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6月20日放送分『青天を衝け』プチ解説

すっかり栄一も一橋の人間になってしまった今回。慶喜とも会話できるまで出世してしまいました。今回は大河ドラマには珍しい「経済」を題材にしたストーリーであり、新鮮な大河だと思わされました。ますますドラマに引き込まれてしまっている私がいます。

さて今回も、『青天を衝け』プチ解説をお送りします。

1.栗本鋤雲

江戸幕府目付。劇中ではフランス語を時折話す「フランスかぶれ」的な存在として描かれていました。渡仏中に大政奉還と江戸幕府の滅亡を知ります。新政府からの誘いを断り、「横浜毎日新聞」に入社。以降、ジャーナリストとして活躍。

2.新納中三

薩摩藩家老。劇中では新納刑部という名で登場していました。薩摩藩とモンブランの商社設立契約を結ぶなど、なかなかのやり手でした。維新後は奄美大島に渡り、黒糖の流通改革に取り組みました。

3.板倉勝静

幕末期の老中首座。会計総裁も兼ねていました。大政奉還の実現にも尽力しましたが、慶喜が朝敵となると老中職を辞し、軟禁されてしまいます。五稜郭まで転戦しますが、陽明学者山田方谷に強制的に江戸に戻されます。維新後は赦免され、第八十六国立銀行(現在の中国銀行)を設立するなど活躍しました。

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以上、6月20日放送分『青天を衝け』プチ解説でした。取り上げる人物もだんだんとマニアックになっていきますが、それだけ幕末は人物の層が厚いということ。調べれば調べるほど面白い幕末、ぜひこれを機にハマっちゃってください。

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