🇮🇳インド放浪記Day0

2024年1月23日 15:58

とてつもなくカオスでとてつもなく魅力的な国、インド。
旅経験0だったけど最高に楽しくて生き方が変わったインド旅の様子を書いていこうと思います✊

出国5日前　絶望的な体調不良

0日目というかもはやマイナスだけれど、インドへ行く5日前、6年ぶりくらいに熱を出してしまった。簡易検査でコロナもインフルも陰性だったから「ようやく疲れが体に出てくれたんだな〜」なんて思っていたら40度の熱が3日下がらない。身体中が痛くて呼吸の度に咳き込んでご飯も食べられない…。
さすがにきついと思って病院へ行ったらインフルエンザだった。
がーん。
インドに行けないかもしれない。
というかこんなに辛くて起き上がるのもやっとの状態じゃ最寄りの駅まですら辿り着けない。
めちゃめちゃ泣いた。

だってインドに行くのを理由に会いたい人に会ったり髪の毛をバッサリ切ったり思い切ってとびきり素敵なバックパックをお迎えしたり、たくさん準備してきた。インド行ったら人生変わるって言うけどもう変わり始めてるかもしれないってずっとどきどきしてた。どうしよう、、。

いや、行く。

そこからはもう気合い。インフルの療養期間って発症後5日かつ解熱後2日らしいんだけど、発症後3日目に病院行って解熱剤で熱下げて5日目の夜に家を出た。
フライトは6日目のam1 :40だからなんとかセーフ…！

出国前最後のご飯は大戸屋のねばねば丼にした。私の中で定食と言ったら大戸屋で、その中で一番栄養ありそうだったから。むせこんで涙目になりながら食べた5日ぶりのちゃんとした食事。
決意の味がした。

空港には色んな国の名前が書いてあって、ザ・ジャパンみたいな装飾がされてた。
誘導されるがままに手続きを進めてここから約5時間かけてまずは香港へ！

🇭🇰香港トランジット

現地時間5時55分、香港に到着！
飛行機の中は寒くて椅子に座るのが久しぶり（ずっと寝てたから）で全く眠れなかった。けど離着陸の時のあのゴーって大きな音に包まれて体がふわっと浮く感じは冒険心くすぐられる。にやけた。

香港空港はとてもきれいで日本とそんなに変わらない。
中にセブンが入ってて、1万円を香港ドルに両替したあと水とりんごを買った。このサイズ感が旅の始まりって感じする。

さて、ここからトランジットの時間は10時間。何をしようか…。香港は入国にビザが要らないので空港の外に出ることもできる。

なんか香港っぽいところが見たい！香港料理って何があるか分からんけどローカルフード食べたい！ご飯食べたら元気出るはず！と思い「香港」っていう駅を目指すことにした。
空港からは主要都市まで行ける「香港エクスプレス」っていう特急が出てて、値段はたしか2000円くらい。結構する…けどほかの交通手段を知る術を持っていないので乗ってみることにした。

中はふかふかの席がある過ごしやすい環境。あっちで携帯の充電できるよ！みたいなマークがあったからその通り進んでたけど一向に出てこなくて、「海外のコンセントは私が知るものじゃないのか、、どれだが気づけない、、」と思ってたら両端の車両にしかないらしい。電車乗る前にこれ知っておけたらすごく便利。

香港の駅に降り立った！ご飯を求めてマックがある通りを目指す。マックがある場所ならそこそこ栄えてて他にもお安めなご飯屋さんがあるだろうという目論見。

マップで方向を確認して進むけど私のiPhone8はちょっとポンコツで現在地がふらふら定まらない。それでもなんとなく方向を見定めるとデパートの中を通り抜けていくみたいだった。ということでいざデパートに入ってみた…はいいものの今度は出口がわからない。「EXIT」とかかれた扉を開けたら職員用通路？みたいなところに迷い込んでしまった。薄暗くて寒くてところどころ倉庫の部屋みたいなのがあるコンクリート一色の通路。
こわかった…。人に見つかったら怒られるかと思いなんとか来た道をもどって館内へ。

