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10月17日放送分『青天を衝け』プチ解説

今回も演出の力が存分に発揮された『青天を衝け』。栄一もそうですが、喜作や尾高惇忠ら、かつて攘夷を叫んでいた人たちが日本のために働いている様を見ると、元気を貰えますね。自分も頑張ろうという気持ちになります。「サザエさん症候群」で落ち込んで気持ちを、大河ドラマで奮起させる。これは精神衛生上非常によろしいです。だから日曜8時は大河を観ている筆者なのでした。

さて、今回も大河ドラマ『青天を衝け』プチ解説に参ります。

1.清水喜助

三井組の番頭・三野村(演・イッセー尾形)が、三井組ハウスにて「これはこれは清水さん」と挨拶した相手。実は清水建設の祖となった人物です。この時点では三井組ハウスの設計者としてパーティに呼ばれています。ちなみに三井組ハウスはのちの第一国立銀行となり、第一銀行→帝国銀行→第一銀行→第一勧業銀行となって現在のみずほ銀行となりました。

2.富岡製糸場

政府が運営した製糸場。殖産興業のスローガンのもと、民間の模範となるべく官営で操業されていました(官営模範工場)。のちに民間へ払い下げられ、三井財閥のものとなります。さらに原合名会社のものとなり、片倉製糸紡績(片倉工業)に合併されます。その後、1987年まで操業を続けました。2014年、世界遺産の文化遺産に登録。

3.須永才三郎

栄一の妹である渋沢てい(演・藤野涼子)の夫。八基村(現・深谷市)の村会議員、埼玉県議、深谷銀行取締役などを務めます。息子は渋沢元治(名古屋帝大初代総長)。

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今回も、教科書レベルからマニアックなネタまで扱ってみました。この時代になると、現代に通じる用語がわんさか出てきて、興味深いですね。日本近代史を学ぶときは、現代とつながるワードから覚えていくと、効率的に勉強を進められると思います。

来週はいよいよ栄一が下野! 次の日曜が待ち遠しいですね。

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