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膝関節の痛み シンプルnote

【膝の痛み】これ結構やっかいですよね。

どの部分がどういったストレスで痛みがでているのか。
これを考える事はとても大切ですが、
人の身体って細分化しようと思えば際限なく細分化できます。

痛みの部位について細分化しようと思えば、
皮膚や脂肪体・筋・腱・関節包etc

もうめちゃくちゃ調べる事があるんです。

痛みの部位と特定するために評価をしているのに
情報量が多くて頭がパニックになる事が多いと思います。

何事もシンプルに考える!!

ということで
今回は膝の痛みについて(主に痛みの部位と生じうるストレス)
シンプルに書いてみました。


わかりやすさ重視でいきますので、よろしくおねがいしまーーーす!!


1.痛みを感じるもの

なんかどっかのアニメのタイトルにもなりそうな雰囲気の副題です。

痛みって感覚の一つなんです。
なので、【痛みを感じるアンテナ】と【アンテナからの信号を処理するパソコン】が必要になります。

画像1

痛みを感じるアンテナ=侵害受容器

処理パソコン=脳

アンテナからの情報を脳が解釈して痛みとして出現します。

なので、
侵害受容器というアンテナがないと痛みを感じることはないんです。

では、膝には侵害受容器が存在するのか。

結論、存在します。

ですが、
関節軟骨と半月板中央部以外の関節内・周囲組織に存在しています。

関節軟骨と半月板中央部は侵害受容器が存在していないので
痛みを感じません。
「軟骨がすり減って痛い」は間違いです。


2.痛みを感じやすい場所

膝関節の痛みといっても、様々なところから痛みの信号はでます。
ですが、痛みの感じやすい場所と感じにくい場所は存在します。

画像2

痛みを感じる部位としては、

滑膜・膝蓋下脂肪体・膝蓋上嚢・靭帯付着部

ですが、特徴として

痛みを感じる部位がわかりやすい→滑膜・膝蓋下脂肪体・膝蓋上嚢
痛みを感じる部位がわかりにくい→靭帯付着部

これはDyeの研究によるものですが、膝関節内部の影響を考察したもので周囲の筋肉や軟部組織まで詳細に調べているわけではありません。

ですが、疼痛を感じやすい
滑膜・膝蓋下脂肪体・膝蓋上嚢への影響は考えた方が良いです。


3.疼痛

ここからは、どのようような影響でそれぞれ痛みを呈するのか
部位毎にみていきましょう。

●骨・関節軟骨

軟骨下骨が痛みを感じやすい。
 軟骨がすり減り、軟骨下骨へストレスが生じると痛みが出現します。

→関節軟骨には侵害受容器がないが、膝OAの進行で侵害受容器(自由神経終末)が関節軟骨内に侵入しているケースもみられています。

●半月板

内側半月板の変化量と痛みが相関しているデータがあります。
 しかし、変化していても疼痛を感じない症例もいるため断言できません。

→半月板の神経は、半月板周縁部に位置しています。
 なので、周縁部へのストレスにて痛みを感じます。

●関節包

炎症により痛みを感じます。
 滑膜炎の程度により膝関節痛と関係があると言われています。

●滑液包・脂肪体

→外傷や繰り返しの圧力にて炎症が生じると痛みを発します。

→膝蓋上滑液包や後十字靭帯・膝窩嚢包・下腓腹筋滑液包が炎症を生じやすいです。

→膝蓋下脂肪体は神経が豊富のため痛みを感じやすくなっています。

●筋・腱・靭帯

→オーバーユース(使い過ぎ)による摩擦での炎症が痛みを発します。

→腸脛靭帯の中間線維束が外側上顆との摩擦にて炎症を生じます。

→鵞足(膝関節内側の筋付着部)は牽引ストレスにて炎症を生じます。

→膝蓋靭帯は、膝関節伸展ストレスにて炎症を生じます。

●神経

→腰部神経根・閉鎖神経・伏在神経により痛みを感じやすいです。

→L4神経根では、膝~下腿内側部に痛みがでます。
 L5神経根では、下腿外側に痛みがでます。

→閉鎖神経では、膝内側・膝窩部に痛みがでます。
 伏在神経では、膝前面・内側に痛みがでます。

→筋や周囲組織による絞扼(圧迫)が痛みを発現させる原因になります。

まとめると、

炎症による痛み
→関節包・滑液包・脂肪体・筋・腱・靭帯
力学的ストレスでの痛み
→骨・関節軟骨・神経

炎症を生じるのも繰り返しの圧力で生じやすくなるので
姿勢や動作からどんなストレスが生じやすいか考えてから

どの部位に何の(炎症か力学的ストレス)影響で痛みがでているか考えたほうがわかりやすそうですね。

また、精神や認知的側面もありますが
今回は省いています。

4.シンプルにまとめてみます

●痛みを感じやすいのは、
  滑膜・膝蓋下脂肪体・膝蓋上嚢・靭帯付着部
  靭帯付着部は痛みを感じる部位が不明瞭。

●炎症による痛みは、
  関節包・滑液包・脂肪体・筋・腱・靭帯

●力学的ストレスによる痛みは、
  骨・関節軟骨・神経

結局、炎症も摩擦ストレスや圧迫ストレスで生じるので
動作や姿勢から推測をたててから痛みの部位を評価したほうがいいかもしれません。


以上です。
なるべくシンプルに記載しようと努力しましたが
どうでしょう。

もっと、もっとシンプルにできそうだなと思ったので
今後、より見やすいnoteを作成していきます。

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