そんなこんなをしながらやっと外へ出ることができた。7キロのバックパックを背負いながらの移動は慣れなくてこれだけでも軽く汗ばむ。
ビルとヤシの木ぽい植物があって裕福な国なんだろうなここはと感じた。

街の中をぶらぶら歩く。雰囲気は東京の商店街と似てるけどバスが二階建てだったりやたらと赤い看板が多かったり（たまたまかもしれないけど）とたしかな異国感があった。
と、ここでマック発見！そしての横にチェーンのカフェらしきお店が。すごくちょうどいい。

中に大きなメニューの看板があって、そこで選んで注文カウンターに行く様式だった。
英語話せないけどカウンターで指さして伝えようと思って並んだけどまさかのカウンターにメニュー表がない。焦る…。看板に書かれている中国語？はもちろん読めない。
どうしようか考えた末、注文カウンターのすぐ横の席に座って他のお客さんの注文の仕方を観察することにした。これは我ながらにいい判断で、看板に書かれているメニューの番号を言って注文するらしいこと、そのあとに「飲み物はいる？」って聞かれるらしいことが分かった。
ここが分かればもういける。無事に注文して料理を受け取ることができた。

朝ごはんセット。そうめんスープみたいなのが鶏肉のしょっぱさがあって美味しかった。

食べてると店員さんが「ハロー、ティッシュいる？」「つまようじいる？2本あげとくよ」って感じで話しかけてくる。ちょっと嬉しいのと言葉が全く分からないのとで全てに「イエス！」って言ってたらテーブルが物だらけになってしまった。
それでも異国の地で何となくでもコミュニケーションが成立したことが嬉しくてぽこっと自信が湧いた気がした。

ご飯を食べたら急激に眠たくなってずーんと疲れが出てきたので空港に戻ることにした。もう特急券の買い方はお手のものだし一番端の車両なら充電ができることも知っている。鼻高々だ。
空港に着いてからフライトまでの時間は約6時間。チェックインカウンター近くのベンチに座り、膝の上に置いたバックパックに頭をもたげて眠る。3時間うとうとしながら過ごした。

インド行きの搭乗手続きをしようとしたらスタッフさんに「ここインド行きだよ！どこ行きたいの？」と声をかけられた。1人でインド行きの飛行機乗るのって珍しいのかもしれない。そしてその後「そのラゲージ〜〜」って言われてラゲージって言葉しか聞き取れなかったから、ああ機内持ち込みか預けるか聞いてるのかなと思って「アイゴー … ウィズディスバッグ！あのー、ノットお預けで…」って絶望的な英語力で必死に伝えてたらスタッフさんも構わず何かを話し続けてる。
落ち着いて聞いたら「そのバッグパックカラフルでいいね！どこのブランド？」みたいなことを聞いてた。思ってた感じと全然違う。恥ずかしい、、。
とっさに「わ〜センキューセンキュー」って言ったけどもっと「これお気に入りなんだ〜」とか「スペインのブランドなんだよ〜」とか言えたらよかったと後々反省会。
それにしても気さくに話しかけてくれるの嬉しい。

香港空港の搭乗口は体動かして遊ぶゲーム機とか大きいチェス盤とかプチ映画館とかあって子どもの夢の国って感じだった。追加でお金をとるでもなくここまで人を楽しませようと考えるのすごい。楽しいだろうな。

✈️いざインドへ

そしていざ、インド行きのフライト。飛行機に乗るともうそこはインド人だらけ。肌の色と顔立ちが濃くてターバンを巻いてる人がいたり眉間に丸をつけている人がいたり、、。こんな一気に顔の濃い人々を見たことないのでどきどきした。これがインドか！！と思った。

