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刀剣乱舞-黎明-観てきました

映画館で堪能してきました〜!
公開からまだ間もない中、辛口な感想が目立つ本作。

※本感想にはネタバレも含みます
予めご了承ください※

はじめに

刀剣乱舞とは?
EXNOA(旧DMMゲームズ)とニトロプラスが共同製作したPC版ブラウザゲーム。
2016年にはスマートフォン版も配信されています。
ゲームの他、ミュージカルや舞台、アニメなども大人気となっています。
本作はそんなブラウザゲームを実写化したものの、2作目となっています。

1作目である、-継承-
私はこの1作目は殆ど見ずに視聴しました!
前作を見てないとわからない!というようなところは無く。また、ミュージカルや舞台を見ていなくても全く問題ないです。刀剣乱舞初めてでも大丈夫な位じゃないかな。まずお伝えしたいところは

前提知識はほぼ0で大丈夫です!!!

むしろそういう人に優しいつくり。
ただ、刀の名前とか、単語くらいは知っておくと頭に入りやすいかもしれないです。
最初にサクッと説明はあるけどね…

・審神者 -さにわ-
 プレイヤーキャラクターのことです。
 刀剣男士達の言う「主」のことですね。
・三日月宗近 -みかづき むねちか-
 平安生まれの刀。自らをじじいと呼びます。
・山姥切国広 -やまんばぎり くにひろ-
 偽物くんと長義に呼ばれてます。
・山姥切長義 -やまんばぎり ちょうぎ-
 俺こそが山姥切だ!!
・へし切り長谷部 -へしきり はせべ-
 主大好きな、真面目な刀。
 だからこそ、本作ではギャルとのコンビが光ります。
・髭切 -ひげぎり-
 弟の名前が覚えられない。
・膝丸 -ひざまる-
 兄者に名前を覚えてもらえない。

刀剣男士は1人だけじゃなく、各本丸にそれぞれいます。三日月宗近も何人もいるのです。

筆者は刀剣乱舞は…

スマホ版は一年ちょっとやってました。
また、アニメ(花丸、活劇)は視聴済み。舞台やミュージカルは全く見てないです。というのも、2.5次元をあまり見たことがないです。

ネタバレにならない程度の感想


最初の入り、とてもとても良い。
これこそ刀剣乱舞〜!って感じでした。
そして殺陣。
カメラワークも合わせて本当に良かったです。衣装の裾が綺麗に舞う。ただ殺陣が良いだけに、メイク、衣装、一部役者の演じ方が気になってしまった…

物語については…

物語の一本の軸、というか、脚本家が伝えたいことが見えづらいな、と。
かつ、「刀剣乱舞」を見に来た人には物足りなく感じるのではないでしょうか。
キャラに対してくすっと笑えるようなシーンはちょこちょことありますが、かっこいい刀剣男士をもっと見たかった…
個人的には、刀剣男士はどうしても現代には馴染みづらいビジュアル。それを2.5次元なので、尚のこと浮きます。
その中でキャラに対して愛着や興味を持って、やっと「そのキャラクター」として受け入れられるのではと思っており…
それがない影響もあって、衣装の出来が微妙…とか気持ちが止まってしまったのかな〜とも思います。

せっかく現代に生きる琴音や敵の酒呑童子も愛着は湧きづらいです。演技らしさのようなものが出てるのもあるのかな。
他のキャラクターも居たし、詰め込もうとしすぎて全部浅く終わってしまった感じ。
仮の主と刀剣男士との絡みは三日月宗近と琴音以外薄めなので…
そもそも琴音のこと、嫌い!って思ってしまう人もそれなりに居そう。

全体で見てしまうと辛口にはなりますが、それでも要所要所の見せ場や、シーンの切り替わり方、何よりクライマックスシーンは最っっ高でしたよ!!!!

私の推し刀出ませんでしたけどね、、、、、、
これ以下はがっつりネタバレ有感想です。




ネタバレ感想
(視聴後に見ていただくことをお勧めします)

キャラクターについて

・美麗な三日月宗近が抹茶ラテマキアートを飲んだりピースして写真撮っちゃう
・神通力。[ハァイ!!!]
・ギャルと長谷部
 「へっしー!」「長谷部と呼べ💢」

などなど、刀剣男士のお茶目なシーンはふふっとなりました。こういうシーンは好物です。

刀剣男士を全面に推し出す、というより今作にて三日月宗近の仮の主、「琴音」と敵である「酒呑童子」がメインな感じ。共に映画オリジナルキャラ。本当に愛着が湧かない。

琴音と伊吹

友人が倒れ、時間遡行軍も現れててもう覚悟決まっててもおかしくないタイミングで、琴音が「人を殺すの?」って言い出しちゃうの、ちょっと聖人すぎて怖かったです。せめて伊吹がどんな人間かもっと分かった後とかに言ったらもう少し感情移入も出来たのに。
ラストシーンの伊吹を説得するシーンも、言葉が薄く感じます。「あなたの中の声を聞いて!」って同じセリフ繰り返してもね…

伊吹に関しても、家庭環境の描写がチラっとうつり、弟くんが亡くなってしまった描写、同情するにも薄すぎて…。
もしかしたらパンフレットとかに記載されてるのかもしれませんが、なんで刀剣男士操れるの?その感情吸い取る力どう手に入れたの?弟くんに見える化物どう形成したの?などなどなど、気になってしまう所が多くて、彼も人の見えないキャラクターでした。

ストーリーに関して

歴史に消えてしまうもの】、【歴史に愛されなかった者】【弱い者】はどうしたら良いんだ、という訴えがストーリーのある程度の軸?なのかな?とは思いますが…

解決してる感も、それに対してすっきりする感もなかったです。酒呑童子は、歴史に消えてしまう自分たちは誰も救ってくれない、という訴えから現代にまで渡ってきたわけで。それの答えとか何も聞けず斬られてしまうのはすごく可哀想。弟を失った伊吹の気持ちは答えを見つけられたかもしれないけど、酒呑童子は切られて終わりですもんね…
ただ、「誰でも審神者になれる可能性がある」と締められていたのは素敵でした。メタ的な話にはなりますが、スマホでもブラウザでもあれば誰だって本丸を持ち、彼らを迎えることが出来ますからね。

演出

なんといってもラストクライマックスシーンが最高です。
本丸が復活して、時間遡行軍とたくさんの刀剣男士が対峙するシーンは瞬きも出来ませんでした。
刀剣男士が横一直線に並び、駆け出していくシーン…素晴らしい。ただ走るだけでは無く、それぞれのゲーム内での機動に合わせてスピードが変わってるのも良いですね。石切丸の遅れ方に笑いました。
その後の、遡行軍を切る刀剣男士のシーンが次々切り替わってくのもスマート!これはもう本当に大きなスクリーンで見られてよかった!!この映画はこれを描きたかったのでは!?!?というくらい力を感じました。


おわり

総評、かな〜り辛口にはなってしまいましたが、演出や刀剣男士が良いのは本当です。
惜しいのはストーリーの運びや薄さだけなので…
そこがしっかりするだけでも、衣装とかは気になりづらいのでは。
ただ!!ラストのクライマックスだけでも、観る価値はかなり高いと思います。

長々語りましたが、今回はここまで。
ご覧いただきありがとうございました。

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