空の色/スラムダンクが教えてくれたこと🏀※ネタバレないです

今年のクリスマスは6年ぶりの土日。街も朝から賑わっていてケーキ屋さんは長蛇の列。クリスマスというイベントに便乗して楽しんだり楽しまなかったり。人それぞれの過ごし方があちこちに転がって見える。
年末が近づいてきていることに目を背けつつ、今この瞬間を思いっきり感じる。
天気もとてもよかった。寒いけど、カラッと晴れていて、気分も晴れやか。
私は天気がいいととても上機嫌。天気が悪いとなにも悪いことが起こってなくても心が閉店ガラガラしてしまったり、する。

雨のシーン
今年のクリスマスは料理を楽しんで、あとはNetflixや映画を見に行ったりした。とても楽しかった。
見た映画はクリスマスと無縁だけど、スラムダンク🏀。※ネタバレはしません※ただ、とてもよかった。とてもよかったです…。
ストーリーと大きくかかわらない部分なのだけど、お話の中でところどころ雨のシーンがあった。
「あーこのタイミングでの雨、私の人生でもあったあった。」とか「わーなんかどんよりしちゃう」とか、考えて思ったというより心が勝手にそう感じた。
そして登場人物の心情をぼーっと考えてたとき、突然、「あ、雨っていいかも」とこれまでの人生で一度も感じたことがない感覚が降りてきた。

私は青空が好き。その理由は、単純に綺麗だし、気持ちが晴れやかになる、とても幸せな気持ちになるしなにもかも大丈夫な感じがする、とかそういう前向きなも。
雨に対して抱く感情は、暗い、悲しい、太陽の光がないとその日の出来事に色が添えられなくて、なんだか何もかも失敗に感じてしまう。(何も起こってないけど今日はもうだめ。って思ってしまう)あと、体調が悪くなるとかふさぎがちになるとか、そんな感じ。
よく、「雨が降ると何もしなくていいよって言われる気がして気持ちが楽」みたいな話を聞くけど、私は一度もそう感じたことがなかった。

でも、スラムダンクを観たとき、はじめて違う感情が生まれた。
「あっ雨の日、曇りの日って、人の気持ちを冷静にさせてくれるのかも。」と。気づいてしまった。
私が青空を好きな理由はさっき上げたものがほとんどだけど、なんというか現実から目を逸らすというか夢見心地というか…。その和やかで眩しい幻想に飲み込まれて身をゆだねるような。それがとても心地よいのだと思う。
それが悪いわけじゃない。だけど雨の日はそういった晴天の日の幻想的な感覚から一気に現実をみせてくれるような気がした。それってとっても大事な時間なんじゃないかと思ってきた。

私は見て見ぬふりをして都合のいいように、楽な方に流れていきやすい。
青空は本当に綺麗だし好きな気持ちはこれからも変わらないと思う。
でも初めて「ああ、ちょっと天気悪くならないかな」と雨雲が恋しくなった。

今思えば、転機が悪い時に湧き上がってくるネガティブな感情はずっと解決できなかった小さな問題が原因だったりする。その時はとても苦しい。でも一人じゃなかったし、そんな嵐のような天気の中でも、私はこれまでの人生たった一人だったのだろうか?家族や友達大切な人、時には知らない人だっていたし、何かしら支えてもらっていたような気がする。苦しくてもがいて反抗して泣いて怒って。心を閉ざすことだってあった。
でも最後に嵐は過ぎて行って、丸く収まる。厳密には収まっていないかもしれないけど、通過点としてひと段落する。
でも、その小さな嵐から巨大なハリケーンまで、青空というきらびやかな世界を観る前に必然的に起こってしまうものなのかもしれない。

幻想を抜け出して。理想を実現しなくちゃ。

私は30代半ば。最近、身近な人たちがステップアップやステージを変える動きをしている。
私はどうなんだろう。ずっとずっとずーっと見続けられる青空を求めて生きていないかな?
私は長い間幻想の世界に浸かってしまっていたことに気づいたように思う。
さすがに高校生には戻れないし青春っぽいこともできない。その時感じる悔しさや、やってやる!みたいな感情も、若い時ほど持てないかもしれないけど、でも、何歳だろうが、理想があるなら追い求めなきゃもったいないと思った。だって人生一度っきり。

スラムダンクはとっても最高によかった。
眩しくて楽しい時間と、重くて苦しい時間の大切さも教えてくれた。

私は単純だから。
いっちょわたしの人生、がんばってみるか!

この先天気が悪い日が訪れたら
心のオフ日として冷静に日々の出来事や自分の感情を見つめ返したいと思う。

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