フライト中、インド人はよく食べよく喋りよく歌いよく歩き回る。ここは公園か？ってくらい。
そしてとてもフレンドリー。CAさんに入国に必要そうな紙を渡されて欄に名前とかを書こうとしたけど手元にペンがない。またCAさんが周ってきたら言おうかなと思っていたら隣にいたインド人の方がペンを貸してくれた。優しい…。
ペンを返すと笑顔で話しかけてくれる。嬉しい。仲良くなりたい。

けど大事なことにそこで初めて気付いた。私は全く英語ができない。

いやこれまでも搭乗手続きの時になんて言われてるか分からなかったり空港内の看板もアナウンスも分からなかったんだけど、その時はそこまでわかる必要性を感じなかったというかそんなに困らなかった。けど、いざ、こう「話したい！」「コミュニケーションとりたい！」と思った時に相手の言ってることを微塵も理解できず伝えたいことを伝える方法が分からないとなると相当焦る。だって日本にいるときにこんな経験しないし…。せめて適切な返答を選ぶABCの選択肢がほしい。
困ったような焦ったような、たぶん相当変な笑顔を向けながら「あ〜、ね！そうそうイエスイエス」と連呼する私にインド人はスマホに英文を打ち込んで見せてくれた。

わかる…！

耳で聞いて全然分からなかった言葉が目で見ると知ってる単語も結構あって何を意味してるかが分かる。これはすごい。嬉しい。会話ってこんな方法もあるのか。
そこからは「どこから来たの？」「インドは初めて？どの都市に行くの？」「そっちの方はヒンドゥー語しか喋れない人も多いから困ったら連絡してね」などと話してインスタを交換した。
言葉を受け取れるって嬉しい。伝えられるって嬉しい。12日後インドを出るまでに2往復でもいいからインド人と会話できるようになりたいと強く思った。

🇮🇳インド到着！

そんなこんなで約6時間半のフライト経て念願のインドに到着！！長かった！緊張した！やっと着いたー！
つたなすぎる英語で順調に入国審査のおじさんを困らせ、ロビーへ。

と、ここで日本の方と合流。というものの今回前半の6日間は「タビイク」というサービスの「砂漠で年越しをしよう」プロジェクトに参加するのだ。砂漠で年を越したい23人がインドの首都、デリーに集まり3つのグループに分かれて砂漠の街ジャイサルメール試行錯誤しながら旅をする。最高に楽しみだ。

一緒にいる人がいるとなるともう安心。
よく分からん機械にパスポートかざしてwi-fiのパスワードゲットしたり、日本円からインドルピーにエクスチェンジしたり、飲み口がちゅーっと出るタイプのペットボトルの水を買ったり、インド人の店員さん相手にカレーとラッシーを買ったり。全てがうまくいくかどうか分からなくて全てにワクワクした。

ラッシー。飲むヨーグルトのヨーグルト強めな感じですごく美味しい。土を焼いてできたカップで飲む

カレーは結構辛いけど美味しい！味が整ってる感じする。お米は細長くてパラッとしてる。ぎゅうぎゅうに詰められててかなり量がある。

その後も続々と日本人メンバーが集まってきて地べたで話しながら時間を過ごす。ここが異国だからか砂漠で年越したいって思う人同士だからか皆「いいなあ」と思う素敵で楽しい人たちで話が弾む。

この時点で時刻は23時。今日はここで夜を明かす。トイレで歯磨きして顔を洗って、バックパックを枕に地べたに寝転がる。
体を伸ばして横になれるその幸せたるや…！確かに床は硬いし冷たいし周りはガヤガヤしてるけどそんなの気にならないくらい気持ちよくて力が抜けた。そういえば私具合悪かったんだった。疲れてるはずだ。
インドの空港でまあまあ多くの日本人たちが雑魚寝してる光景はたぶんちょっとおもしろかった。インド旅最高の幕開けだ。
そんなワクワクと共に朝までしっかり眠った。