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脊柱note part3

みなさんこんにちわ!!
もりかんです。

今回は、更新が遅くなり申し訳ありませんでした。
私生活の要件で少しバタバタしてまして、

まぁ、気を取り直して

理学療法士の成長物語の脊柱編アウトプット
やっていくどー

今回は、脊柱とは少し外れるかもしれませんが
【頭蓋骨周囲について】ふれていきますよー



1.後頭下筋群

後頭下筋群。
頸椎への治療や評価をする上で必ずといっていいほど
問題が出てくる筋肉です。

後頭下筋群には、下記の4つの筋群から成り立ちます。


①上頭斜筋
②下頭斜筋
③小後頭直筋
④大後頭直筋

後頭下筋群の拘縮は、上位頸椎を固定してしまう大きな要因となり得ます。
環椎後頭関節や環軸関節への影響もありますね。

後頭下筋群へ介入する際は、リリースを使う事が多いですが
リリースする際に知っておくべき点は、
起始停止部を知っておくことが大切です。



①上頭斜筋
起始:環椎横突起(C1)の上面
停止:上項線と下項線との間の後頭骨
支配神経:後頭下神経の後枝
血液供給:椎骨動脈および後頭動脈の深下行枝
作用:頸部と脊椎の伸展・側屈、頭部の同側回旋

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②下頭斜筋
起始:軸椎(C2)棘突起先端
停止:環椎横突起の下方背面部
支配神経:後頭下神経の後枝
血液供給:椎骨動脈および後頭動脈の深下行枝
作用:頭部の同側回旋、頚部と脊椎の伸展・側屈

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③小後頭直筋
起始:環椎後弓(C1)
停止:下項線の内側部および大後頭孔との間
支配神経:後頭下神経の背枝
血液供給:椎骨動脈および後頭動脈の深下方枝
作用:頸部と脊椎の伸展

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④大後頭直筋
起始:軸椎(C2)の棘突起
停止:下項線の外側部
支配神経:脊髄神経の背枝
血液供給:後頭動脈
作用:頸部と脊椎の伸展、頭部同側回旋

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簡単な起始停止と作用をまとめました。
基本的に後頭下筋群は伸展と同側回旋へ作用する事が多いです。

リリースする際は、
C2棘突起・C1横突起・後頭骨へ行うと効率よく行えます。

リリースするポイントとしては、
患者様は背臥位にて、
頭部から下項線のあたりへ指を置き、
頭部方向へ牽引をかけるイメージで行うと効果が得やすい
ですよ。

もちろん、患者様の主観を大切にしてくださいね。

しかし、
なぜ後頭下筋群に緊張が生じているのかを考えないといけません。
力学的構造の理解ですね。

多くの場合は、ヘッドフォア―ドが影響しています。
そのため、リリースするだけではなくヘッドフォア―ドの修正も必要になってくることが多いので、脊柱全体で評価していく事が大切ですよ。


2.頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラニル)

頭蓋仙骨療法は、一時期twitterで話題になりましたね。

頭蓋仙骨療法は、
脳脊髄液の循環を促す治療法
として拡散していきました。

他にも、
頭蓋骨の可動性拡大・自然治癒力の回復・硬膜の緊張緩和・神経拘束の改善等の効果があります。


うさんくさい臭いがプンプンしますが、一応効果はあります。

僕も頭蓋仙骨療法を習ってはいました。
コースもすべて修了しています。


基本的に僕は、自分で体験したものでなければ批判や肯定などの評価を下さないようにしているので、しっかり習っていましたよ。

今は、あまり臨床では使ってはいませんが・・・。


簡単な解説だけ、
●脳脊髄液は1分間に10~15回のリズムで循環しています。
●頭蓋は膨張と収縮(屈曲・伸展)をくり返しています。
●膨張と収縮(屈曲・伸展)の際に脳脊髄液を循環させています。
●イメージは、頭皮の膜を動かす事で効果を出している感じです。


頭蓋仙骨リズム

屈曲相(呼気):頭蓋骨の左右の拡大、仙骨後傾、下肢外旋
伸展相(吸気):頭蓋骨の前後拡大、仙骨前傾、下肢内旋


このリズムで頭蓋骨と仙骨が動いています。
ほぼほぼ感じ取れないものになるので、指先に力をいれず触るだけで触知していきます。

このリズムが崩れていると、
自律神経の乱れが生じていることになります。

適応としては、
アレルギー/慢性病/主産準備/リラクゼーション/疲労/回復促進/多動性障害/集中力低下/頭痛/学習困難/生理痛/筋緊張亢進/背部痛/睡眠障害/ストレス/吃音症/転倒・事故の後遺症/トラウマ/歯ぎしり/痙攣・・・

いろんな適応があります。

禁忌としては、
急性炎症/頭の挫傷/頭蓋骨破損/心臓発作(急性期)/脳卒中(急性期)/てんかん/脳震盪/統合失調症/妊娠中/むち打ち 

禁忌としては、急性期の疾患や挫傷等が多いですね。

まぁ、こんな治療法があるんだと思ってもらえるだけで
いいと思います。効果はありますが、見様見真似だと出来ているかの判断が難しいので、興味ある方は習っている方に聞いてみたほうがいいと思います。


3.運動療法

運動療法は、その患者様毎に異なったものを提供していく必要があります。

ですが、頚部の障害で最も確認されるのは、
上位頸椎の可動性低下→下位頸椎の過可動性
による障害です。

なので、
後頭下筋群のリリースやヘッドフォア―ドの修正が必要になってきますね。

また、最近ではデスクワークが多いため
頚部の伸展筋群の筋力低下が多い印象
です。

そのため、頚部の伸展筋力を向上していくことが必要になるケースが
散見されます。

●弱化しやすい筋肉:頸長筋・頭部伸展筋
●過緊張を生じる筋肉:後頭下筋群・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋・大胸筋


弱化しやすい筋肉を動かしてあげて、
緊張を生じている筋肉へリラクゼーションをかけてあげましょう。


4.まとめ

●後頭下筋群へのリリースは起始停止を狙え
●リリースだけではなく脊柱全体からヘッドフォア―ドの修正を行う
●頭蓋仙骨療法という治療法がある
●頭蓋仙骨療法は触知するのも難しいのでやるなら教わった方がよい
●運動療法は、頸椎伸展筋群を狙え
●デスクワークやスマホ等で伸展筋群は弱化している傾向にある



本日は以上です。

次回は【仙腸関節】編でお会いしましょう。
またねー。

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