーズスクールの同期との朝活に加え、おすそ分け勉強会の振り返り会として朝活を継続しつつ、前部署同僚とのランチやはたらく未来コンソーシアムのグループ懇親会を開催したり、人との付き合いを継続できていることに感謝です。
 5月の最終週、祖父の米寿のお祝いに出席しました。総勢23名の親族に囲まれながら、元気にお祝いされる姿を見た時、自分もどうやって年を取ろうか、今は外に目を向けているけども家族にどう向き合うかという大きな命題を目の当たりにしました。

6月

 仕事面では、キャリア自律を支援するための社員面談とプロジェクトリードを継続しました。

 この月はプライベートが非常に充実しました。文房具好きな奥さんと二人で、文具女子博に初参加しました。
 他には、以下の通り、社外イベントや人事メンバー交流が多かったです。

  1. リクルートWORKS「人はなぜ学ばないのか」というセミナーに参加しましたが、その中で気が合ったメンバーで2次会に赴き、その後も交流が続くような機会に恵まれました。

  2. はたらく未来コンソーシアムに参加していたメンバーで自主勉強会が開催され、今年に至るまで計5回の会が開催されています。

  3. 前部署や前職の同僚ともオンライン・オフラインを問わずに交流を継続できており、大変ありがたく感じています。

  4. 「人事リーダーズスクール」の同期数名と一緒に、社外メンバーとの交流会を開催しました。8月まで計5回の会を開催して、リアル交流会の開催にこじつけましたので、この出会いも継続して生きたと思います。

  5. コロナ禍で知り合ったコンサルタントともリアルで交流する機会を作れ、1次会で終電まで飲み明かすという稀有な体験もできました。こちらは新年のあいさつと合わせて、関係をうまく継続したいです。

  6. プロティアン・キャリア協会で知り合った方から、副業のお話をいただきまして、9月末まで初めての副業を経験しました。

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