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6月27日放送分『青天を衝け』プチ解説

6月27日放送分(第20回)の『青天を衝け』では、渋沢と土方歳三の共通点(同じ武蔵国出身で百姓の出)から打ち解けるシーンが印象的でした。史実では近藤勇と会っていたなんて話もありますが、ドラマ的には土方と語り合うほうが合っている気がします。

ストーリー上はもう慶応年間なのかと驚きます。テンポよく進む今回の大河は本当に面白い。そんな市民権を得た大河のプチ解説を、今回もお送りします。

1.田安亀之助

14代将軍・家茂が次期将軍に継がせようと考えていた人物。家茂逝去時にはまだ3歳でしたので、当然ながら将軍職に就くことはありませんでした。のちの徳川家達です。徳川宗家第16代となり、駿河国の藩主となります。維新後は貴族院議長や日本赤十字社社長を歴任。ワシントン会議全権委員を務めたことでも有名。

2.向山一履

幕末の幕臣。のちに外国奉行となり、パリ万国博覧会に渋沢らとともに出席します。維新後、静岡藩の学問所学頭に就任。その後は漢詩人として活躍します。向山黄村という名前で有名です。

3.松平定敬

桑名藩主で、松平容保(会津藩主)の弟。1864年に京都所司代に就任、一橋・会津・桑名の「一会桑政権」を樹立します。戊辰戦争では箱館・五稜郭まで転戦。維新後は明治5年にようやく謹慎を免じられ、のちに日光東照宮宮司に就任。

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次回は渋沢がパリ万博へ行く話が出てきます。おそらくここで西洋の文化に触れたことが、その後の渋沢の人生に多大なる影響を与えたと思われます。そんなターニングポイントとなった渡仏が描かれる次回も、必見です。

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